前へ     目次     索引     DocHome     次へ     
iPlanet Calendar Server 管理者ガイド



第 8 章   Calendar Server の構成


iPlanet Calendar Server の構成パラメータは、ics.confcounter.conf などの構成ファイルに格納されています。

この章では、次の項目について説明します。



ics.conf 構成ファイルの編集

Calendar Server の構成パラメータは、次のファイルに格納されています。

server-root/cal/bin/config/ics.conf

ics.conf ファイルは ASCII テキストファイルであり、各行に 1 個のパラメータとその関連する値が定義されています。パラメータは、Calendar Server のインストール時に初期化されます。インストール後、テキストエディタを使用してこのファイルを編集することができます。



注意

ics.conf に定義されているパラメータの設定値を変更する場合は、iPlanet マニュアルの説明または iPlanet カスタマサポート担当者の指示に従ってください。




ics.conf ファイルを編集する手順は、次のとおりです。

  1. Calendar Server が稼動しているシステムに対して管理権限を持つユーザとしてログインします。

  2. ics.conf ファイルが入っている server-root/cal/bin/config/ ディレクトリに移動します。

  3. Solaris と他の UNIX システムの場合は vi、Windows NT システムの場合は メモ帳などのテキストエディタを使用して、ics.conf ファイル内のパラメータを編集します。パラメータに関する規則は、次のとおりです。

    • パラメータはすべて、小文字にする。

    • パラメータとその値は、等号 (=) で区切る。等号の前後に空白文字やタブを入れてもよい。

      例:service.http.idletimeout = "120"

    • パラメータ値は、二重引用符 (") で囲む。複数の値を指定できるパラメータの場合は、値の文字列全体を二重引用符で囲む。

      例:calstore.calendar.owner.acl = "@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g"

    • コメント行の先頭には、感嘆符 (!) を記述する。コメント行は情報提供を目的としているだけなので、Calendar Server には無視する。

      1 個または 2 個の感嘆符 (!) で始まるコメントの形で提供されるパラメータがある。こういったパラメータを使用するには、感嘆符を取り除き、値を入力し (必要であれば)、Calendar Server を再起動してパラメータを適用する。

      たとえば、 !!caldb.dwp.server.[hostname].ip を使用するには、感嘆符 (!!) を削除し、hostname の値を入力し、Calendar Server を再起動する。

    • パラメータが複数回登場する場合には、最も新しい値によって以前の値が上書きされる。

  4. ics.conf ファイル内のパラメータを変更した場合、新しい構成値を適用するために、 Calendar Server をいったん停止して再起動する必要があります (ics.conf ファイルを編集してもかまいません)。

    詳細については、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。



構成パラメータ(ics.conf)ファイル

ics.conf ファイルに定義されている構成パラメータは、次のとおりです。


ローカルの構成


表 8-1    ics.conf ファイルに定義されているローカル構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

local.authldapbasedn  

" "  

LDAP 認証用のベース DN。指定しない場合は、local.ugldapbasedn が使用される  

local.authldaphost  

"localhost"  

LDAP 認証用のホスト。指定しない場合は、 local.ugldaphost が使用される  

local.authldapbindcred  

" "  

local.authldapbinddn 内に指定したユーザのバインド資格 (パスワード)  

local.authldapbinddn  

" "  

ユーザの DN を検索するときに LDAP 認証ホストにバインドする DN。値を指定しなかった場合、つまり " " を指定した場合は、Anonymous がバインドされる。  

local.authldapport  

"389"  

LDAP 認証用のポート。指定しない場合は、 local.ugldapport が使用される  

local.authldappoolsize  

"1"  

LDAP 認証用に保持される LDAP クライアント接続の最小数。指定しない場合は、 local.ugldappoolsize が使用される  

local.authldapmaxpool  

"1024"  

LDAP 認証用に保持される LDAP クライアント接続の最大数。指定しない場合は、 local.ugldapmaxpool が使用される  

local.lookupldap.search.minwildcardsize  

"3"  

出席者検索でのワイルドカード検索の最小文字列サイズを指定する。ゼロ (0) は、常にワイルドカード検索を行うことを意味する  

local.caldb.deadlock.autodetect  

"no"  

バークレーデータベースがデッドロック状態にあるかどうかを定期的にチェックする。デッドロック状態の場合、データベースをリセットする  

local.enduseradmincred  

" "  

LDAP ユーザ設定認証用の資格 (パスワード) をバインドする  

local.enduseradmindn  

" "  

LDAP ユーザ設定ホストにバインドする DN。必須。" " の場合 (指定しなかった場合)は、Anonymous が使用される  

local.hostname  

" "  

Calendar Server がインストールされているマシンのホスト名  

local.installeddir  

" "  

Calendar Server がインストールされているディレクトリパスの場所。デフォルトは server-root/cal  

local.instancedir  

"."  

この Calendar Server インスタンスのプログラムとデータがインストールされているディレクトリパスの場所。デフォルトは server-root/cal/bin  

local.plugindir.path  

" "  

この Calendar Server インスタンスの CSAPI プラグインがインストールされているディレクトリパスの場所  

local.rfc822header.allow8bit  

"n"  

このサーバから送信される電子メールメッセージに、8 ビットのヘッダを許可するか (y) しないか (n) を指定する  

local.servergid  

"icsgroup"  

カウンタやログといった Calendar Server ファイルの UNIX グループ ID (GID)  

local.serveruid  

"icsuser"  

カウンタやログといった Calendar Server ファイルの UNIX ユーザ ID (GID)  

local.sitelanguage  

"en"  

この Calendar Server インスタンス用のデフォルト言語  

local.smtp.defaultdomain  

" "  

電子メールアドレスに対応する出席者のカレンダー ID を検索するときに使用される、デフォルトドメインの名前。たとえば、デフォルトドメイン名として "sesta.com" が設定されている場合、jsmithjsmith@sesta.com と解釈して処理される  

local.supportedlanguages  

"en"  

この Calendar Server インスタンスにサポートされるユーザ言語  

local.ugldapbasedn  

" "  

LDAP ユーザ設定用のベース DN。必須であり、空白のままにしてはならない  

local.ugldaphost  

"localhost"  

LDAP ユーザ設定が格納されるマシンのホスト名  

local.ugldapicsextendeduserprefs  

"ceColorSet, ceFontFace, ceFontSizeDelta, ceDateOrder, ceDateSeparator, ceClock, ceDayHead, ceDayTail, ceInterval, ceToolText, ceToolImage, ceDefaultAlarmStart, ceSingleCalendarTZID, ceAllCalendarTZIDs, ceDefaultAlarmEmail,ceNotifyEmail, ceNotifyEnable, ceDefaultView"  

Calendar Server 5.x の LDAP スキーマを拡張するための値  

local.ugldapport  

"389"  

LDAP ユーザ設定が格納されるマシンのポート番号  

local.ugldappoolsize  

"1"  

LDAP ユーザ設定用に保持される LDAP クライアント接続の最小数  

local.ugldapmaxpool  

"1024"  

LDAP ユーザ設定用に保持される LDAP クライアント接続の最大数  


カレンダーストアの構成


表 8-2    ics.conf ファイルに定義されているカレンダーストア構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

calstore.anonymous.calid
 
"anonymous "
 

Anonymous ログインに使用されるカレンダー ID (calid)  

user.allow.doublebook  

"yes"  

ユーザのカレンダーの同じ時間枠に複数のイベントをスケジュールできるかどうかを指定する

  • "no" を指定すると、二重予約が防止される

  • "yes" を指定すると、二重予約が許可される

現在のリリースの Calendar Server では、resource.allow.doublebookuser.allow.doublebook"no" に設定されていても二重予約を行える

二重予約を防止するには、-k no オプションを付けた cscal ユーティリティを各カレンダーに対して実行する  

calstore.calendar.default.acl  

"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^fs^g;@^c^^g;@^p^r^g"  

ユーザがカレンダーを作成するときに使用されるデフォルトのアクセス制御権を指定する。形式は、セミコロンで区切られたアクセス制御エントリ (ACE) 引数文字列のリストによって指定される

ACE 形式の詳細については第 4 章「Calendar Server アクセス制御の管理」を参照

コマンド行ユーティリティを使用して、 1 個または複数のカレンダーにアクセス制御エントリを指定する方法については、「cscal」 を参照  

calstore.calendar.owner.acl  

"@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g"  

カレンダーの所有者を対象としたデフォルトアクセス制御設定を指定する

注: Calendar Express ユーザインタフェースの「Privacy」ダイアログを使用して指定したアクセス権は、逆の順序で適用される。たとえば、 @@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g は @@o^c^wdeic^g;@@o^a^rsf^g として適用される  

calstore.default.timezoneID  

"America/New_York"  

次の状況において、ファイルのインポート時に使用されるタイムゾーン ID

  • タイムゾーン ID が設定されていない

  • カレンダーのタイムゾーン ID が見つからない

  • ユーザのタイムゾーン ID が見つからない

無効な値を指定すると、サーバは GMT (グリニッジ標準時間) タイムゾーンを使用する  

calstore.filterprivateevents  

"yes"  

