Sun Java Enterprise System 2005Q4 配備計画ガイド

SSL トランザクション処理の専用ハードウェア

SSL アクセラレータカードなどの特殊なハードウェアデバイスを使用して、セキュリティー保護されたセッションの確立およびデータの暗号化と復号化を処理するための追加の処理能力を供給することができます。SSL 操作に特化されたハードウェアを使用した場合、その処理能力は一部の特定の SSL 処理専用に使用され、通常は、セキュリティー保護されたセッションを確立するための「ハンドシェーク」処理だけに使用されます。

このハードウェアは、配備の最終的なアーキテクチャーにメリットをもたらす可能性があります。しかし、これは特殊なハードウェアであるため、まず、セキュリティー保護されたトランザクションのパフォーマンス要件を CPU の処理能力単位で見積もり、そのあとで追加負荷を処理する専用ハードウェアの導入メリットを検討してください。

専用ハードウェアの導入を検討するときは、ユースケースがそのハードウェアの利用をサポートするかどうか (たとえば、多数の SSL ハンドシェーク処理を必要とするユースケースなど)、また、このようなハードウェアによって設計にもたらされる追加処理層の複雑さを考慮します。この複雑さには、これらのデバイスのインストール、設定、テスト、管理が含まれます。