Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド

アカウントのロック

認証サービスには、n 回失敗すると、ユーザーが認証からロックアウトされる機能があります。この機能はデフォルトではオフになっていますが、Access Manager コンソールを使用して有効にできます。


注 –

無効なパスワード例外をスローするモジュールのみが、アカウントロック機能を利用できます。


コア認証サービスには、この機能を有効化およびカスタマイズするための次の属性 (ただし、これらに限定されない) が含まれています。

アカウントのロックアウトに関する電子メールの通知が、管理者に送信されます。アカウントロックのアクティビティーはログにも記録されます。


注 –

Microsoft® Windows 2000 オペレーティングシステムでこの機能を使用する場合の特別な指示については、付録 A、「AMConfig.properties ファイル」の「Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)」を参照してください。


Access Manager では、物理ロックとメモリーロックの 2 つのタイプのアカウントロックがサポートされます。次の節では、この 2 つについて説明します。

物理ロック

物理ロックは、Access Manager のデフォルトのロック動作です。このロックは、ユーザーのプロファイルの LDAP 属性の状態を非アクティブに変更することによって開始されます。「ロックアウト属性名」属性は、ロックの目的で使用する LDAP 属性を定義します。


注 –

エイリアス化されたユーザーとは、LDAP プロファイルで「ユーザーエイリアスリスト」属性 (amUser.xml の iplanet-am-user-alias-list) を設定して既存の LDAP ユーザープロファイルにマッピングされるユーザーのことです。エイリアス化されたユーザーは、コア認証サービスの「エイリアス検索属性名」フィールドに iplanet-am-user-alias-list を追加することによって確認できます。つまり、エイリアス化されたユーザーがロックアウトされると、ユーザーがエイリアス化された実際の LDAP プロファイルがロックされます。これは、LDAP およびメンバーシップ以外の認証モジュールの物理ロックアウトにのみ関係します。


メモリーロック

メモリーロックは、「ログイン失敗時のロックアウト持続時間」属性の値を 0 よりも大きな値に変更すると有効になります。有効にすると、ユーザーのアカウントは指定された時間メモリー上でロックされます。指定された期間が過ぎると、このアカウントはロック解除されます。メモリーロック機能を使用する場合の考慮事項を次に示します。


注 –

ユーザーのプロファイルに「失敗 URL」属性を設定すると、ロックアウト警告メッセージもアカウントがロックされたことを示すメッセージも表示されず、ユーザーは定義された URL にリダイレクトされます。