Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

配備の設定

配備の設定はパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。パフォーマンスを最適化するために配備を設定する際には、次の各指針に従ってください。

自動配備を無効にする

自動配備を有効にすることは、開発環境では便利ですが、配備に悪影響を及ぼします。本番システムでは、パフォーマンスを最適化するために自動配備を無効にしてください。自動配備が有効になっている場合、「再読込みのポーリング間隔」設定がパフォーマンスに大きな影響を及ぼす可能性があります。

管理コンソールで自動配備を無効にするには、「スタンドアロンインスタンス」>「server (管理サーバー)」の下にある「詳細/アプリケーション設定」タブを選択します。

プリコンパイルされた JavaServer Pages を使用する

JSP ファイルのコンパイルはリソース集約型であり、実行に長い時間がかかります。アプリケーションをサーバーに配備する前に JSP ファイルをプリコンパイルしておけば、アプリケーションのパフォーマンスが改善されます。そのようにした場合、結果として得られるサーブレットクラスファイルのみが配備されます。

管理コンソールまたは deploytool を使えば、アプリケーションを配備するときに JSP ファイルのプリコンパイルを指定できます。また、管理コンソールで「スタンドアロンインスタンス」>「server (管理サーバー)」の下にある「詳細/アプリケーション設定」タブを使えば、配備済みのアプリケーションに対する JSP ファイルのプリコンパイルを指定することもできます。

アプリケーションの動的再読み込みを無効にする

動的再読み込みを有効にすると、サーバーは配備されているアプリケーションの変更を定期的にチェックし、変更のあるアプリケーションを自動的に再読み込みします。動的再読み込みは開発環境向けのものであり、さらにセッション持続との互換性もありません。パフォーマンスを改善するには、クラスの動的再読み込みを無効にします。

管理コンソールで、すでに配備されているアプリケーションのクラスの動的再読み込みを無効にするには、「スタンドアロンインスタンス」>「server (管理サーバー)」の下にある「詳細/アプリケーション設定」タブを選択します。