物理ロックは、Access Manager のデフォルトのロック動作です。このロックは、ユーザーのプロファイルの LDAP 属性の状態を非アクティブに変更することによって開始されます。「ロックアウト属性名」属性は、ロックの目的で使用する LDAP 属性を定義します。
エイリアス化されたユーザーとは、LDAP プロファイルで「ユーザーエイリアスリスト」属性 (amUser.xml の iplanet-am-user-alias-list) を設定して既存の LDAP ユーザープロファイルにマッピングされるユーザーのことです。エイリアス化されたユーザーは、コア認証サービスの「エイリアス検索属性名」フィールドに iplanet-am-user-alias-list を追加することによって確認できます。つまり、エイリアス化されたユーザーがロックアウトされると、ユーザーがエイリアス化された実際の LDAP プロファイルがロックされます。これは、LDAP およびメンバーシップ以外の認証モジュールの物理ロックアウトにのみ関係します。
メモリーロックは、「ログイン失敗時のロックアウト持続時間」属性の値を 0 よりも大きな値に変更すると有効になります。有効にすると、ユーザーのアカウントは指定された時間メモリー上でロックされます。指定された期間が過ぎると、このアカウントはロック解除されます。メモリーロック機能を使用する場合の考慮事項を次に示します。
Access Manager が再起動されると、メモリー上でロックされたすべてのアカウントはロック解除されます。
ユーザーのアカウントがメモリー上でロックされ、管理者がロックアウト持続時間を 0 に設定してアカウントロックメカニズムを物理ロックに変更すると、ユーザーのアカウントはメモリーでロック解除され、ロックカウントがリセットされます。
メモリーのロックアウト後、LDAP およびメンバーシップ以外の認証モジュールを使用するときに、ユーザーが正しいパスワードでログインを試みると、「このレルムにユーザーのプロファイルがありません。」というエラーが返され、「ユーザーがアクティブではありません。」というエラーは返されません。
ユーザーのプロファイルに「失敗 URL」属性を設定すると、ロックアウト警告メッセージもアカウントがロックされたことを示すメッセージも表示されず、ユーザーは定義された URL にリダイレクトされます。