Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールガイド(UNIX 版)

インストール後の確認

ここでは、Java ES コンポーネントパッケージのインストールが成功したことを確認するための手順について説明します。「今すぐ設定」インストールを実行した場合、一部のコンポーネントは設定済みであり、すぐに実行できる状態になっています。ただし、ここで示す指針の目的は、パッケージが正しくインストールされており、部分的にインストールされたパッケージや不足するコンポーネントが存在しないことを単純に確認することです。

パッケージが正常にインストールされたことを確認する簡単な方法の 1 つは、製品レジストリを調べることです。インストールが完了すると、Java ES インストーラは製品レジストリを更新し、インストールされたコンポーネントの情報を格納します。アンインストール時には、Java ES アンインストーラがこの同じファイルを読み取り、現在存在していてアンインストールが可能なコンポーネントを特定します。

インストールログを確認したり、いくつかのコンポーネントについて正しいバージョンが適切なディレクトリ内に含まれているか確認してみるのもよい方法です。

または、Web Server や Directory Server など、「今すぐ設定」インストールに含まれていたコンポーネントを起動できるか試すこともできます。

次に示す手順の一部または全部を使ってインストールを確認してください。

Procedureインストールが成功したかどうかの確認

手順
  1. 部分的にインストールされたパッケージが存在しないことを確認します。Solaris OS の場合:


    pkginfo -p
  2. あるコンポーネントの正しいバージョンが存在していることを確認します。

    このリリースの正しいバージョンを確認するには、付録 A 「このリリースの Java ES コンポーネント」を参照してください。たとえば、Solaris 版の J2SE のバージョンは、1.5.0_03 になっているはずです。


    cd /usr/jdk
    ls -l
  3. インストール済みコンポーネントが製品レジストリに反映されていることを確認します。

    1. Solaris の場合、prodreg ツールを使ってインストール済みパッケージを表示します。


      prodreg &
    2. Java Enterprise System のノードを展開し、Java ES インストーラによってインストールされたパッケージを表示します。

    3. また、次のコマンドを使って productregistry ファイルを直接表示することもできます。


      view /var/sadm/install/productregistry

      終了するには、Esc キーを押したあと、q キーを押します。

  4. サマリーログを開き、インストール中に指定した設定データを確認します。


    cd /var/sadm/install/logs
    view Java_Enterprise_System_Summary_Report_install.*
  5. 「今すぐ設定」インストールの場合、Portal Server と関連サービスを起動します。

    1. Directory Server を起動します。


      /var/opt/mps/serverroot/slapd-hostname/start-slapd
    2. Web Server を起動します。


      /opt/SUNWwbsvr/https-hostname.domainname/start

      Web Server を起動すると、Portal Server と Access Manager も自動的に起動されます。

    3. Web Server の URL にアクセスします。


      http://hostname
      
    4. Web Server の管理 URL にアクセスします。


      http://hostname:8888
  6. 「今すぐ設定」インストールの場合、Portal Server と関連サービスを停止します。

    1. Web Server の管理サーバーを停止します。


      /opt/SUNWwbsvr/https-admserv/stop
    2. Web Server を停止します。


      /opt/SUNWwbsvr/https-hostname.domainname/stop
    3. Directory Server を停止します。


      /var/opt/mps/serverroot/slapd-hostname/stop-slapd
  7. 「今すぐ設定」インストールの場合、Portal Server と Access Manager のサービスを起動します。


    /var/opt/mps/serverroot/slapd-hostname/start-slapd
    /opt/SUNWwbsvr/https-hostname/domainname/start
  8. 「今すぐ設定」インストールの場合、Access Manager コンソールにアクセスします。

    ログイン時のユーザー ID は「amadmin」、パスワードは「password」です。


    http://hostname/amconsole
  9. 「今すぐ設定」インストールの場合、Portal Server にアクセスします。

    ログイン時のユーザー ID は「amadmin」、パスワードは「password」です。


    http://hostname/portal
  10. エラーが発生した場合には、Web Server を再起動し、手順を繰り返します。