Access Manager がインストールされている Solaris または Linux システムで既知の UNIX ユーザー ID およびパスワードに対する認証要求を処理するように、Access Manager を設定できます。UNIX 認証ではレルム属性は 1 つだけしかなく、またグローバル属性は少ししかありませんが、システムの観点から検討すべき点があります。ローカルで管理されたユーザー ID を認証する (admintool (1M) 参照) には、ルートでアクセスする必要があります。
UNIX 認証では、認証ヘルパー amunixd を使用します。認証ヘルパーは Access Manager のメインのプロセスとは独立したプロセスです。起動すると、このヘルパーは設定情報を得るためにポートで待機します。UNIX ヘルパーは Access Manager ごとに 1 つだけあり、そのすべてのレルムで共用されます。
Access Manager が nobody として、または root 以外のユーザー ID で実行するようにインストールされている場合でも、AccessManager-base/SUNWam/share/bin/amunixd プロセスは root ユーザーとして実行する必要があります。UNIX 認証モジュールは、UNIX 認証要求を待機するために localhost:58946 へのソケットを開くことで、amunixd デーモンを呼び出します。デフォルトのポートで amunixd ヘルパーを実行するには、次のコマンドを入力します。
./amunixd
デフォルト以外のポートで amunixd ヘルパーを実行するには、次のコマンドを入力します。
./amunixd [-c portnm] [ipaddress]
ipaddress と portnumber は、AMConfig.properties 内の UnixHelper.ipadrs 属性 (IPV4 形式) と UnixHelper.port 属性で指定されています。amunixd を amserver コマンド行ユーティリティーから実行することもできます。amserver は AMConfig.properties からポート番号と IP アドレスを取り出し、このプロセスを自動的に実行します。
/etc/nsswitch.conf ファイル内の passwd エントリでは、/etc/passwd および /etc/shadow ファイル、または NIS を認証で探すかどうかを指定します。