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Sun Java System Connector for Microsoft Outlook デスクトップ配備設定プログラムリファレンスマニュアル

第 2 章
エンドユーザーのインストールパッケージの作成

最新バージョンの管理者用ソフトウェアが、コンピュータにまだインストールされていない場合は、第 1 章「管理者のソフトウェアのインストール」を参照してください。管理者用ソフトウェアは、配備設定プログラムを実行する前に、コンピュータに正しくインストールされている必要があります。

ここでは、単一のユーザー向け、または全員が Connector for Microsoft Outlook を同じようにインストールおよび設定する特定のユーザーグループ向けの単一デスクトップインストールパッケージの作成手順について説明します。ユーザーグループごとに設定を変えた複数のデスクトップインストールパッケージを作成するには、作成するパッケージごとにこの手順を繰り返します。

エンドユーザーのデスクトップインストールパッケージを作成するには、次の手順に従います。

  1. C:¥Program Files¥Sun¥Deployment Configuration Program¥ 内、デスクトップ上のショートカットアイコン、または「スタート」プログラムメニューから Admin.exe ファイルを探して起動 (ダブルクリック) します。
  2. 図 2-1 に示すように、配備設定プログラムの設定ウィンドウがデスクトップに表示されます。

    図 2-1 配備設定プログラム: 設定ウィンドウ
    配備設定プログラム: 設定ウィンドウ

    設定ウィンドウは、次の要素で構成されています。

    • Sun Java System Connector のエンドユーザーの設定に応じた情報を入力する 8 つのタブパネル (以下で個別に説明)
    • 「ヘルプ」ボタン。現在表示されているパネルで利用できる入力オプションに関する情報を表示した個別のウィンドウを開く
    • 「ファイル」、「ツール」、「ヘルプ」の 3 つのメニュー
    • 「ファイル」メニューおよび「ヘルプ」メニューでは、ファイル管理に関する Windows 標準の機能を提供し、配備設定プログラムに付属のオンラインヘルプシステムへ状況に応じてアクセスします。

    • 「ファイル」メニュー : 「新規作成」、「開く...」、「上書き保存」、「名前を付けて保存」、「印刷設定...」、「印刷...」、および「終了」
    • 「ツール」メニュー : 「パッケージを作成」
    • 「ヘルプ」メニュー : 「配備ヘルプ」および「配備設定プログラムについて」
    • 「ツール」メニューの「パッケージを作成」オプションを使用すると、この設定ウィンドウで開いている既存の .ini 設定ファイルで新しいインストールパッケージを作成できます。「ファイル」 > 「開く...」を使用すると、既存の .ini ファイルを探して開くことができます。

  3. 以下で個別 (タブごと) に説明されているとおりに、8 つのタブパネルに情報を入力します。各タブをクリックしてその関連パネルを表示します。
  4. インストールパッケージの作成を開始し、後で完了することにした場合は、部分的に完了したパッケージを「ファイル」 > 「上書き保存」で保存し、後で「ファイル」>「開く...」で開いて作業を再開し、完了できます。

  5. 8 つのタブパネルで必要な情報をすべて入力したら、「ファイル」 > 「上書き保存」を選択して設定内容を .ini ファイルに保存し、新しいインストールパッケージを作成します。「上書き保存」コマンドを選択すると、Windows 標準の保存ダイアログボックスが開きます。
  6. ダイアログボックスで、.ini ファイルおよび .exe ファイルの適切なファイル名とパスを入力し、「上書き保存」ボタンをクリックします。
  7. プログラムが実行中に、ログオンの失敗または必要なリソースが「見つかりません」と報告してきた場合。指定した場所にリソースが存在することがわかっている場合、配備設定プログラムの実行に使用している管理者アカウントは、リソースの置かれたファイルサーバーに対して認証されていません。すべてのリソースの場所にログインしていることを確認してから、配備設定プログラムを再度実行してください。

「上書き保存」コマンドによって、2 つの新しいファイルが実際に作成されます。.ini ファイルは、「上書き保存」ダイアログボックスで指定したフォルダに保存され、.exe ファイル (.ini ファイルのコピーを含むバンドル版インストールパッケージ) はデフォルトで C:¥Program Files¥Sun¥Deployment Configuration Program¥Packages に保存されます。.ini ファイルおよび .exe ファイルはどちらも、「上書き保存」ダイアログボックスで指定したファイル名で保存されます。