「私的」と「日時のみ (極秘)」のイベントと仕事を Calendar Server がフィルタリング (認識) するかどうかを指定する。"no" を指定すると、Calendar Server はこれらのイベントと仕事を「公的」のイベントと仕事と同じように扱う  

calstore.freebusy.include.defaultcalendar  

"yes"  

ユーザのデフォルトカレンダーをユーザの空き時間/予定ありカレンダーリストに含めるかどうかを指定する  

calstore.freebusy.remove.defaultcalendar  

"no"  

ユーザのデフォルトカレンダーをユーザの空き時間/予定ありカレンダーリストから削除できるかどうかを指定する  

calstore.group.attendee.maxsize  

"0"  

イベントの展開時における LDAP グループで許される最大出席者数。"0" を指定すると、グループ全体が展開される  

calstore.recurrence.bound  

"60"  

繰り返して展開する際に作成できるイベントの最大数  

calstore.subscribed.include.defaultcalendar  

"yes"  

ユーザのデフォルトカレンダーを、ユーザの購読カレンダーリストに含めるかどうかを指定する  

calstore.subscribed.remove.defaultcalendar  

"no"  

ユーザのデフォルトカレンダーを、ユーザの購読カレンダーリストから削除できるかどうかを指定する  

calstore.userlookup.maxsize  

"200"  

ユーザ検索で LDAP 検索が返す最大結果数。"0" は、制限なしを意味する  

calstore.virtualdomain.mode  

"n"  

Calendar Server が制限付きの仮想ドメインモードにあるかどうかを指定する ("y" または "n")  

calstore.unqualifiedattendee.fmt1.type  

"uid"  

イベントの出席予定者をディレクトリで検索するときに、jdoejdoe:tv といった文字列を Calendar Server がどのように処理するかを指定する。次の値を使用できる

 

calstore.unqualifiedattendee.fmt2.type  

"mailto"  

イベントの出席予定者をディレクトリで検索するときに、jdoe@foo.com といった記号 (@) 付きの文字列を Calendar Server がどのように処理するかを指定する。次の値を使用できる

 

calstore.unqualifiedattendee.fmt3.type  

"cn"  

イベントの出席予定者をディレクトリで検索するときに、john doe といった空白文字の入った文字列を Calendar Server がどのように処理するかを指定する。次の値を使用できる

 


カレンダーログ情報の構成


表 8-3    ics.conf ファイルに定義されているカレンダーログパラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

logfile.admin.logname  

"admin.log"  

管理ツールのログが作成されるログファイルの名前  

logfile.buffersize  

"0"  

ログバッファのサイズ (バイト単位)  

logfile.dwp.logname
 
"dwp.log"
 

データベースワイヤプロトコル関連の管理ツールのログが作成されるログファイルの名前  

logfile.expirytime  

"604800"  

ログファイルの破棄されるまでの有効期間 (秒数)  

logfile.flushinterval  

"60"  

バッファをログファイルにフラッシュする間隔 (秒数)  

logfile.http.logname  

"http.log"  

cshttpd サービスで使われている現在のログファイルの名前  

logfile.http.access.logname  

"httpd.access"  

現在の HTTP アクセスログファイルの名前  

logfile.logdir  

"logs"  

ログファイルのディレクトリの場所  

logfile.loglevel  

"Notice"  

サーバが記録するログの詳細レベルを指定する。各ログエントリには、次のどれかが割り当てられる
(重要度が高いものから順に)。CRITICAL、ALERT、ERROR、WARNING、NOTICE、INFORMATION、およ DEBUG

CRITICAL に設定すると、記録されるログの詳細度が最も低くなる。記録されるログの詳細度を最も高くするには、DEBUG を指定する

たとえば、WARNING を設定した場合は、CRITICAL、ALERT、ERROR、および WARNING のレベルのログエントリだけが記録される  

logfile.maxlogfiles  

"10"  

ログディレクトリ内のログファイルの最大数  

logfile.maxlogfilesize  

"2097152"  

各ログファイルの最大サイズ (バイト単位)  

logfile.maxlogsize  

"20971520"  

すべてのログファイルの最大ディスクスペース (バイト単位)  

logfile.minfreediskspace  

"5242880"  

ログ作成に必要な最小空きディスクスペース (バイト単位)。この値に達すると、古いログファイルが破棄され、ディスクスペースが解放される。解放できるスペースがない場合は、すべてのログ作成が一時停止する  

logfile.notify.logname  

"notify.log"  

csnotifyd サービスのログファイルの名前  

logfile.rollovertime  

"86400"  

ログファイルの交換間隔 (秒数)  


サービスの構成


表 8-4    ics.conf ファイルに定義されているサービス構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

service.authcachesize  

"10000"  

Calendar Server で管理される認証済みユーザ ID (UID) とパスワードの最大数  

service.authcachettl  

"900"  

ユーザ ID とパスワードのキャッシュされるまでの時間 (秒数)  

resource.allow.doublebook  

"no"  

会議室や視聴覚機器といったリソースに所属するカレンダーが、同一時間枠に複数のイベントをスケジューリングできるかどうかを指定する

  • "no" を指定すると、二重予約が防止される

  • "yes" を指定すると、二重予約が許容される

 
resource.default.acl
 
"@@o^a^r^g;@ @o^c^wdeic^g ;@^a^rsf^g"
 

リソースカレンダーの作成時に使用されるデフォルトアクセス制御権限を指定する  

service.admin.alarm
 
"yes"
 

管理ツールのアラーム通知を有効にするか ("yes") または無効にするか ("no") を指定する  

service.admin.calmaster.cred
 
" "
 

Calendar Server 管理者に指名されたユーザ ID のパスワード。この値の設定は、インストール時に設定されインストールプログラムから要求される  

service.admin.calmaster.user id
 
"calmaster"
 

Calendar Server 管理者に指名されたユーザのユーザ ID。この値の設定は、インストール時に設定されインストールプログラムから要求される  

service.admin.calmaster.over rides.accesscontrol
 
"no"
 

Calendar Server 管理者がアクセス制御をオーバーライドできるかどうかを指定する  

service.admin.calmaster.wcap .allowgetmodifyuserprefs
 
"no"
 

Calendar Server 管理者が WCAP コマンドによってユーザ設定の取得と設定を行えるかどうかを指定する  

service.admin.checkpoint
 
"yes"
 

"yes" の場合は、csadmind データベースのチェックポイントスレッドが起動する  

service.admin.dbcachesize
 
"8388608"
 

管理セッションのバークレーデータベースで使用できる最大キャッシュサイズ (バイト単位)  

service.admin.deadlock
 
"yes"
 

"yes" の場合は、csadmind データベースのデッドロック検出スレッドが起動する  

service.admin.diskusage
 
"no"
 

"yes" の場合は、csadmind のディスクスペース不足モニタスレッドが起動する  

service.admin.enable
 
"yes"
 

"yes" の場合は、すべてのサービスが起動するときに csadmind が起動し、すべてのサービスが停止するときに csadmind が停止する  

service.admin.idletimeout
 
"120"
 

csadmind 内で HTTP 接続がタイムアウトになるまでの秒数  

service.admin.ldap.enable
 
"yes"
 

"yes" の場合、service.admin.calmaster.userid 内に指定したユーザに対して、ユーザ認証用 LDAP が有効になる  

service.admin.maxsessions
 
"100"
 

管理セッションの最大許容数  

service.admin.maxthreads
 
"10"
 

管理セッションあたりの最大ランニングスレッド数  

service.admin.port
 
"20080"
 

Calendar Server に対する管理 (csadmind) リクエスト用のポート  

service.admin.port.enable
 
"no"
 

リモート管理を有効にするか ("yes") または無効にするか ("no") を指定する

注: リモート管理は将来のリリースに組み込まれる予定です。現在のリリースの 管理ポートは、デフォルトで無効になっています  

service.admin.resourcetimeou t
 
"900"
 

管理接続がタイムアウトになるまでの秒数  

service.admin.serverresponse
 
"no"
 

"yes" の場合は、csadmind サービスの応答スレッドが起動する  

service.admin.sessiondir.pat h
 
" "
 

管理セッションリクエスト用の一時ディレクトリ  

service.admin.sessiontimeout
 
"1800"
 

csadmind 内で HTTP セッションがタイムアウトになるまでの秒数  

service.admin.sleeptime

 

"2"  

カレンダーサービスが起動、停止、または準備完了の状態であるかどうかを確認する間隔 (秒数)

 

service.admin.starttime
 
"300"
 

カレンダーサービスが起動するまで待機する秒数  

service.admin.stoptime
 
"300"
 

カレンダーサービスが停止するまで待機する秒数  

service.admin.stoptime.next
 
"60"
 

カレンダーサービスに停止コマンドを送信する間隔 (秒数)  

service.dnsresolveclient
 
"no"
 

"yes" の場合、HTTP アクセスが有効になっているときは、クライアント IP アドレスと DNS が照合される  

service.http.admins
 
"calmaster"
 

この Calendar Server への管理権限を持つユーザ ID を空白文字で区切ったリスト  

service.http.allowadminproxy
 
"no"
 

"yes" の場合、プロキシ経由のログインが許可される  

service.http.allowanonymousl ogin
 
"yes"
 

"yes" の場合、匿名 (ログインしない) アクセスが許可される  

service.http.calendarhostnam e
 
" "
 

