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iPlanet Calendar Server インストールガイド



用語集


Calendar Express (Calendar Express). エンドユーザにのためにカレンダーサーバーにアクセスする、Web ベースのカレンダークライアントプログラム。

Calendar Server API (CSAPI) (Calendar Server Application Programming Interface (CSAPI)). 複数のカレンダーサーバの機能集合の変更や拡張を行うためのプログラミングインタフェース。CSAPI モジュールは、カレンダーサーバの起動時に cal/bin/plugins ディレクトリから読み込まれます。

Extensible Markup Language (XML). 共通の情報形式を作成し、Web やイントラネットあるいはその他どこでも形式とデータの両方を共有できるようにするために World Wide Web Consortium (W3C) が開発した、柔軟なプログラミング言語。XML が拡張可能であるのは、HTML とは違ってマーク付け記号に制限がなく自己定義性があるためです。カレンダーサーバは、XML と XSL を使用して Calendar Express ユーザインタフェースを生成します。

Extensible Style Language (XSL). XML のスタイルシートの作成に使用される言語。XSL は、XML を使用して Web 上に送られるデータがユーザにどのように表現されるかを記述します。カレンダーサーバは、XSL と XML を使用して Calendar Express ユーザインタフェースを生成します。

GMT (グリニッジ標準時間) (GMT (Greenwich Mean Time)). 英国のグリニッジ子午線の平均太陽時であり、世界中の他のタイムゾーンの基準となる時間標準。GMT は、夏時間による影響を受けません。

Hypertext Transfer Protocol (HTTP). Web 上でのハイパーテキストドキュメントの転送を可能とする標準プロトコル。カレンダーサーバは、プライマリトランスポートとして HTTP を使用します。

ISO 8601 . 日付と時間の数値表現を規定する ISO (国際標準化機構) 規格。カレンダーサーバは、ISO 8601 規格に規定されている表記を使用して日付、時間、継続時間文字列を表現します。

LDAP (Lightweight Directory Access Protocol). Internet Engineering Task Force (IETF) によって定義され、ユーザプロファイル、配布リスト、構成データを含む情報の格納、検索、配布に使用される、ディレクトリサービスプロトコル。

LDAP サーバ (LDAP server). LDAP ディレクトリを維持し、ディレクトリに対するクエリーを処理するソフトウェアサーバ。カレンダーサーバは、LDAP サーバの実装である iPlanet Directory Server または Netscape Directory Server を使用します。

SHTML (Server-side Include Hypertext Markup Language). 埋め込みサーバサイドインクルード (SSI) が組み込まれている HTML ファイル。

todo. サーバ側において、行うべきことを指定するカレンダーコンポーネント。クライアント側の Calendar Express では、仕事にあたります。

Universal Principle Name (UPN). ログインしたユーザを示す、そのユーザが属するドメインとログイン名とで構成される値。たとえばドメイン sesta.com に属するユーザ bill の UPN は、bill@sesta.com です。

WCAP (Web カレンダーアクセスプロトコル) (WCAP (Web Calendar Access Protocol)). クライアントがカレンダーサーバとの通信に使用する、高レベルのコマンドベースプロトコル。

zulu . GMT と UTC (協定世界時) を指す軍用語

アクセス権 (permissions). カレンダーに対するアクセスを制御する設定。たとえば Calendar Express におけるアクセス権は、空き時間の表示、出席依頼、読み込み、削除、修正などです。Calendar Server の管理者は、コマンドラインユーティリティを使用してアクセスコントロールエントリ (ACE) の文字列としてアクセス権を設定します。アクセスコントロールエントリ (ACE) (access control entry (ACE))アクセスコントロールリスト (ACL) (access control list (ACL)) も参照してください。

アクセスコントロールエントリ (ACE) (access control entry (ACE)). カレンダー、カレンダープロパティ、およびイベントや todo (仕事) といったカレンダーコンポーネントのアクセスコントロールのための文字列。jsmith^c^wd^g は、ACE の一例です。

アクセスコントロールリスト (ACL) (access control list (ACL)). カレンダー、カレンダープロパティ、およびイベントや todo (仕事) といったカレンダーコンポーネントに対してまとめて適用されるアクセスコントロールのための複数のアクセスコントロールエントリ (ACE) の集合。@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^sf^g は、セミコロンで区切られた 3 つの ACE で構成される ACL の例です。