「プロセス」タブ

図 2-2には、「プロセス」タブが示されています。

図 2-2 配備設定プログラム: 「プロセス」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「プロセス」タブ

ユーザーモード

「サイレント」と「対話式」の 2 つのインストールオプションは、どちらか一方のみ選択できます。

「サイレント」: ユーザーは一切介入せず、このプロセス用に管理者があらかじめ設定したパラメータに従って (配備設定プログラムのこのタブおよびその他のタブで設定したとおりに)、ユーザーのソフトウェアのインストールと設定が行われ、既存のデフォルトの Exchange ユーザープロファイルおよび既存の個人用フォルダ (.pst) ファイルが変換されます。

「対話式」: ユーザーは、インストール、設定、および変換の各プロセスでいくつかの選択をする必要があります。ユーザーがどの程度介入するかは、管理者が配備設定プログラムのこのタブおよびその他のタブで設定した内容によって決まります。

この設定に含めるプロセス

ユーザーのデスクトップにこれらのソフトウェアコンポーネントをインストールするにはアクセス特権が必要になりますが、これは多くの場合、ほとんどのエンドユーザーには許可されていません。エンドユーザーがソフトウェアをインストールできないように「ロックダウン」したWindows 環境でネットワークが使用されている場合は、システム管理者がユーザーのデスクトップへソフトウェアを配布する「プッシュ」方式を使用して、ユーザーのアクセス特権の必要性を回避することをお勧めします。この「プッシュ」方式の配布については、第 3 章「「プッシュ」方式の配備 (エンドユーザーがインストール特権を持たない場合)」で説明します。

このパネルで提供されるプロセスのいずれかまたはすべてに関する詳細な説明、およびそれらをインストールする場合としない場合の影響については、『デスクトップ配備管理者ガイド』を参照してください。

Sun Java System のインストールとアップグレード。ユーザーの Outlook クライアントアプリケーションと Sun Java System サーバーの間で必要な継続通信を容易にするソフトウェアをインストールするよう、ユーザープログラムに指示します。Sun Java System Connector for Microsoft Outlook がすでにインストールされている場合は、インストールされているバージョンを確認し、必要に応じて新しいバージョンにアップグレードします。

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook のシステム要件は次のとおりです。

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook セットアップウィザードは、以上の要件と実際のインストール環境との不一致をすべて検出し、不一致がある場合、Sun Java System Connector for Microsoft Outlook をインストールしません。

「Microsoft Web Publishing Wizard を必要に応じて共有サーバーからインストールまたはアップグレードする」: ユーザーの「空き時間」情報を Sun Java System Calendar Server で使用できるようにするための Microsoft Web 発行ウィザード (WPW) をインストールするよう、ユーザープログラムに指示します。WPW がすでにインストールされている場合は、インストールされているバージョンを確認し、必要に応じて新しいバージョンにアップグレードします。

<Web キットの共有パスを入力してください>」: Web 発行ウィザードのインストールキットがあるネットワーク上の場所を指定します。

「Microsoft LDAP サービスを必要に応じて共有サーバーからインストールまたはアップグレードする」: Connector for Microsoft Outlook と Sun Java System ディレクトリ間の通信を実行するための、Outlook 2000 の LDAP コンポーネントをインストールするよう、ユーザープログラムに指示します。LDAP コンポーネントがすでにインストールされている場合は、インストールされているバージョンを確認し、必要に応じて新しいバージョンにアップグレードします。このコンポーネントは、ユーザーの一部が Outlook 2000 を使用している場合にのみ必要であり、すべてのユーザーが Outlook 2002 を実行している場合は必要ありません。Connector for Microsoft Outlook では、Sun Java System ディレクトリとの通信に LDAP サービスを使用し、LDAP プロトコルは Outlook 2002 の標準機能です。Outlook 2000 では、LDAP プロトコルはオプションの機能であり、Microsoft Office の標準インストールには含まれません。Outlook 2000 を使用しているユーザーが 1 人でもいる場合は、LDAP コンポーネントをインストールするために、対応する元のインストール CD またはインストールファイルが必要です。これらのキットは、Microsoft 製品なので、Desktop Deployment Toolkit パッケージには含まれていません。詳細については、『デスクトップ配備管理者ガイド』の「Deployment Toolkit のコンポーネント」を参照してください。

