Sun Java System Communications Services 2005Q4 リリースノート

設定ツールの問題

ここでは、Communications Express の設定ツールの既知の問題の一覧表を示します。

Communications Express の設定プログラムが「設定解除」オプションをサポートしていない。(5104756)

Communications Express 設定プログラムでは、配備取消し、設定時のファイルの削除、および実行時に作成されたファイルの削除はできません。

回避策

Communications Express の設定を取り消すには、次の手順を実行します。

  1. Communications Express パッケージを削除します。たとえば、Solaris では次のように入力します。

    pkgrm SUNWuwc

  2. 配備ディレクトリを削除します。

  3. Web Server または Application Server の server.xml ファイルから、WEBAPP エントリを削除します。

サイレント設定が機能しない。(5008791)

Communications Express では、対話形式でのみ設定を実行できます。サイレント設定はできません。サイレントモードで設定しようとすると、「ディレクトリ名を空白のままにすることはできません。これは必須フィールドです。もう一度入力してください。」というメッセージが表示されます。

Communications Express 設定プログラム: devinstall が未解決のホストエイリアスに対してコアダンプする。(5028906)

システムにホスト名エイリアスが設定されていないと、Communications Express 設定プログラムは設定プロセスを完了できません。

回避策

システムに、1 つまたは複数のホスト名エイリアスが設定されていることを確認します。

UNIX システム上に 1 つまたは複数のホスト名エイリアスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. /etc/nsswitch.conf ファイルの hosts を次のように設定します。

    hosts: files dns nis

    この設定はネームサービスに対して、ホスト名とホストエイリアスの解決に使用する検索順序を示します。ネームサービスの検索順序は、filesdnsnis です。

  2. /etc/hosts ファイルで、使用コンピュータの IP アドレスに対して 2 つ以上のホスト名が定義されていることを確認します。

    たとえば、システムの IP アドレスが 129.158.230.64 の場合、/etc/hosts ファイルに IP アドレスを次のように設定できます。

    129.158.230.64 budgie.siroe.varrius.com budgie

    または

    129.158.230.64 budgie.siroe.varrius.com budgie loghost

    IP アドレス の誤った設定例:

    129.158.230.64 budgie

GUI 設定の入力フィールドが右揃えになっているために、それらの入力フィールドが切り詰められる。(4996723)

設定ウィザードを英語以外の言語で起動した場合、フィールド名およびブラウザボタンが切り捨てられるかまたは表示されません。

回避策

設定パネルのサイズを変更して、コンテンツが正しく表示されるようにします。

Communications Express のコンポーネントが、0 バイトと表示される。(4982590)

Communications Express のメールおよびカレンダコンポーネントを表示する間、Communications Express の設定ツールはコンポーネントサイズを 0 バイトと表示します。

Communications Express 設定後の Web サーバー起動時に Java 例外が発生する。(6283991)

Communications Express と Access Manager が異なるノード上にインストールおよび設定されているようなインストールシナリオでは、Communications Express を含むノード上にインストールされた Web Server の再起動時に Java 例外がスローされます。これは、Communications Express がインストールされているノード上の Web Server のクラスパス設定が間違っているからです。

回避策

Communications Express がインストールされているノードの Web Server インスタンス上の web_svr_base/config/server.xml ファイルを編集し、Web Server のクラスパスに次のエントリが含まれていることを確認します。

opt/SUNWam/lib:/opt/SUNWam/locale:/etc/opt/SUNWam/config:
/opt/SUNWam/lib/am_sdk.jar:/opt/SUNWam/lib/am_services.jar:
/opt/SUNWam/lib/am_logging.jar

自己参照シンボリックリンクのために Linux 上で Communications Express を設定できない。(6280944)

Communcations Express 設定プログラムは、Linux 上の/var/opt/sun/uwc/staging ディレクトリの下に、自己参照シンボリックリンクを作成します。

回避策

/var/opt/sun/uwc/staging ディレクトリからすべての自己参照シンボリックリンクを削除し、UWC を配備し直します。

Communications Express 設定プログラムが Application Server ポートの検証を行わず、その結果、設定がハングアップする。(6298931)

Communications Express 設定プログラムは、設定中に Application Server ポートの検証を行いません。そのため、間違った Application Server ポート番号が指定されていた場合、設定がハングアップします。

Web Server が動作していると、Communications Express の設定がハングアップする。(6264589)

Web Server が動作していると、Communications Express の設定がハングアップします。これは、UnsatisfiedLinkError エラーが発生するからです。

回避策

コマンド /web_svr_base/web_svr_domain_name/stop を実行して、Web Server をシャットダウンします。これで、Communications Express 設定を継続できるようになります。