アラームイベント (alarm event). カレンダーサーバのイベント通知サービス (ENS) によって生成され送信されるイベント。アラームイベントが発生すると、メッセージアラームが特定の受信者に送られます。

イベント (event). 日時が関連付けられている、カレンダー内のエントリ。イベントの例としては、カレンダーに新たに追加された会議やアポイントが挙げられます。

イベント通知サービス (ENS) (Event Notification Service (ENS)). カテゴリ別に分類可能なサーバレベルのイベントのレポートを受け取り、特定のカテゴリのイベントについて関心があるサーバとして登録されている他サーバに通知する汎用サービス。

インスタンス (instance). 1 個または複数のサーバプロセスから成るカレンダーサーバ構成。1 台のサーバに対して複数のカレンダーサーバを構成できます。

カレンダー ID (calid) (calendar ID (calid)). Calendar Server のデータベースの中でカレンダーに関連付けられた、一意の識別子。カレンダー ID の形式は、userid[:calendar] です。ここで、userid はユーザ ID、calendar はカレンダー名です。

カレンダーアクセスプロトコル (CAP) (Calendar Access Protocol (CAP)). Internet Engineering Task Force (IETF) 規定の要件に基づいたカレンダー操作のための、標準のインターネットプロトコル

カレンダーグループ (calendar group). 複数のカレンダーをユーザが管理しやすくするための、カレンダーの集合。

カレンダー検索データベース (Calendar Lookup Database). (複数のサーバーにカレンダーデータベースが分散されているときに、カレンダーの物理的な位置を調べるプラグイン) データベースワイヤプロトコル (DWP) は、カレンダー検索データベースプラグインを使用してカレンダー ID (calid) を完全修飾します。DWP は、返された URL をもとに、アクセスプロトコルとともにカレンダーの位置をつきとめることができます。

カレンダーユーザエージェント (CUA) (Calendar User Agent (CUA)). カレンダークライアントがカレンダーサーバへのアクセスに使用するアプリケーション。

共通名 (cn) (common name (cn)). LDAP ディレクトリにあるエントリによって定義されるユーザまたはオブジェクトを識別する属性。

グループ ID (GID) (Group ID (GID)). UNIX システムにおけるカウンタやログといったカレンダーサーバファイルのためのグループ。GID は、ics.conf ファイル内の local.servergid パラメータに格納されます。

グループスケジューリングエンジン (GSE) (Group Scheduling Engine (GSE)). グループスケジューリングを処理するカレンダーサーバプロセス。GSE により、ユーザは自分と同じサーバ上にいる他のカレンダーユーザ、あるいは別のサーバ上にいる他のカレンダーユーザとの間で、イベントのスケジューリングを行えます。これに対し、他のユーザは、イベントの修正、イベントのキャンセル、またはイベントへの応答を行えます。

高可用性 (HA) (High Availability (HA)). ハードウェア (ディスク、サーバ、またはネットワーク) やソフトウェアがどちらかのサーバでどこか一点が故障しても利用可能状態を維持し続ける 1 つの Calendar Server 5.1 のインスタンスを 2 台の Solaris サーバを使用して稼動する構成。

コンポーネントの状態 (component state). 会議などのカレンダーイベントを記述する属性の集合。WCAP の場合、compstate パラメータを使用すると、フェッチコマンドはコンポーネントの状態別にイベントを返します。compstate としては、REPLY-DECLINED (出席予定者が会議への出席を拒否した) や REQUEST_NEEDS-ACTION (出席予定者が会議への出欠をまだ決定していない) が考えられます。

サーバルート (server root). サーバ上の他のファイルに対して相対的なディレクトリ位置。たとえば、Solaris システムにインストールされたカレンダーサーバは、デフォルト時、サーバルートとしてパス /opt/SUNWics5/ を使用します。

サービス (service). システムを構成するコンポーネントの 1 つ。カレンダーサーバには、次のサービスがあります。管理サービス (csadmind)、HTTP サービス (cshttpd)、通知サービス (csnotifyd)、イベント通知サービス (enpd)、および分散データベースサービス (csdwpd)。

