Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 Update 2 リリースノート

Apache とロードバランサプラグイン

ここでは、Apache Web Server およびロードバランサプラグインに関する既知の問題と、それに関連する解決法を示します。

バグ ID 

サマリー 

6306784 

『高可用性 (HA) 管理ガイド』に、Apache で openssl を使用する場合の誤った手順が記載されている。

解決法

openssl のコンパイルと作成を行う場合は、次のコマンドを実行します。

cd openssl-0.9.7e

config

make

また、Apache 1.3 では、mod_ssl ソースのディレクトリ名も、使用している Apache のリリースに応じて変わります。たとえば、Apache 1.3.33 の場合、この名前は mod_ssl-2.8.22-1.3.33 になります。

6307976 

『高可用性 (HA) 管理ガイド』に、Apache 2.0 で証明書を使用するための手順が記載されていない。 

解決法

Apache のセキュリティーを実行するには、証明書を使用する必要があります。認証局から証明書を取得するための手順については、modssl FAQ にある証明書に関する情報を参照してください。

6308021 

Apache Web Server をルートとして起動する必要がある。 

解決法

Solaris では、Application Server がルートの下にインストールされている場合、Apache Web Server をルートとして起動する必要があります。Java Enterprise System は、ルートとしてインストールされます。Apache 2.0 の場合、ルートとして起動された後、Apache はユーザーが指定した別のユーザーに切り替えて動作します。そのユーザーは、/conf/httpd.conf ファイルで指定します。多くのシステムでは、ルートとして起動するには、httpd.conf ファイルを編集して正しいグループを指定する必要があります。次の行を置き換えます。

Group #-1

次の行に置き換えます。 

Group nobody

ユーザーおよびグループの使用に関する詳細情報は、httpd.conf ファイルに記載されています。

6308043 

Solaris で Apache Web Server 2.0 とともに openssl を使用するための手順への追加。

Apache 2.0 とロードバランサプラグインをインストールした後、ssl.confsll-std.conf を次のように編集します。

次の行を置き換えます。 

<VirtualHost _default_:9191>

次の行に置き換えます。 

<VirtualHost machine_name:9191>

ここで machine_name はマシンの名前であり、9191 はセキュリティーポート番号です。

6338687 

ロードバランサプラグインの URL/URI 制限 = 8K。 

Application Server 8.1 Update 2 のロードバランサプラグインで解析できる URL/URI の長さには、8K のハードコードされた制限があります。 

解決法

長さが 8K を超える URL または URI を作成し、ロードバランサプラグインを使用して Application Server に送信することは避けてください。 

6406884 

Application Server 8.1 UR2 とともに IIS6 およびロードバランサプラグインを使用する場合の問題。 

解決法

Application Server 8.1UR2 とともに IIS6 およびロードバランサプラグインを使用するには、次の追加設定手順を行う必要があります。 

  1. appserver-install-location/lib をシステム PATH 変数に追加し、マシンを再起動します。

  2. Microsoft Technet の記事「Requests for dynamic content return 404 error (IIS 6.0)」 の説明に従って、不明な Web サービス拡張機能を有効にします。

  3. ファイル inetput/wwwroot/sun-passthrough/lb.log で、NTFS の書き込みおよび変更権限をグループ IIS_WPG に与えます。IIS 6.0 はワーカープロセス分離モードで実行し、グループ IIS_WPG のセキュリティー権限で IIS サーバーを実行するので、この権限が必要になります。このファイルを作成してから、そのファイルを右クリックしてセキュリティーアクセス権を設定する必要があります。

ISAPI フィルタの状態が緑に変わらない場合は、任意の http 要求を IIS http ポートに送信してみて (ここでは失敗してもかまわない)、Web サイトを右クリックし、プロパティーを選択して ISAPI フィルタをチェックしてください。