「<LDAP キットの共有パスを入力してください>」: ユーザーが使用する Outlook 2000 のバージョンのインストールファイルがあるネットワーク上の場所を指定します。


ログファイルの参照機能で、指定する必要がある場所が表示されない (ただし、存在することはわかっている) 場合: これが発生することはほとんどありませんが、参照先のドメイン内で認証されていない場合に起こります。この問題を修正するには、対象コンピュータを右クリックして「エクスプローラ」を選択し、管理者自身の UserID とパスワードを入力します。その後、参照機能に戻り、参照する必要があるコンピュータを選択できます。


「ユーザープロファイルを作成または変換する」: ユーザープログラムで既存の適格な Outlook ユーザープロファイルを変換するか、または新しい Sun Java System Connector で使用するための新しいプロファイルを作成できるよう、「ユーザープロファイル」タブパネルをアクティブにします。ユーザープログラムは、次のような「適格な」プロファイルのみ変換します。

このボックスを選択しない場合、「ユーザープロファイル」パネル全体がグレー表示されて使用不可能になり、ユーザープロファイルの変換または作成は行われません。たとえば、プロファイルの変換または作成を行わずに MAPI サービスをインストールまたはアップグレードするだけのユーザーインストールパッケージを作成することができます。

ログファイルの設定

これらの設定は、ユーザープログラムでユーザーの移行セッションに関するログファイルの書き込みをおこなうディレクトリに関するものです。最初の 2 つのラジオボタンのオプションは、どちらか一方のみ選択できます。

ステータスファイルの設定

「ユーザーアクティビティの 1 行のステータスを .csv ファイルに記入する」: 付随するボックス (下方) で指定した .csv ファイルにユーザーアクティビティの概要を追加します。各行は、1 人のユーザーによるデスクトップツールの 1 回の実行を示します。1 人のユーザーがツールを複数回実行すれば、.csv ファイルに複数の行が作成されます。

「メモ」(オプション)

この設定に関する注意事項やコメントを含める場合は、このフィールドに追加できます。


「ユーザープロファイル」タブ

「ユーザープロファイル」パネルの設定は、図 2-3 に示すように、このパッケージでユーザープロファイルを作成または変換する場合にのみ適用されます。したがって、このパネルの機能は「プロセス」タブパネルで「ユーザープロファイルを作成または変換する」オプションを選択している場合にのみ使用できます。「ユーザープロファイルを作成または変換する」オプションが選択されていない場合は、この「ユーザープロファイル」パネル全体がグレー表示されます。

このパネルの設定によって、Exchange ユーザーの連絡先、履歴、およびメモのデータをローカル (デスクトップ) のSun Java System Connector の個人用フォルダ (.pst) ファイルに変換する方法が決まります。

図 2-3 配備設定プログラム: 「ユーザープロファイル」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「ユーザープロファイル」タブ

ユーザープロファイルの設定

このセクションのオプションを選択すると、ユーザープロファイルの変換および作成を行うかどうか、およびその方法を指定できます。

設定時にプロファイルのユーザーパスワードを保存するためのオプション

個人用フォルダ (.pst) ファイルの設定

「すべてのアドレスを SMTP 形式に更新する」: 個人用フォルダ (.pst) ファイル内に含まれるすべてのアドレスを SMTP (インターネット標準) 形式に変換するよう、ユーザープログラムに指示します。

「ファイルが次のサイズより小さい場合、デフォルトで .pst を自動的に変換する: ____ M バイト」: サイレントモードでは、ここで指定したサイズと同じかまたはそれよりも大きい .pst ファイルはすべて無視されます (変換されない)。対話式モードでは、指定サイズと同じかまたはそれよりも大きい既存の .pst ファイルがある場合、ユーザーはどの大きなファイルを (存在する場合は) 変換するかを指定します。