識別名 (DN) (distinguished name (DN)). ユーザ、システム、または組織を一意で識別する文字列。DN は、検索の実行元の場所である LDAP ディレクトリ内のエントリを識別します。検索ベースとも呼ばれます。ou=people,o=sesta.com.は、その一例です。

シングルサインオン (SSO) (Single Sign-on (SSO)). ユーザがいったんログインすれば複数のアプリケーションにアクセスできるようにする、認証メカニズム。これらのアプリケーションは、互いの cookie を権限の検証として交換する信頼サークルを形成するので、ユーザはアプリケーションごとにログインしなくて済みます。

仕事 (task). クライアント側の Calendar Express において、行うべきことを指定するカレンダーコンポーネント。サーバ側では、仕事のことを todo とも呼びます。

水平方向のスケーラビリティ (horizontal scalability). カレンダーサーバが 1 台のサーバ上で稼動することも、また、さまざまな構成オプションを使用して複数のサーバに分散されるプロセスで構成されたグループとして稼動することもできること。

タイムゾーン (time zone). 同じ時間を使用する地域。-12 から +12 まで (GMT は 0)、25 種類の時間 (hour) 単位タイムゾーンがあります。各タイムゾーンは、GMT を基準としています。ほとんどのタイムゾーンには、3 文字の略語によるローカライズ指定がついています。カレンダーサーバでは、America/Los_Angeles や Asia/Calcutta といったタイムゾーン ID (TZID) によってもタイムゾーンを識別します。

通知 (notification). イベントを記述するメッセージ。カレンダーサーバにおける通知例の 1 つとして、予定されている会議についてのアラームがあります。

通知サービス (notification service). 他のサーバから購読や通知を受信し、特定の購読者に通知を渡します。カレンダーサーバの csnotifyd サービスは、イベントブローカとしてイベント通知サービス (ENS) を使用してイベントと todo (仕事) の通知を送信します。

ディレクトリサービス (directory service). 他のサーバによる使用を目的とした、ディレクトリ情報が入った中央リポジトリ。カレンダーサーバを使用するには、LDAP サーバといったディレクトリサーバにカレンダーユーザを格納する必要があります。カレンダーサーバは、このディレクトリサーバを使用することによって、ユーザの認証およびユーザ設定の格納と検索を行います。LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) も参照してください。

データベースワイヤプロトコル (DWP) (Database Wire Protocol (DWP)). 1 つのカレンダーサーバシステム内で複数のサーバをリンクし、それによって分散カレンダーストアの形成を可能とするカレンダーサーバ専用のプロトコル。カレンダーサーバは、DWP を使用することによって、カレンダーデータベースに格納されているリモートデータを検索します。

デフォルトカレンダー (default calendar). Calendar Express にログインしたときに最初に表示されるカレンダー。通常、デフォルトカレンダーのカレンダー ID は、ユーザのユーザ ID と同じです。たとえば、wchang@sesta.com のデフォルトカレンダーは wchang.です。

認証 (authentication). 通常はユーザ ID とパスワードを使用して行われる、ユーザ検証。パスワードを知っているということは本人である証拠である、という前提に基づいています。カレンダーサーバは、ユーザの認証を行う際に LDAP サーバのようなディレクトリサービスを必要とします。

バークレー DB (Berkeley DB). 同時処理性が高い読み書き処理と、トランザクションと回復性を必要とするアプリケーションとを対象とした、トランザクションデータベース。カレンダーサーバは、Sleepycat Software Inc. のバークレー DB を使用してカレンダーデータを格納します。

プラグイン (plugin). 読み込みをして、システム全体の一部として使用することができる、アクセサリプログラム。たとえばカレンダーサーバは、プラグインを使用することによって LDAP 以外のディレクトリサービスにアクセスできます。

ベース DN (base DN). LDAP ディレクトリ内における検索の開始点として使用される識別名 (ID)。検索ベースとも呼ばれます。ou=people,o=sesta.com は、その一例です。

ユーザ ID (UID) (user ID (UID)). システムにユーザを認識させるための一意の文字列。カレンダーサーバは、各ユーザをユーザ ID によって識別します。

リソースカレンダー (resource calendar). 会議室またはノートブックコンピュータやオーバーヘッドプロジェクタといった機器などのリソースに関連付けられているカレンダー。


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最終更新日: 2002 年 1 月 18 日