技術要件フェーズでは、ビジネス分析フェーズで定義したビジネス要件とビジネス制約に基づいて、これらの要件を技術仕様に変換します。これらの仕様は、あとで行う配備アーキテクチャーの設計に使用されます。技術要件には、パフォーマンス、可用性、セキュリティーなど、サービス品質 (QoS: Quality of Service) の特徴を特定します。
技術要件フェーズでは、次の情報についてドキュメントを作成します。
ユーザータスクと使用パターンの分析
計画中のシステムに対するユーザー操作のモデルとなるユースケースの適用
場合によってはユーザータスクと使用パターンの分析に基づく、ビジネス要件から派生するサービス品質要件
使用パターンの分析結果、ユースケース、および QoS 要件ドキュメントは、ソリューションライフサイクルの論理設計フェーズへのインプットとなります。使用パターン分析は、配備設計フェーズでも重要な役割を果たします。
技術要件フェーズでは、サービスレベル要件も特定する場合があります。 その要件は、あとでサービスレベル契約 (SLA: Service Level Agreement) を作成する際のベースになります。サービスレベル契約には、システムを維持するために提供されるカスタマーサポートの条件を明示します。 これらは、配備設計フェーズにおけるプロジェクト承認の一環として署名されます。
技術要件の詳細については、第 3 章「技術要件」を参照してください。