Sun Java Enterprise System 2005Q4 リリースノート

コンポーネント間の互換性の問題

次の表に、Java ES 2005Q4 コンポーネントにおける互換性の問題の一部を示します。具体的な情報については、上記のリンクを使用して、該当するコンポーネントレベルのリリースノートにアクセスしてください。

コンポーネント 

問題点 

Access Manager 7 2005Q4 

リリース 4 Access Manager の新機能には、新しいインタフェースがいくつか含まれています。Access Manager を拡張 (レルム) モードで実行するよう設定することにより、Access Manager による新規インタフェースのサポートは有効になります。しかし、レルムモードには、それ以前の Java ES 2005Q1 または 2004Q2 の Access Manager との互換性がありません。そのため、レルムモード操作をサポートするには、ディレクトリデータを移行することなどが必要となります。拡張 Access Manager サービスをサポートするために、拡張 Access Manager Console も必要です。また、レルムモードは Portal Server、Communications Express、Messaging Server などの Java ES コンポーネントをサポートしていません。下位互換性をサポートするために、リリース 4 Access Manager を旧バージョンモードで実行するよう設定できます。 

Access Manager ポリシーエージェントだけでなく、他の Java ES コンポーネントをサポートするためにも、旧バージョンモードは必要です。現在 Access Manager ポリシーエージェントはレルムモードの Access Manager と相互運用することができません。この互換性がないということは、アップグレードする場合に考慮すべき重要な点です。また、ほとんどの Java ES 配備システムにおいては、Access Manager をリリース 4 の旧バージョンモードにアップグレードするべきであることをも意味します。 

 

Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 

これまでのリリースと同様、asaadmin コマンドの —secure—s オプションの動作は同じではありません。詳細な解決方法および CR 6296862 については、製品のリリースノートを参照してください。

また、Application Server 7 は J2SE 5.0 では動作しません。詳細な情報および CR 6203688 については、製品のリリースノートを参照してください。 

Communications Express Java ES 2005Q4 

Java ES 2005Q4 Communications Express のユーザーインタフェース (UI) に互換性の問題が見つかっています。 

Java ES 42005Q4: イベントの開始時刻と終了時刻を指定する必要があります。 

Java ES 2005Q1: イベントの開始時刻と持続期間を指定する必要があります。 

Communications Services Delegated Administrator 6 2005Q4 

このコンポーネントには 2 つの問題があります。 

(1) Access Manager のインストールタイプが、レルムモードと旧バージョンモードの 2 種類になりました。旧バージョンモードがデフォルトです。 

(2) Delegated Administrator をバージョン 6 2005Q4 (Java ES リリース 4) にアップグレードせずに、Access Manager をバージョン 6.x から 7.0 (Java ES リリース 4) にアップグレードした場合。Delegated Administrator コンソールまたはユーティリティーで、メールまたはカレンダサービスからユーザーを作成しようとすると失敗します。詳細な解決方法については、リリースノートを参照してください。 

Message Queue 3 2005Q1 (3.6)

インタフェースの安定性: Sun Java Message Queue では多くのインタフェースが使用されており、そのおかげで管理者は作業を自動化することができます。『Message Queue 管理ガイド』付録 B では、それらのインタフェースが安定性に応じて分類されています。安定性に優れるインタフェースほど、製品の後継バージョンで変更される可能性は低くなります。

廃止予定のパスワードオプション: 次のオプションは、セキュリティー上の理由により廃止されることになりました。

-p

-password

-dbpassword

-ldappassword

JDK 1.3 クライアントサポート (Solaris および Linux プラットフォーム): 次のパッケージには、JDK 1.3 上でのクライアント開発と配備で JNDI と JSSE をサポートするために使用する jar ファイルが含まれています。パッケージは Message Queue Platform Edition だけに同梱されます。また、将来のリリースでこれらのパッケージは提供されなくなり、現在でもデフォルトではインストールされません。パッケージは次のとおりです。

SUNQiqsup— Solaris プラットフォーム

sun-mq-sup— Linux プラットフォーム

Messaging Server 6 2005Q4 

ユーザー管理コンソールは、Java ES 2005Q1 (Linux) 上の Messaging Server 6 2005Q4 に対して動作しません。管理コンソールをオープンした場合、それ以外の製品コンポーネントの開始および停止を管理できます。しかし、Messaging Server を選択すると、管理コンソールからは Messaging Server 6 の新規ウィンドウがオープンしません。解決方法については、リリースノートを参照してください。 

Java ES 2005Q4 インストーラ 

Java ES 2005Q4 インストーラには、Web コンテナの選択に関連した新しいアラートが提供されています。次に示す各コンポーネントの場合、Java ES Web コンテナをインストールするか、またはすでにインストール済みで互換性のある Web コンテナを使用することができます。Java ES 2004Q2 または Java ES 2005Q1 では、このアラートは表示されません。 

- Sun Java System Web Server 6.1 SP5 2005Q4 

- Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 Update 2 

- このシステムに以前にインストールされた互換性のある Web コンテナ 

Instant Messaging 7 2005Q4 

管理者が Instant Messaging Server を Java ES 2004Q2 から Java ES 2005Q1 または Java ES 2005Q4 にアップグレードしないときに、この問題が生じます。詳細については、「デフォルトファクトリが Java ES 2004Q2 と Java ES 2005Q1 とで異なっている (6200472)」 を参照してください。また、Java ES 2004Q2 システムのすべての共有コンポーネントを Java ES 2005Q4 Instant Messenger にアップグレードした後に、マルチプレクサが例外をスローします。最新の解決方法については、製品のリリースノートを参照してください。基本的に、Java ES 2004Q2 Instant Messaging には Java ES 2005Q4 共有コンポーネントとの互換性がありません。

Portal Server 6 2005Q4