キャッシュされた特定のファイルシステムに関する情報を表示できます。次の表は、統計情報の出力時に表示される用語を示しています。
表 29-4 統計情報の出力に表示される用語
用語 |
説明 |
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ヒット率 (hit rate) |
キャッシュのヒット率対ミスヒット率の比と、それに続く実際のヒット数とミスヒット数。キャッシュヒットは、ユーザーがファイル操作を実行したいときに、そのファイルが実際にはキャッシュ内にあると発生する。キャッシュのミスヒットは、ファイルがキャッシュになかったときに発生する。サーバーにかかる負荷は、キャッシュのミスヒット数、整合性チェック数、および変更数の合計である |
チェック数 (checks) |
実行された整合性チェックの回数、合格回数、不合格回数 |
変更数 (modifies) |
書き込みや作成など、変更操作の回数 |
cachefsstat(1M) コマンドを使用して統計情報を表示します。この操作はいつでも実行できます。たとえば、ロギングを設定しなくても統計情報を表示できます。
$ cachefsstat mount-point |
mount-point |
統計情報を表示したいキャッシュされたファイルシステム |
マウントポイントを指定しなければ、マウントされているすべての CacheFS ファイルシステムに関する統計情報が表示されます。
$ cachefsstat /home/sam cache hit rate: 73% (1234 hits, 450 misses) consistency checks: 700 (650 pass, 50 fail) modifies: 321 |