HTML ドキュメントを取得する HTTP ホスト。ユーザが完全修飾ホスト名を使用し、カレンダーデータにアクセスできるようにするには、Calendar Server が動作しているマシンの完全修飾ホスト名 (マシン名、DNS ドメイン、および接尾辞) をこのパラメータに設定する必要がある。たとえば、my_ics5@sesta.com など

指定しない場合は、ローカル HTTP ホストが使用される  

service.http.cookies
 
"yes"
 

cookie をサポートするかどうか (yes/no) をサーバに通知する。シングルサインオンを有効にするには、"yes" に設定する  

service.http.dbcachesize
 
"8388608"
 

HTTP セッションで使用するバークレーデータベースの最大キャッシュサイズ  

service.http.domainallowed
 
" "
 

" " 以外の値を指定した場合、TCP ドメインに基づいたアクセスが許可するためのフィルタリングが行われる。たとえば "ALL: LOCAL.sesta.com" を指定すると、sesta.com ドメイン内のすべてのユーザに対してローカル HTTP アクセスが許可される。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切る  

service.http.domainnotallowe d
 
" "
 

" " 以外の値を指定した場合、TCP ドメインに基づいたアクセスが拒否するためのフィルタリングが行われる。たとえば "ALL: LOCAL.sesta.com" を指定すると、sesta.com ドメイン内のすべてのユーザに対してローカル HTTP アクセスが拒否される。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切る  

service.http.attachdir.path
 
"."
 

インポートされたファイルが一時的に格納されるディレクトリの場所。local.queuedir に対する相対パスを指定する。絶対パスが指定されている場合は、絶対パスを指定する  

service.http.ipsecurity
 
"yes"
 

"yes" の場合、既存のセッションを参照するすべてのリクエストについて、同じ IP アドレスから発信されたかどうかが検証される  

service.http.enable
 
"yes"
 

"yes" の場合、すべてのサービスが起動するときに cshttpd が起動し、すべてのサービスが停止するときに cshttpd が停止する  

service.http.idletimeout
 
"120"
 

HTTP 接続がタイムアウトになるまでの秒数  

service.http.ldap.enable
 
"yes"
 

"yes" の場合、認証とユーザ設定用の LDAP 接続が作成および管理される  

service.http.logaccess
 
"no"
 

"yes" の場合、サーバへの HTTP 接続がすべてログに記録される  

service.http.maxsessions
 
"5000"
 

cshttpd サービスにおける HTTP セッションの最大数  

service.http.maxthreads
 
"20"
 

cshttpd サービスで HTTP リクエストを処理するスレッドの最大数  

service.http.numprocesses
 
"1"
 

HTTP リクエストを処理するプロセスの最大数  

service.http.port
 
"80"
 

Calendar Server ユーザから発行された HTTP リクエスト用のポート  

service.http.proxydomainallo wed
 
" "
 

" " 以外の値を指定した場合、TCP ドメインに基づいたプロキシログインが許可するためのフィルタリングが行われる。service.http.domainallowed と同じ構文を使用する  

service.http.resourcetimeout
 
"900"
 

HTTP セッションがタイムアウトになるまでの秒数  

service.http.sessiondir.path
 
"http"
 

HTTP セッションの一時ディレクトリ  

service.http.sessiontimeout
 
"1800"
 

cshttpd サービスで HTTP セッションがタイムアウトになるまでの秒数  

service.http.sourceurl
 
" "
 

ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリ。実行可能ファイルに対する相対パスを指定する  

service.http.uidir.path
 
"html"
 

デフォルトのカレンダークライアントが存在するディレクトリ。WCAP アクセスだけを許可する場合は、"" に設定する  

service.http.renderhtml
 
"no"
 

Calendar Express におけるテキストフィールドの内容の HTML レンダリングを有効または無効にする  

service.ldapmemcache
 
"no"
 

"yes" の場合、LDAP SDK 内のキャッシュが使用される  

service.ldapmemcachettl
 
"30"
 

service.ldapmemcache が "yes" の場合、この値が LDAP SDK に渡される。この値は、1 つの項目がキャッシュされている最大秒数である。0 の場合、項目のキャッシュ時間に制限はない  

service.ldapmemcachesize
 
"131072"
 

service.ldapmemcache"yes" の場合、この値が LDAP SDK に渡される。この値が、キャッシュによって消費される最大メモリー量 (バイト単位) である。0 の場合、キャッシュサイズに制限はない  

service.listenaddr
 
"INADDR_ANY"
 

(UNIX のみ) HTTP サービスがクライアントリクエストを待機する TCP アドレスを指定する。"INADDR_ANY" を指定した場合は、すべてのアドレスが対象となる  

service.plaintextloginpause
 
"0"
 

プレーンテキストのパスワードを使用してユーザを正常に認証した後にログインを遅延させる秒数  

service.wcap.anonymous.allow publiccalendarwrite
 
"yes"
 

"yes" の場合、書き込み可能な公的カレンダーに対し、匿名ユーザが書き込みを行える  

service.wcap.allowcreatecale ndars
 
"yes"
 

"yes" の場合、カレンダーを作成できる  

service.wcap.allowdeletecale ndars
 
"yes"
 

"yes" の場合、カレンダーを削除できる  

service.wcap.allowchangepass word
 
"no"
 

"yes" の場合、ユーザはこのサーバを通してパスワードを変更できる  

service.wcap.allowpublicwrit ablecalendars
 
"yes"
 

"yes" の場合、書き込み可能な公的カレンダーをユーザが所有できる  

service.wcap.allowsetprefs.c n
 
"no"
 

"yes" の場合、set_userprefs.wcap 属性を使用して、ユーザ設定の "cn" (LDAP ユーザの共通名) を変更できる  

service.wcap.allowsetprefs.g ivenname
 
"no"
 

"yes" の場合、set_userprefs.wcap 属性を使用して、ユーザ設定の "givenname" (LDAP ユーザの名前) を変更できる  

service.wcap.allowsetprefs.m ail
 
"no"
 

"yes" の場合、set_userprefs.wcap 属性を使用して、ユーザ設定の "mail" (ユーザの電子メールアドレス) を変更できる  

service.wcap.allowsetprefs.p referredlanguage
 
"no"
 

"yes" の場合、set_userprefs.wcap 属性を使用して、ユーザ設定の "preferredlanguage" (LDAP ユーザの設定言語) を変更できる  

service.wcap.allowsetprefs.s n
 
"no"
 

"yes" の場合、set_userprefs.wcap 属性を使用して、ユーザ設定の "sn" (LDAP ユーザの名字) を変更できる  

service.wcap.allowsetprefs.n swccalid
 
"no"
 

"yes" の場合、set_userprefs.wcap 属性を使用して、ユーザ設定の "nswccalid"
(ユーザのデフォルトカレンダー ID) を変更できる
 

service.wcap.login.calendar. publicread
 
"no"
 

"yes" の場合、デフォルトのユーザカレンダーが、他者の読み込み、自分の書き込みに初期設定される。"no" の場合、デフォルトのユーザカレンダーが、自分の読み込み、自分の書き込みに初期設定される  

service.wcap.validateowners
 
"no"
 

"yes" の場合、カレンダーの各所有者がディレクトリに存在していることをサーバが確認する必要がある (このとき、LDAP または CSAPI と互換性のあるユーザディレクトリメカニズムを使用する)  


アラーム通知の構成

表 8-5 は、ics.conf ファイルに定義されているアラーム通知サーバの構成パラメータを示しています。


表 8-5    ics.conf ファイルに定義されているアラーム通知構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

alarm.diskstat.msgalarmdescription
 
"percentage calendar partition diskspace available"
 

ディスクスペースが不足していることを示すメッセージとともに送信される記述  

alarm.diskstat.msgalarmstatinterva l
 
"3600"
 

ディスクスペースを監視する間隔 (秒数)  

alarm.diskstat.msgalarmthreshold
 
"10"
 

空きディスクスペースについて警告メッセージが送信されるしきい値 (%)  

alarm.diskstat.msgalarmthresholddi rection
 
"-1"
 

alarm.diskavail.msgalarmthreshold が、しきい値よりも上または下であるかを指定する。-1 は下、1 は上  

alarm.diskstat.msgalarmwarninginte rval
 
"24"
 

ディスクスペース不足に関する警告メッセージを送信する間隔 (時間数)  

alarm.diskavail.msgalarmdescriptio n
 
"percenta ge calendar partition diskspace available "
 

サーバのディスクスペースが不足している場合に送信される警告テキスト  

alarm.diskavail.msgalarmstatinterv al
 
"3600"
 

サーバが空きディスクスペースをチェックする間隔 (秒数)  

alarm.diskavail.msgalarmthreshold
 
"10"
 

空きディスクスペースについて、サーバが警告メッセージを送信するしきい値 (%)  

alarm.diskavail.msgalarmthresholdd irection
 
"-1"
 

alarm.diskavail.msgalarmthreshold が、しきい値よりも上または下であるかを指定する。-1 は下、1 は上  

alarm.diskavail.msgalarmwarningint erval
 
"24"
 

ディスクスペース不足に関する警告メッセージを送信する間隔 (時間数)  

alarm.msgalarmnoticehost
 
"localhos t"
 

