ディレクトリサービスをレプリケートして複数のサーバーにトランザクションを分散すると、高い可用性が得られます。Directory Server により、サービスのレプリケーションためのさまざまな戦略が提供されます。これには、次の戦略が含まれます。
複数データベース: 別個のデータベースに、ディレクトリツリーのさまざまな部分を保存します。
連鎖およびリフェラル: 分散されたデータを 1 つのディレクトリツリーにリンクします。
シングルマスターレプリケーション: マスターデータベース用の中央ソースを提供します。これはその後、コンシューマレプリカに分散されます。
マルチマスターレプリケーション: 複数のサーバーにマスターデータベースを分散します。これらのマスターはその後、それぞれのデータベースをコンシューマレプリカに分散します。
Directory Server の可用性戦略は複雑な事項であり、このマニュアルの範囲に含まれません。以降の各節、「シングルマスターレプリケーション」および 「マルチマスターレプリケーション」では、基本的なレプリケーション戦略の概要を説明します。詳細については、『Sun Java System Directory Server 5 2005Q1 Deployment Plannning Guide』の第 12 章「Designing a Highly Available Deployment」を参照してください。