「すべての .pst の合計が次のサイズを超える場合、設定ウィザードを自動的に最小化して .pst をバックグラウンドで変換する: ____ M バイト」: この設定は、サイレントモードでは関係ありません。対話式モードでは、変換するすべての .pst ファイルの合計サイズがここで指定したサイズを超える場合、最初にプロファイルが変換され、その後ユーザープログラムは自動的にユーザーのタスクバーに最小化され、バックグラウンドプロセスとして .pst ファイルが変換されます。プロファイルが変換された時点で、ユーザーは Outlook を起動し、変換されたプロファイルにアクセスできます。

「Sun Java System の新しい .pst のサイズ: ____ M バイト」: 古い Exchange サーバーから選択された項目のコピー先となる新しい .pst ファイルに必要なディスク容量の予測量です。使用可能なディスク容量がない場合、ユーザープログラムは変換を中止します。.pst のサイズが大きくなると予測される特別な理由がない限り、この値はデフォルト設定のままにします。

「パスワードで保護された .pst」: パスワードで保護された .pst ファイルを変換する場合のオプションを、次の中から 1 つだけ選択します。


「サーバー」タブ

図 2-4には、「サーバー」タブが示されています。

図 2-4 配備設定プログラム: 「サーバー」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「サーバー」タブ


Calendar Server で「SSL を使用」ボックスが選択されていない場合、「空き時間」情報サーバーの値はカレンダと同じになるので、このパネルの「空き時間」の行はグレー表示されます。ただし、カレンダで「SSL を使用」が選択されている場合は、空き時間情報用に別のポートを指定する必要があります。


設定

「サーバー名」: IMAP、SMTP、LDAP、カレンダ、および空き時間の各 Sun Java System サーバーのホスト名です。

「SSL を使用」: 関連サーバーへの接続に SSL が必要な場合は、このボックスを選択します。

「ポート」: 各サーバーのデフォルトのポート番号です。サーバーとの接続に SSL を使用する場合は、デフォルト値が変わります。

「デフォルト」: すべてのポート番号を元のデフォルト値に戻します (値を変更したがデフォルトに戻したい場合)。SSL と 非 SSL ではデフォルト値が異なり、この機能では、「SSL を使用」ボックスが選択されているかどうかによって、そのサーバーに適したデフォルト値に戻されます。


「IMAP」タブ

図 2-5 には、「IMAP」タブが示されています。

図 2-5 配備設定プログラム: 「IMAP」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「IMAP」タブ

設定

「IMAP フォルダ名」: Outlook のフォルダ一覧の「IMAPSP フォルダ」アイコンの横に表示される名前です。指定しなかった場合は、(同じ配備設定プログラムの「サーバー」タブパネルから)「サーバー名」フィールドがフォルダ名として表示されます。

「次のサイズより小さいメッセージのみキャッシュする: ____ K バイト」: IMAPSP ローカルメッセージキャッシュのメッセージ単位のサイズ制限です。このオプションには主に、ユーザーがオフライン操作になったときのダウンロード時間を減らす目的があります。ただし、メッセージがキャッシュされていない場合は再取得する必要があるため、この値はオンラインモードの再表示時間にも影響します。

「削除したメッセージを次のフォルダに移動する」: 削除されたメッセージの移動先にする IMAP trash 用フォルダの名前です。

「新しいメッセージを確認する: ___ 分ごと」: サーバーのメールボックスに新しく届いたメッセージをポーリングする間隔 (分単位) です。新しいメッセージが届いていた場合、メールボックスは更新され、Outolook に再表示されます。このフィールドが空の場合、または 0 に設定されている場合は、このサーバー接続ではポーリングは行われません。

オプション

「ログを記録」: コンピュータの一時ディレクトリ内の ISTOREx.LOG (x は曜日を表す 1 から 7 までの数値) という名前のファイルにログ、エラー、およびトレースに関する情報を送信します。最後の 3 日間のログのみ保存されます。

「デフォルトでオフラインで起動する」: 最初にサーバーへの接続を行わず、ユーザーがオンラインになるにはオンラインモードメニューを実行しなければなないよう、IMAPSP を設定します。