サーバアラームの送信に使用する SMTP サーバのホスト名  

alarm.msgalarmnoticeport
 
"25"
 

サーバアラームの送信に使用する SMTP ポート  

alarm.msgalarmnoticercpt
 
"Postmast er@localh ost"
 

サーバアラームの送信先の電子メールアドレス  

alarm.msgalarmnoticesender
 
"Postmast er@localh ost"
 

サーバがアラームを送信するときに、送信者として使用される電子メールアドレス  

alarm.msgalarmnoticetemplate
 
""
 

電子メールアラームの送信に使用するデフォルト形式

"From: %s\nTo: %s\nSubject: ALARM: %s of \"%s\" is %u\n\n%s\n"  

alarm.responsestat.msgalarmdescrip tion
 
"calendar service not respondin g"
 

サービス応答メッセージなしで送信される記述  

alarm.responsestat.msgalarmstatint erval
 
"3600"
 

サービスを監視する間隔 (秒数)  

alarm.responsestat.msgalarmthresho ld
 
"100"
 

サービス応答がないときに警告メッセージを送信する唯一のトリガー  

alarm.responsestat.msgalarmthresho lddirection
 
"-1"
 

alarm.responsestat.msgalarmthreshold が、しきい値よりも上または下であるかを指定する。-1 は下、1 は上  

alarm.responsestat.msgalarmwarning interval
 
"24"
 

サービス応答が送信されないことに関する警告メッセージを送信する間隔 (時間数)  


カレンダーストアの構成


表 8-6    ics.conf ファイルに定義されているストア構成パラメータ

パラメータ

デフォルト値

説明

store.partition.primary.path  

"."  

カレンダー情報が格納されるプライマリディスクパーティションの場所  


カレンダー検索データベースの構成


表 8-7    ics.conf ファイルに定義されているカレンダー検索データベースパラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

csapi.plugin.calendarlookup
 
"n"
 

カレンダー検索プラグインを有効にするか ("y") または無効にする ("n")  

csapi.plugin.calendarlookup.na me
 
"*"
 

読み込むカレンダー検索プラグインの名前を指定する。アスタリスク ("*") を指定すると、すべてのプラグインが読み込まれる  

caldb.cld.type
 
"local"
 
使用するカレンダー検索プラグインのタイプを指定する

  • "local" を指定すると、Calendar Server が動作しているローカルマシン上にすべてのカレンダーが格納され、プラグインは読み込まれない

  • "algorithmic" を指定すると、指定のカレンダー ID が格納されている物理マシンを正規表現を使用して確認するプラグインが読み込まれる。正規表現は、次の設定で指定する

caldb.cld.server.[hostname].regexpr

  • "directory" を指定すると、指定のカレンダー ID が格納されている物理マシンを LDAP ディレクトリスキーマエントリを使用して確認するプラグインが読み込まれる

 
caldb.dwp.connthreshold
 
"1"
 

サーバが新しいネットワーク接続を確立するまでにバックログとして保管されるリクエストの最大数  

caldb.dwp.initconns
 
"2"
 

データベースワイヤプロトコルサービスクライアントを、各データベースワイヤプロトコルサービスホストに接続するときの初期接続数  

caldb.dwp.initthreads
 
"2"
 

データベースワイヤプロトコルサービスのリクエストを処理するスレッドの初期数  

caldb.dwp.maxcons
 
"1000"
 

データベースワイヤプロトコルサービスを使用するサーバに許可される最大接続数  

caldb.dwp.maxthreads
 
"20"
 

データベースワイヤプロトコルサービスを使用するサーバに許可される最大スレッド数  

caldb.dwp.md5
 
"n"
 

データベースワイヤプロトコルサービスのすべてのリクエストに対し、MD5 (Message Digest 5) 一方向ハッシュチェックを実行するかどうかを指定する (一方向ハッシュ関数は、メッセージ認証用のデジタルシグニチャーを作成するときに使用される)

  • "n" を指定すると、MD5 ハッシュチェックは無効になる

  • "y" を指定すると、MD5 ハッシュチェックは有効になる

 
caldb.dwp.server.hostname.ip
 
" "
 

指定したマシンのホスト名に対し、データベースワイヤプロトコルサービスを使用するサーバの IP アドレスを指定する  

caldb.dwp.stacksize
 
"65536"
 

データベースワイヤプロトコルサービスのスレッドのスタックサイズ  

csapi.plugin.authentication  

"n"  

"y" を指定した場合は csapi.plugin.authentication.name に指定したプラグインだけが読み込まれる。指定しなかった場合は、すべての認証クラスプラグインがアルファベット順に読み込まれる。認証を行う場合は、読み込んだプラグインをアルファベット順に使用する  

csapi.plugin.authentication.name  

" "  

csapi.plugin.loadall"n" で、csapi.plugin.authentication"y" である場合、この指定したプラグインだけが読み込まれる。値を指定しなかった場合、つまり " " を指定した場合は、認証クラスのすべてのプラグインが読み込まれる  

service.dwp.maxthreads
 
"1000"
 
同時に実行するデータベースワイヤプロトコルサービススレッドの最大数

 

service.dwp.numprocesses
 
"1"
 
同時に実行するデータベースワイヤプロトコルサービスプロセスの最大数

 

service.dwp.enable
 
"no"
 
"yes" の場合は、すべてのサービスが起動するときに csdwpd が起動し、すべてのサービスが停止するときに csdwpd が停止する

 

service.dwp.idletimeout
 
"86400"
 
アイドル状態のデータベースワイヤプロトコルサービスの持続的接続を閉じるまでの時間 (秒数)

 

service.dwp.port
 
"9779"
 

データベースワイヤプロトコルサービスが待機する対象のポート番号  

service.dwp.ldap.enable
 
"yes"
 

データベースワイヤプロトコルサービスのリモートユーザ認証に対し、LDAP を有効にするか ("yes") または無効にするか ("no") を指定する  


シングルサインオン(SSO)の構成


表 8-8    ics.conf ファイルに定義されているシングルサインオン (SSO) 構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

sso.appid  

"ics50"  

この Calendar Server で使用する一意のアプリケーション ID。信頼アプリケーションごとに一意のアプリケーション ID が必要になる。例: sso.appid="94043"  

sso.appprefix  

"ssogrp1"  

SSO cookie のフォーマッティングに使用する接頭辞。Calendar Server はこの接頭辞を持つ SSO cookie だけを認識することになるので、信頼アプリケーションすべてが同じ値を使用する必要がある

Calendar Server が末尾にハイフン (-) を付加するので、アプリケーションの接頭辞を指定する際には末尾にハイフンを付けないようにする

例:sso.appprefix="d98"  

sso.cookiedomain  

".red.iplanet.com"  

このパラメータに指定したドメイン内のサーバにだけ cookie が送信されるように、ブラウザに指示する

この値の先頭は、ピリオド (.) にする必要がある

例:".sesta.com"  

sso.enable  

"1"  

SSO を有効または無効にする

  • "1" (デフォルト) は SSO 機能を有効にする

  • "0" は SSO 機能を無効にする

このパラメータが ics.conf ファイルに設定されていない場合、Calendar Server は SSO 機能を無視する  

sso.singlesignoff  

"true"  

"true" を設定すると、ユーザがログアウトするときに、sso.appprefix の値と一致するそのユーザの SSO cookie すべてをサーバが削除する。"false" の場合、サーバはサーバの SSO ユーザ cookie だけを削除する  

sso.userdomain  

" "  

ユーザの SSO 認証の一部として使用されるドメインを設定する  

sso.appid.url = "verifyurl"  

" "  

SSO ピアホストにおける URL 検証値を指定する。信頼ピアごとにパラメータが必要である

appid は、信頼される SSO cookie を持つ SSO ピアホストのアプリケーション IDである。Calendar Server の appid は ics50 である

"verifyurl" では、信頼ピアの URL を、"http://host:port/VerifySSO?"の形式で指定する。VerifySSO の後の疑問符 (?) を省略しないこと

host はホストの URL、port はホストのポート番号である

たとえば、sesta.com にあり 8883 のポート番号を持つ Calendar Server は、次のとおりである

sso.ics50.url = "http://sesta.com:8883/VerifySSO?"  


