Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド

セッションのアップグレード

認証サービスでは、1 つのレルムに対して同一ユーザーが実行した 2 回目の成功した認証に基づいて有効なセッショントークンのアップグレードを行うことができます。有効なセッショントークンを持つユーザーが、現在のレルムによってセキュリティー保護されているリソースに対して認証を試み、この 2 回目の認証が成功すると、セッションは新しい認証に基づく新しいプロパティーで更新されます。認証が失敗すると、ユーザーの現在のセッションがアップグレードなしに戻されます。有効なセッショントークンを持つユーザーが別のレルムによってセキュリティー保護されているリソースに対して認証を試みると、新しいレルムの認証を受けるどうかを尋ねるメッセージを受け取ります。この時点では、ユーザーは、現在のセッションを維持するか、または新しいレルムの認証を受けることができます。認証が成功すると、古いセッションは破棄され、新しいセッションが作成されます。

セッションのアップグレード時に、ログインページの時間切れになると、元の成功 URL へのリダイレクトが発生します。タイムアウト値は、次の条件に基づいて判断されます。

com.iplanet.am.invalidMaxSessionTimeoutiplanet-am-max-session-time の値は、ページタイムアウト値よりも大きい必要があり、そうでない場合はセッションアップグレード時に有効なセッション情報が失われ、前回の成功 URL へのリダイレクトは失敗します。