「オフラインにするときに受信箱をキャッシュする」: ユーザーがオフライン状態になるときに受信トレイをキャッシュするよう、IMAPSP を設定します。また、Outlook でフォルダエントリを強調表示して「プロパティ」メニューを実行し、「IMAPSP」タブをクリックして「このフォルダのすべてのメッセージ部分 (添付ファイル) をキャッシュ」オプションをオンにすることにより、ユーザーがメールボックスのキャッシュ状態を設定することもできます。


「SMTP」タブ

図 2-6 には、「SMTP」タブが示されています。

図 2-6 配備設定プログラム: 「SMTP」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「SMTP」タブ

オプション

「送信したすべてのメッセージを BCC で本人に送信」: すべての送信メッセージの BCC フィールドにユーザーの電子メールアドレスを自動的に挿入する (送信したメッセージのコピーを送信者が効率的に保管できる) よう、ユーザーソフトウェアを設定します。メッセージは、送信者のサーバーの受信トレイ内に保管され、その後はサーバーベースのメッセージフィルタリングルールが適用されます。

「ログを記録」: コンピュータの一時ディレクトリ内の ISSMTPx.LOG (x は曜日を表す 1 から 7 までの数値) という名前のファイルにログ、エラー、およびトレースに関する情報を送信します。最後の 3 日間のログのみ保存されます。

「認証を要求する」: 送信 SMTP メールでユーザー認証が必要となるように SMTP サービスを設定するよう、ユーザーソフトウェアに指示します。


「LDAP」タブ

この「LDAP」タブパネルでは、図 2-7 に示すように、Outlook LDAP ディレクトリサービスの設定を指定できます。

図 2-7 配備設定プログラム: 「LDAP」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「LDAP」タブ

設定

「検索ベース」: LDAP ディレクトリのルートの LDAP 識別名です。たとえば、ディレクトリの最上位が o=florizel.com で、組織単位のアドレス帳の名前が ou=People の場合、検索ベースは「ou=People,o=florizel.com」のように設定する必要があります。

「検索のタイムアウト: ___ 分後」: ディレクトリ検索時間を、指定した時間 (分) に制限します。

「返される検索結果の最大数」: 検索によって返されるエントリ数を、ここで指定した数に制限します。

「認証を要求する」: 各ディレクトリ検索で、ユーザーの識別名 (DN) の形式でのユーザー認証が必要となるように LDAP ディレクトリサービスを設定するよう、ユーザーソフトウェアに指示します。


「カレンダ」タブ

図 2-8 には、「カレンダ」タブが示されています。

図 2-8 配備設定プログラム: 「カレンダ」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「カレンダ」タブ

設定

「Outlook のカレンダをカレンダサーバーに同期させる: ___ 分ごと」: Outlook 予定表がCalendar Server と同期をとる頻度を指定します。


「単一のユーザー」タブ

「単一のユーザー」タブパネルでは、図 2-9 に示すように、単一の特定ユーザーの ID を指定および認証できます。このパネルは、1 人の特定ユーザーのためのインストールキットを作成する場合にのみ使用します。

図 2-9 配備設定プログラム: 「単一のユーザー」タブ

デスクトップの配備設定プログラム: 「単一のユーザー」タブ

設定

「フルネーム」: このユーザーの電子メールアドレスに関連付ける表示名を指定します。メッセージを送信するときに、ユーザーの送信メッセージの差出人ボックスにこの名前が表示されます。

「電子メールアドレス」: 他のユーザーがこのアカウントのユーザーにメールを送信するときに使用する電子メールアドレスを指定します。このアドレスは「name@florizel.com」の形式でなければなりません。

「ログイン名」: このユーザーのアカウント名を指定します。IMAP サーバーとカレンダサーバーの両方で同じ値にする必要があります。多くの場合、ユーザーの電子メールアドレスの @ 記号の左側部分と同じになります。

「パスワード」: このユーザーのアカウントパスワードを指定します。IMAP サーバーとカレンダサーバーの両方で 1 つの共有パスワードを使用する必要があります。

「パスワードの確認」: ユーザーのアカウントパスワードと重複するフィールドであり、タイプミスに対する防止策として入力する必要があります (この値は、上記の「パスワード」の値と一致する必要がある)。



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