グループスケジューリングの構成


表 8-9    ics.conf ファイルに定義されているグループスケジューリング構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

gse.autorefreshreplystatus  

"yes"  

自動更新機能を有効にするかどうかを指定する。自動更新を有効にした場合、出席予定者がイベント開催者に応答すると、その出席予定者の応答ステータスが、そのスケジュールされたイベントの他の出席予定者に自動的に伝達される

  • "yes" の場合、自動更新が有効になる

  • "no" の場合、自動更新が無効になる

 

gse.belowthresholdtimeout  

"3"  

サーバが入力ジョブのためのスケジュールキューを走査するまでの待機時間を指定する (秒数)。割り当てられている最大スレッド数よりもキュー内のジョブが多い場合、最後のスレッドがジョブキューを必ず再走査する。つまり、この設定が有効になるのは、割り当てられている最大スレッド数よりもジョブ数が少ないときだけである

この値を大きくすると、サーバがジョブキューを走査する頻度が減り、全体的なパフォーマンスが向上する  

gse.maxthreads  

"10"  

サーバがスケジュールキューを処理するときに使用する、並行スレッドの最大数を指定する。各スレッドでは、キュー内のジョブ 1 個が処理される  

gse.retryexpiredinterval  

"86400"  

グループスケジューリングジョブを完了するための、サーバの最大再試行時間 (秒数) を指定する。指定の最大時間を超えると、そのジョブは再試行期限切れ状態とみなされ、エラーが報告される

デフォルト値は 86400 秒であり、これは 1 日に相当する  

gse.retryinterval  

"300"  

直前に失敗したジョブがサーバによって再試行される頻度を指定する (秒単位)。失敗したジョブが再試行されるのは、ネットワークエラーが発生した場合だけである。ただし、ネットワークエラーのほとんどは重大なエラーとみなされるため、再試行の対象とはみなされない  

gse.stacksize  

"65535"  

グループスケジューリングスレッドの最大スタックサイズを指定する (バイト単位)  


データベースの構成


表 8-10    ics.conf ファイルに定義されているデータベース構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

caldb.berkeleydb.checkpointinterval  

"60"  

データベーストランザクションに設定するチェックポイントの間隔 (秒数)  

caldb.berkeleydb.circularlogging  

"yes"  

"yes" の場合、トランザクションの同期がとられた後にデータベースチェックポイントファイルが削除される  

caldb.berkeleydb.deadlockinterval  

"100"  

解除を必要とするデータベースデッドロックの有無をチェックする間隔 (ミリ秒)  

caldb.berkeleydb.homedir.path  

"."  

データベースのイベント、仕事、およびアラームファイルが保管されるディレクトリ
(プログラム実行可能ファイルの場所に対する相対パス。絶対パスが指定されている場合は絶対パス)。デフォルト値 "." を指定すると、これらのファイルは server-root/cal/bin ディレクトリに格納される
 

caldb.berkeleydb.logfilesizemb  

"10"  

データベースチェックポイントファイルの最大容量 (M バイト)  

caldb.berkeleydb.maxthreads  

"10000"  

データベース環境に必要な最大スレッド数  

caldb.berkeleydb.mempoolsizemb  

"4"  

データベース環境の共有メモリー容量 (M バイト)  

caldb.calmaster  

" "  

データベースの管理を担当するユーザまたはエイリアスあての電子メール  

caldb.counters  

"yes"  

"yes" の場合、データベース統計 (読み込み、書き込み、削除) がカウントされる  

caldb.counters.maxinstances  

"100"  

カウンタを所有できるカレンダーの最大数。カレンダーのカウンタを有効にするには、cscal コマンド行ユーティリティを使用する  

caldb.smtpmsgfmtdir  

"en"  

電子メール通知のフォーマッティングに使用される各言語に対応したファイルが入っている、server-root/cal/bin/config の下位ディレクトリを指定する。例:

"en" は、英語に対応したディレクトリの場所として下記を指定する。server-root/cal/bin/config/en

"fr" は、フランス語に対応したディレクトリの場所として下記を指定する。server-root/cal/bin/config/fr  

caldb.smtpport  

"25"  

SMTP ホスト用のポート  


Calendar Server API の構成


表 8-11    ics.conf ファイルに定義されている CSAPI 構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

csapi.plugin.authenticati on
 
"n"
 

"y" の場合、csapi.plugin.authentication.name に指定したプラグインだけが読み込まれる  

csapi.plugin.accesscontrol  

"n"  

アクセス制御のプラグインを有効にするか ("y") または無効にする ("n")  

csapi.plugin.authentication  

"n"  

"y" を指定した場合は csapi.plugin.authentication.name に指定したプラグインだけが読み込まれる。指定しなかった場合は、すべての認証クラスプラグインがアルファベット順に読み込まれる。認証を行う場合は、読み込んだプラグインをアルファベット順に使用する  

csapi.plugin.authentication.name  

" "  

csapi.plugin.loadall"n" で、csapi.plugin.authentication"y" である場合、指定したプラグインだけが読み込まれる。値を指定しなかった場合、つまり " " を指定した場合は、認証クラスのすべてのプラグインが読み込まれる  

csapi.plugin.database  

"y"  

"y" を指定した場合は csapi.plugin.database.name に指定したプラグインだけが読み込まれる。指定しなかった場合は、すべてのデータベースプラグインがアルファベット順に読み込まれる  

csapi.plugin.database.name  

"cs_caldb_berkeley10"  

csapi.plugin.loadall"n" で、csapi.plugin.database"y" である場合、このプラグインだけが読み込まれる。値を指定しなかった場合、つまり
" " を指定した場合は、すべてのデータベースプラグインがアルファベット順に読み込まれる
 

csapi.plugin.datatranslator  

"y"  

"y" を指定した場合は csapi.plugin.datatranslator.name に指定したプラグインだけが読み込まれる。指定しなかった場合は、すべてのデータ変換クラスプラグインがアルファベット順に読み込まれる。データトランザクションを行う場合は、読み込んだプラグインをアルファベット順に使用する  

csapi.plugin.datatranslator.name  

"cs_datatranslatorcsv10"  

csapi.plugin.loadall"n" で、csapi.plugin.datatranslator"y" である場合、このパラメータが使用される。値を指定しなかった場合、つまり " " を指定した場合は、すべてのデータ変換クラスプラグインが読み込まれる。その他の場合は、指定したプラグインだけが読み込まれる  

csapi.plugin.dbtranslator  

"y"  

データベース出力フォーマットプラグインを有効にするか ("y") または無効にする ("n")  

csapi.plugin.dbtranslator.name  

"*"  

csapi.plugin.dbtranslator"y" に設定すると、次のどちらかの結果になる

  • この値が "*" の場合は、すべてのデータベース出力フォーマットプラグインが読み込まれる

  • この値がライブラリ名の場合は、指定したプラグインだけが読み込まれる

csapi.plugin.dbtranslator"n" に設定すると、この設定が無視される  

csapi.plugin.loadall  

"n"  

"y" の場合、プラグインディレクトリで検出されたプラグインすべてが読み込まれる。Windows NT システムの場合、これらのプラグインのファイル名拡張子は .dll である。UNIX システムにおけるこれらのプラグインの拡張子は .so である

"n" の場合、対応するパラメータに指定された特定のクラスのプラグインだけが読み込まれる。たとえば、 csapi.plugin.authentication を yes に設定すると、認証クラスプラグインが読み込まれる  

csapi.plugin.userprefs  

"n"  

"y" を指定した場合は csapi.plugin.userprefs.name に指定したプラグインだけが読み込まれる。指定しなかった場合は、すべてのユーザ設定クラスプラグインがアルファベット順に読み込まれる。ユーザ設定を行う場合は、読み込んだプラグインをアルファベット順に使用する  

csapi.plugin.userprefs.name  

" "  

csapi.plugin.loadall"n" で、csapi.plugin.userprefs"y" である場合、このパラメータが使用される。値を指定しなかった場合、つまり " " を指定した場合は、ユーザ設定クラスのすべてのプラグインが読み込まれる。その他の場合は、指定したプラグインだけが読み込まれる  


イベント通知サーバ(ENS)の構成

Calendar Server は、イベント通知サーバ (ENS) と呼ばれる外部汎用サービスと組み合わせて使用することができます。ENS は、特定の分野に分類できるサーバレベルのイベントレポートを受信し、特定のイベントカテゴリに登録されている他のサーバに通知します。Calendar Server は、イベント通知サーバを使用して、カレンダーイベントと仕事の作成、削除、および変更などのアラーム通知のほか、一般的な操作に関する警告メッセージやエラーメッセージを送受信します。

表 8-12 は、ics.conf ファイルに定義されているイベント通知サーバ (ENS) の構成パラメータを示しています。


表 8-12    ics.conf ファイルに定義されているイベント通知サーバ (ENS) 構成パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

service.ens.enable
 
"yes"
 

"yes" の場合、すべてのサービスが起動するときに enpd が起動し、すべてのサービスが停止するときに enpd が停止する  

service.ens.host
 
"localhos t"
 

イベント通知サーバが動作しているマシンのホスト名  

service.ens.port
 
"7997"
 

イベント通知サーバが動作しているマシンのポート番号  

service.ens.library
 
"xenp"
 

イベント通知サーバプラグインの名前  

service.notify.enable
 
"yes"
 

"yes" の場合、すべてのサービスが起動するときに csnotifyd が起動し、すべてのサービスが停止するときに csnotifyd が停止する  

service.notify.maxretrytime
 
"-1"
 

csnotifyd がイベント通知サーバとの接続を連続して再試行する回数。この回数を超えると接続が失敗する

"-1" を指定すると、アラームスレッドが無限に再試行される  

service.notify.retryinterval
 
"3"
 

イベント通知サーバへの接続が失敗した後に、csnotifyd が再接続を試行するまでの待機時間 (秒数)  

service.notify.startupretrytime
 
"0"
 

Calendar Server がイベント通知サーバへの接続を試行する合計時間 (秒数)。この時間を超えると停止する。この設定は caldb.serveralarms.maxretrytime と似ているが、アラームスレッドが最初に起動したときにだけ適用される点が異なる。アラームスレッドが正常に起動した後は、caldb.serveralarms.maxretrytime が使用される

"0" を指定した場合、起動時にイベント通知サーバへの接続に失敗すると、アラームスレッドが直ちに終了する  

caldb.berkeleydb.alarmretrytime  

"300"  

回復可能なアラーム配信エラーが発生した後の再試行時間 (秒数)  

caldb.berkeleydb.ensmsg.createcal  

"no"  

"yes" の場合、カレンダーが次の形式で作成されたときに、イベント通知サービスのメッセージが作成される enp://ics/createcal?calid=cal
 

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifycal  

"no"  

"yes" の場合、カレンダーが次の形式で変更されたときに、イベント通知サービスのメッセージが作成される enp://ics/modifycal?calid=cal
 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal  

"no"  

"yes" の場合、カレンダーが次の形式で削除されたときに、イベント通知サービスのメッセージが作成される enp://ics/deletecal?calid=cal
 

caldb.berkeleydb.ensmsg.createeven t
 
"no"
 
"yes" の場合、イベントが作成されたときにイベント通知サービスのメッセージが作成される

 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deleteeven t
 
"no"
 
"yes" の場合、イベントが削除されたときにイベント通知サービスのメッセージが作成される

 

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifyeven t
 
"no"
 
"yes" の場合、イベントが変更されたときにイベント通知サービスのメッセージが作成される

 

caldb.berkeleydb.ensmsg.createtodo
 
"no"
 
"yes" の場合、予定 (仕事) が次の形式で作成されたときに、イベント通知サービスのメッセージが作成される

enp://ics/createtodo?uid=uid&ri d=rid
 

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifytodo
 
"no"
 
"yes" の場合、仕事が次の形式で変更されたときに、イベント通知サービスのメッセージが作成される

enp://ics/modifytodo?uid=uid&ri d=rid
 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletetodo
 
"no"
 
"yes" の場合、仕事が次の形式で削除されたときに、イベント通知サービスのメッセージが作成される

enp://ics/deletetodo?uid=uid&ri d=rid
 

caldb.berkeleydb.ensmsg.qsize
 
"10000"
 
メモリ内のイベント通知サーバ (ENS) メッセージキューの初期サイズ。このキューには、アラーム以外のすべての ENS メッセージが格納される

 

caldb.berkeleydb.ensmsg.schedreq
 
"no"
 
"yes" の場合、カレンダーに書き込まれたスケジュール設定要求が次の形式で削除されたとき、イベント通知サービスのメッセージを作成する

enp://ics/schedreq?calid=cal&me thod=method&type={event|todo}&u id=uid&rid=rid
 

caldb.serveralarms  

"yes"  

"yes" の場合、電子メールアラームが送信される  

caldb.serveralarms.acktimeout  

"30"  

アラーム通知を公開した後に、イベント通知サーバのアラームスレッドが csnotifyd からのアクノリッジメントを待機する時間 (秒数) を指定する。タイムアウトになった場合、アラームスレッドはアラーム通知処理がこれ以外処理されないとみなし、アラーム通知を再公開する  

caldb.serveralarms.dispatchtype
 
"ens"
 

Calendar Server アラームのディスパッチタイプを指定する

  • "ens" の場合、外部イベント通知サーバを使用してアラームが送受信される

  • "smtp" の場合、標準 SMTP メッセージとしてアラームが送信され、イベント通知サーバはバイパスされる

 

caldb.serveralarms.initthreads  

"10"  

イベント通知サーバの初期スレッド数  

caldb.serveralarms.maxretrytime  

"-1"  

アラームスレッドがイベント通知サーバとの接続を連続して再試行する回数。この回数を超えると接続が失敗する

"-1" を指定すると、アラームスレッドが無限に再試行される  

caldb.serveralarms.maxthreads  

"10"  

イベント通知サーバの最大スレッド数  

caldb.serveralarms.retryinterval  

"5"  

csadmind 内のアラームスレッドがイベント通知サーバへの再接続を試行するまでの待機時間 (秒数)  

caldb.serveralarms.stacksize  

"65536"  

イベント通知サーバスレッドのスタックフレームサイズ  

caldb.serveralarms.startupretrytime  

"0"  

Calendar Server がイベント通知サーバへの接続を試行する合計時間 (秒数)。この時間を超えると失敗する。この設定は caldb.serveralarms.maxretrytime と似ているが、アラームスレッドが最初に起動したときにだけ適用される点が異なる。アラームスレッドが正常に起動した後は、caldb.serveralarms.maxretrytime が使用される。

"0" を指定した場合、起動時にイベント通知サーバへの接続に失敗すると、アラームスレッドが直ちに終了する。  

caldb.smtphost  

"localhost"  

電子メールアラームはこの SMTP ホストに送信される。  


ユーザインタフェースの構成


表 8-13    ics.conf ファイルに定義されているユーザインタフェース構成パラメータ

パラメータ

デフォルト値

説明

ui.config.file  

" "  

Calendar Server では、xml ベースのオプション構成ファイルを起動時に読み込むことによって、ユーザインタフェースのパーツを隠すことができる。Calendar Server で使用できる構成ファイルは 1 つだけであり、そのファイル名はこの設定値によって決まる。Calendar Server は、ユーザインタフェースファイルである xmlxslt が存在する次のデータディレクトリで構成ファイルを検索する

server-root/cal/bin/data/..

Calendar Server には、次のカスタマイズ済みユーザインタフェースファイルが用意されている

  • nogroup_config.xml−グループスケジューリングを無効にする

  • ui_config.xml−デフォルトユーザインタフェース

 

ui.allow.anyone  

"yes"  

Calendar Express は、「すべてのユーザ (Everybody)」用アクセス制御リスト (ACL) を表示および使用できる  

ui.allow.domain  

"no"  

Calendar Express は、「このドメイン (This Domain)」用アクセス制御リスト (ACL) を表示および使用できる  

ui.proxyaddress.url  

" "  

HTML UI JavaScript ファイルの先頭に付けるプロキシサーバアドレスを指定する
例:"https://web_portal.sesta.com/"
 

ui.base.url  

" "  

ベースサーバアドレスを指定する
例: "https://proxyserver/"
 

ine.invitation.enable

 

"yes"  

イベントへの出席依頼に関する通知を制御する。"yes" の場合は通知が送信され、"no" の場合は通知が送信されない  

ine.cancellation.enable  

 

"yes"  

イベントのキャンセルに関する通知を制御する。"yes" の場合は通知が送信され、"no" の場合は通知が送信されない  



カウンタ構成(counter.conf)ファイル



Calendar Server カウンタ (統計) 構成パラメータは、次のファイルに定義されています。

server-root/cal/bin/config/counter.conf

counter.conf ファイルは ASCII テキストファイルであり、各行に 1 個のカウンタとそのパラメータ (名前、タイプ、サイズ (バイト単位)、説明) が定義されています。空白文字を含んでいるパラメータは、二重引用符 (" ") で囲む必要があります。コメント行の先頭には、感嘆符 (!) を付ける必要があります。コメント行は、情報を提供することだけを目的としています。

カウンタ名の最初の部分で、csstats ユーティリティで使用するカウンタオブジェクトが識別されます。コマンド行ユーティリティの詳細については、第 7 章「Calendar Server コマンド行 ユーティリティ」を参照してください。



カスタマサポートから指示されないかぎり、counter.conf ファイルを変更しないでください。



この節では、Calendar Server の counter.conf パラメータに関する次の項目について説明します。


アラームカウンタ


表 8-14    counter.conf ファイルに定義されているアラームカウンタ 

名前。

タイプ

サイズ

説明

alarm.high  

GAUGE  

4  

これまでに記録された最高値  

alarm.low  

GAUGE  

4  

これまでに記録された最低値  

alarm.current  

GAUGE  

4  

現在監視されている値  

alarm.warningstate  

GAUGE  

4  

警告状態。yes (1) または no (0)  

alarm.countoverthreshold  

COUNTER  

4  

しきい値を超えた回数  

alarm.countwarningsent  

COUNTER  

4  

送信された警告の数  

alarm.timelastset.desc  

TIME  

4  

現在の値が設定された最終時刻  

alarm.timelastwarning  

TIME  

4  

警告が送信された最終時刻  

alarm.timereset  

TIME  

4  

リセットが実行された最終時刻  

alarm.timestatechanged.desc  

TIME  

4  

アラーム状態が変更された最終時刻  


ディスク使用状況カウンタ


表 8-15    counter.conf ファイルに定義されているディスク使用状況カウンタ 

名前

タイプ

サイズ

説明

diskusage.availSpace  

GAUGE  

5  

ディスクパーティション内で使用可能な合計容量  

diskusage.lastStatTime  

TIME  

4  

統計が収集された最終時刻

 

diskusage.calPartitionPath  

STRING  

512  

カレンダーパーティションパス  

diskusage.percentAvail  

GAUGE  

4  

空きディスクパーティションの容量 (%)  

diskusage.totalSpace  

GAUGE  

5  

ディスクパーティションの合計容量  


HTTP カウンタ


表 8-16    counter.conf ファイルに定義されている HTTP (httpstat) カウンタ 

名前

タイプ

サイズ

説明

httpstat.avgConnectionTime  

GAUGE  

4  

平均接続応答時間  

httpstat.currentStartTime  

TIME  

4  

Calendar Server が起動された時刻  

httpstat.lastConnectionTime  

TIME  

4  

新しいクライアント接続が確立した最終時刻  

httpstat.maxConnections  

COUNTER  

4  

サービスされた最大同時接続数  

httpstat.numConnections  

COUNTER  

4  

サービスされた合計接続数  

httpstat.numCurrentConnections  

GAUGE  

4  

現在アクティブな接続数  

httpstat.numFailedConnections  

COUNTER  

4  

サービスされた合計接続失敗数  

httpstat.numGoodLogins.desc  

COUNTER  

4  

現在の HTTP サーバによってサービスされたログイン成功数  

httpstat.numFailedLogins  

COUNTER  

4  

現在の HTTP サーバによってサービスされたログイン失敗数  


グループスケジューリングカウンタ


表 8-17    counter.conf ファイルに定義されているグループスケジューリングカウンタ 

名前

タイプ

サイズ

説明

gsestat.lastWakeUpTime  

TIME  

4  

GSE が立ち上がってジョブを処理した最終時刻  

gsestat.lastJobProcessedTime  

TIME  

4  

GSE がジョブを処理した最終時刻  

gsestat.numJobsProcessed  

COUNTER  

4  

GSE が処理した合計ジョブ数  

gsestat.numActiveWorkerThreads  

COUNTER  

4  

アクティブなワーカースレッドの合計数  


認証カウンタ


表 8-18    counter.conf ファイルに定義されている認証 (authstat) カウンタ 

名前

タイプ

サイズ

説明

authstat.lastLoginTime  

TIME  

4  

ユーザがログインした最終時刻  

authstat.numSuccessfulLogins  

COUNTER  

4  

サービスされた合計ログイン成功数  

authstat.numFailedLogins  

COUNTER  

4  

サービスされた合計ログイン失敗数  


WCAP カウンタ


表 8-19    counter.conf ファイルに定義されている WCAP (wcapstat) カウンタ 

名前

タイプ

サイズ

説明

wcapstat.numRequests  

COUNTER  

4  

WCAP リクエストの合計数  


データベースカウンタ


表 8-20    counter.conf ファイルに定義されているデータベース (dbstat) カウンタ 

名前

タイプ

サイズ

説明

dbstat.numReads  

COUNTER  

4  

データベース読み込みの合計数  

dbstat.numWrites  

COUNTER  

4  

データベース書き込みの合計数  

dbstat.numDeletes  

COUNTER  

4  

データベース削除の合計数  

dbstat.lastReadTime  

TIME  

4  

データベース読み込みの最終時刻  

dbstat.lastWriteTime  

TIME  

4  

データベース書き込みの最終時刻  

dbstat.lastDeleteTime  

TIME  

4  

データベース削除の最終時刻  


サーバ応答カウンタ


表 8-21    counter.conf ファイルに定義されているサーバ応答カウンタ 

名前

タイプ

サイズ

スケール

説明

serverresponse.lastStatTime  

TIME  

4  

 

統計が収集された最終時刻  

serverresponse.responseTime  

GAUGE  

4  

2  

サーバ応答時間 (ミリ秒単位)  


セッションステータスカウンタ


表 8-22    counter.conf ファイルに定義されているセッションステータスカウンタ 

名前

タイプ

サイズ

スケール

説明

sessstat.maxSessions.desc  

COUNTER  

4  

4  

サービスされた HTTP セッションの最大数  

sessstat.numCurrentSessions  

GAUGE  

4  

2  

現在の HTTP セッション数  



通知メッセージ



Calendar Server は、下記の表 8-23 に掲載した種類の電子メールを送信します。これらのメッセージの形式は、表に掲載した関連するフォーマット (.fmt) ファイルによって制御されます。フォーマットファイルは、次のディレクトリ内の各ローケル固有のディレクトリに入っています (たとえば、英語の場合は /en、フランス語の場合は /fr)。

server-root/cal/bin/config

たとえば、英語の仕事アラームメッセージの形式は、次のファイルに指定されます。

/opt/SUNWics5/cal/bin/config/en/mail_todoalarm.fmt

以降では、次の項目について説明します。


Calendar Server メールパラメータ


表 8-23    ics.conf ファイルに定義されている Calendar Server 電子メール形式 

メッセージの種類

パラメータ

フォーマットファイル
(デフォルト)

説明

受信者

イベントの公開  

calmail.imipeventpublish.fname  

"mail_eventpublish.fmt"  

イベントを通知する。または既存イベントに対する変更を通知する  

通知リストに登録されているユーザ  

イベントのキャンセル  

calmail.imipeventcancel.fname  

"mail_eventcancel.fmt"  

イベントのキャンセルを通知する  

通知リストに登録されているユーザ  

イベントへの返信  

calmail.imipeventreply.fname  

"mail_eventreply.fmt"  

イベント通知に対して返信する  

通知リストに登録されているユーザ  

イベントの要求  

calmail.imipeventrequest.fname  

"mail_eventrequest.fmt"  

イベント通知を購読する  

通知リストに登録されているユーザ  

イベントのアラーム  

calmail.eventreminder.fname  

"mail_eventreminder.fmt"  

予定されたイベントについてのアラーム  

アラームリストに登録されているユーザ  

仕事の公開  

calmail.imiptodopublish.fname  

"mail_todopublish.fmt"  

仕事を通知する。または既存の仕事に対する変更を通知する  

通知リストに登録されているユーザ  

仕事のキャンセル  

calmail.imiptodocancel.fname  

"mail_todocancel.fmt"  

仕事のキャンセルを通知する  

通知リストに登録されているユーザ  

仕事への返信  

calmail.imiptodoreply.fname  

"mail_todoreply.fmt"  

仕事の通知に対して返信する  

通知リストに登録されているユーザ  

予定(todo) の要求  

calmail.imiptodorequest.fname  

"mail_todorequest.fmt"  

予定の通知を購読する  

通知リストに登録されているユーザ  

仕事のアラーム  

calmail.todoreminder.fname  

"mail_todoreminder.fmt"  

予定された仕事についてのアラーム  

アラームリストに登録されているユーザ  

Calendar Server は、特定のイベントや仕事をフォーマットファイルの内容と組み合わせることによって、通知メッセージを生成します。イベントや仕事内のデータフィールドの値は、メッセージに出力できます。また、通知メッセージには、MIME ヘッダー行および関連する特殊な値を含めることができます。特殊文字シーケンス (形式の表記) を使用すれば、イベント、仕事、および MIME ヘッダーの値をメッセージに組み込めます。フォーマットファイル内の各行は、特殊文字シーケンスから構成されるフォーマット文字列です。このシーケンスは、メールメッセージが生成されるときに、カレンダーのデータフィールドにある実際の値と置き換えられます。特殊文字シーケンスは 2 文字で構成されます。1 文字目はパーセント記号 (%)、2 文字目は特定のフォーマット表記を表します。

以降では、特殊文字シーケンスについて説明します。


イベントの特殊文字シーケンス


表 8-24    イベント通知の特殊文字シーケンス 

フォーマットコード

意味

%0  

ローカライズされた形式の開始時刻  

%1  

ローカライズされた形式の終了時刻  

%A  

iCalendar 形式の exdate (除外する日付を示す、セミコロンで区切られた ISO8601 日付文字列のリスト)  

%a  

iCalendar 形式の rdate (繰り返し日付を示す、セミコロンで区切られた ISO8601 日付文字列のリスト)  

%B  

開始時刻 (%Z も参照)  

%b  

開始時刻と終了時刻を iCalendar 形式で出力する。開始時刻のパラメータが value=date の場合は、日付の月/日/年の部分だけが出力される。終了時刻と開始時刻の月/日/年が同じ場合は、開始時刻だけが生成される。  

%C  

作成時刻  

%c  

イベントのクラス  

%d  

イベントの説明 (%F も参照)  

%E  

終了時刻 (%Z も参照)  

%e  

iCalendar 形式の例外規則  

%F  

イベントの説明 - 折りたたみ行/ iCalendar 形式 (%d も参照)  

%G  

イベントの地理的な場所 (緯度と経度)  

%g  

開催者の電子メールアドレス (この値の信頼性は保証できない)  

%K  

mailto:url の形式で記述する、開催者の電子メール  

%k  

アラームのカウント  

%L  

場所  

%l  

iCalendar 形式の繰り返し規則  

%M  

変更時刻  

%N  

改行  

%n  

DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ  

%P  

優先度  

%r  

繰り返し ID (このイベントが繰り返さない場合は空白)  

%S  

イベントのシーケンス番号  

%s  

要約  

%t  

イベントのステータス  

%U  

一意のイベント識別子  

%u  

イベントの URL  

%Z  

時刻フィールドのコードと組み合わせて使用される。時刻が強制的に UTC 形式になる (%B の場合はローカル時刻で開始時刻が表示されるのに対し、%ZB の場合は UTC 時刻で開始時刻が表示される)  

%%  

パーセント (%) 文字を表示する  

%
(サブフォーマットコード)
 

コードで識別されるデータに対し、サブフォーマットを指定する (詳細については日付のサブフォーマットを参照)  


日付のサブフォーマット

日付と時刻の値は、さまざまな形式で指定できます。サブフォーマットを使用した場合は、日付/時刻値をフォーマットする方式を記述する情報を追加できます。サブフォーマットを指定しない場合は、デフォルト形式によって日付が出力されます。サブフォーマットフィールドを使用すると、使用する形式を正確に指定できます。

たとえば %B を指定すると、出力文字列にイベントの開始時刻が含まれます。デフォルト形式では、日付、時刻、タイムゾーンのほか、日付に関するあらゆることが出力されます。日付値のサブフォーマット文字列は、strftime フォーマット文字列です (日付の特殊文字シーケンスを参照)。開始時刻の月と年だけが必要な場合は、%B の代わりに %(%m %Y)B を使用します。




以下の例では、

The event begins: %B%N

The event ends: %(%b %d, %Y %I:%M %p)E%N

次のような通知が出力されます。

The event begins Feb 02, 1999 23:30:00 GMT Standard Time

The event ends Feb 03, 1999 02:30 AM


条件付き出力

一定の条件を満たす行だけを出力したい場合があります。たとえば、次の行を想定します。

title: %S%N

start: %B%N

end: %E%N

この例では、次のような通知が出力されます。

title: Staff Meeting

start: Feb 04, 1999 09:00:00

end: Feb 04, 1999 10:00:00

ただし、上記の例では次の 2 つの場合に、不適切または不正な結果が出力されます。

  • イベントに終了時刻がない場合

  • イベントが 1 日のうちに開始して終了する「終日」イベントの場合

このような場合は、終了時刻を出力しないようにします。デフォルトの場合、タイムスタンプに all-day 属性が含まれるときは、年、月、日だけが出力されます。さらに、イベント開始時刻に all-day 属性が含まれ、イベントが開始日と同じ日に終了する場合は、特殊な条件フラグが設定されます。特別な条件フラグが設定されていないときにだけ条件値を出力するには、? 修飾子を使用します。

たとえば、前述の例を次のように変更します。

title: %S%N

start: %B%N

end: %?E%N

同じ日のうちに開始して終了する終日イベントの場合、最後の行は出力されません。誕生日や記念日といった通常の終日イベントは、次のように出力されます。

title: Staff Meeting

start: Feb 04, 1999

? フラグは、他の修飾子と組み合わせることができます。

例: The event ends: %?(%b %d, %Y %I:%M %p)E%N


仕事通知用の特殊文字シーケンス


表 8-25    仕事通知用の特殊文字シーケンス 

フォーマットコード

意味

%A  

iCalendar 形式の exdate (除外する日付を示す、セミコロンで区切られた ISO8601 日付文字列のリスト)  

%a  

iCalendar 形式の rdate (繰り返し日付を示す、セミコロンで区切られた ISO8601 日付文字列のリスト)  

%B  

開始時刻 (%Z も参照)  

%C  

作成時刻  

%c  

仕事のクラス  

%D  

期限の日付/時刻  

%d  

仕事の説明 (%F も参照)  

%E  

IMIP 形式による期限の日付/時刻  

%e  

iCalendar 形式の例外規則  

%F  

仕事の説明 - 折りたたみ行/ iCalendar 形式 (%d も参照)  

%G  

仕事の地理的な場所 (緯度と経度)  

%g  

開催者の電子メールアドレス (この値の信頼性は保証できない)  

%K  

mailto:URL の形式による、開催者の電子メール  

%k  

アラームのカウント  

%L  

場所  

%l  

iCalendar 形式の繰り返し規則  

%M  

変更時刻  

%N  

改行  

%n  

「現在」(DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ)  

%P  

優先度  

%r  

繰り返し ID (この仕事が繰り返さない場合は空白)  

%S  

仕事のシーケンス番号  

%s  

要約  

%t  

ステータス  

%U  

UID  

%u  

仕事の URL  

%Z  

時刻フィールドのコードと組み合わせて使用される。時刻が強制的に UTC 形式になる (%B の場合はローカル時刻で開始時刻が表示されるのに対し、 %ZB の場合は UTC 時刻で開始時刻が表示される)  

%%  

% 文字を表示する  

% (サブフォーマットコード)  

コードで識別されるデータに対し、サブフォーマットを指定する (詳細については、日付のサブフォーマットを参照)  


日付の特殊文字シーケンス



参考のため、特殊な日付形式コードを以下に紹介します。Calendar Server では strftime コードの書き換えは行われず、オペレーティングシステムの実装がそのまま使用されます。




表 8-26    日付の特殊文字シーケンス 

フォーマットコード

意味

%a  

曜日の略称  

%A  

曜日の正式名  

%b  

月の略称  

%B  

月の正式名  

%c  

ロケールに適した日付と時刻の表現  

%d  

10 進数による日付 (01 〜 31)  

%H  

24 時間形式の時間 (00 〜 23)  

%I  

12 時間形式の時間 (01 〜 12)  

%j  

10 進数による年間通算日 (001 〜 366)  

%m  

10 進数による月 (01 〜 12)  

%M  

10 進数による分 (00 〜 59)  

%p  

現在のロケールの A.M./P.M. 記号。12 時間形式  

%S  

10 進数による秒 (00 〜 59)  

%U  

10 進数による年間通算週 (00 〜 53)。日曜日を週の開始日とする  

%w  

10 進数による曜日 (0 〜 6、日曜日が 0)  

%W  

10 進数による年間通算週 (00 〜 53)。月曜日を週の開始日とする  

%x  

現在のロケールの日付表現  

%X  

現在のロケールの時間表現  

%y  

10 進数による西暦下 2 桁 (00 〜 99)  

%Y  

10 進数による西暦 4 桁  

%Z  

タイムゾーンの名前またはその略称。タイムゾーンが不明な場合は指定しない  

%%  

パーセント記号  


簡単なイベントアラームの例

イベントアラームメッセージのデフォルト形式の例を示します。

1EVENT REMINDER

2~~MIME-Version: 1.0%N

3~~Content-Type: text/plain; charset=%s%N

4~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N

5 Summary: %s%N

6 Start: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)B%N

7 End: (%a, %d %b %Y %I:%M %p)E%N

8 Location: %L%N%N

9 Description: %N%d%N

  1. 行 1 は、メッセージのサブジェクトです。

  2. 行 2 は ~~ で始まり、この行が MIME のラッパー行であることを示しています。つまり、特殊文字シーケンスは、イベントや仕事ではなく、内部 MIME オブジェクトに関連付けられた要素に置き換えられます。特殊シーケンスの %N は、改行です。サブジェクト行には改行シーケンスは不要ですが、その他の行にはすべて改行が必要です。

  3. 行 3 も、MIME ヘッダ行です。この行には、特殊文字シーケンス %s があります。このシーケンスは、メールの送信先のイベントや仕事に関連付けられた文字セットに置き換えられます。

  4. 行 4 は最後の MIME 行です。%x は、このメッセージに必要なコンテンツ転送符号化文字列です。

  5. 行 5 では、イベントの要約を出力します。%s が含まれるイベント要約を呼び出します。

  6. 行 6 では、イベント開始時刻を出力します。この行では、特殊文字シーケンス %B に対し、サブフォーマット文字列を利用しています。詳細については日付のサブフォーマットを参照してください。

  7. 行 7 では、イベント終了時刻を出力します。

  8. 行 8 では、イベントの場所を出力します。

  9. 行 9 では、イベントの説明を出力します。

上記の例は、次のような通知メッセージを生成します。

From: jsmith@sesta.com (James Smith)

Date: Wed, 15 Nov 1999 19:13:49

To: jsmith@sesta.com

Subject: EVENT REMINDER

MIME-Version: 1.0

Content-Type: text/plain; charset=us-ascii

Content-Transfer-Encoding: 7bit

Summary: smtp_rig event 1

Start: Tues, 16 Nov 1999 02:00 PM

End: Tues, 16 Nov 1999 03:00 PM

Location: Green Conference Room

Description:

This is the description for a randomly generated event.


複雑なイベントアラームの例

以下は、複数の部分から構成される、さらに複雑なメッセージの例です。このメッセージは、人間が判読できるテキスト部と IMIP PUBLISH 部で構成されます。

EVENT PUBLICATION

~~MIME-Version: 1.0%N
~~Content-Type: multipart/mixed; boundary="%b"%N%N

This is a multi-part message in MIME format.%N
~~--%b%N
~~Content-Type: text/plain; charset=%s%N
~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N
Summary: %s%N
Start: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)B%N
End: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)E%N
Location: %L%N%N
Description: %N%d%N%N
~~--%b%N
~~Content-Type: text/calendar; method=%m; component=%c; charset=%s%N
~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N
BEGIN:VCALENDAR%N
PRODID:-//iPlanet/Calendar Hosting Server//EN%N
METHOD:PUBLISH%N
VERSION:2.0%N
BEGIN:VEVENT%N
ORGANIZER:%K%N
DTSTAMP:%Zn%N
DTSTART:%ZB%N
DTEND:%ZE%N
SUMMARY:%s%N
UID:%U%N
%R
%A
%a
%e
%l
SEQUENCE:%S%N
LOCATION:%L%N
GEO:%G%N
%F
STATUS:%t%N
END:VEVENT%N
END:VCALENDAR%N
~~--%b--


前へ     目次     索引     DocHome     次へ     
Copyright © 2002 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.

最終更新日: 2002 年 1 月 22 日