Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

ProcedureDAS を移行する

ドメイン管理サーバーを 1 台目のマシン (machine1) から 3 台目のマシン (machine3) に移行するには、次の手順が必要です。

手順
  1. 1 台目のマシンと同様に、Application Server を 3 台目のマシンにインストールします。

    この処理は、DAS が 3 台目のマシンに正常に復元されて、パスの競合を発生させないために必要です。

    1. コマンド行 (対話型) モードを使用して、Application Server 管理パッケージをインストールします。対話型のコマンド行モードを有効にするには、console オプションを次のように指定してインストールプログラムを起動します。


      ./bundle-filename -console

      コマンド行インタフェースを使用してインストールを行うには、ルートのアクセス権が必要です。

    2. オプションの選択を解除して、デフォルトのドメインをインストールします。

      バックアップされたドメインの復元は、同じアーキテクチャーおよびまったく同じインストールパスを持つ 2 台のマシンでのみサポートされます (すなわち両方のマシンが同じ install-dirdomain-root-dir を使用する)。

  2. 1 台目のマシンのバックアップ ZIP ファイルを、3 台目のマシンの domain-root-dir にコピーします。FTP でファイルを転送することもできます。

  3. asadmin restore-domain コマンドを実行して、ZIP ファイルを 3 台目のマシンに復元します。


    asadmin restore-domain --filename domain-root-dir/sjsas_backup_v00001.zip domain1

    任意のドメインをバックアップできます。ただし、ドメインの再作成中は、ドメイン名が元のドメイン名と同一でなければなりません。

  4. 3 台目のマシンで domain-root-dir/domain1/generated/tmp ディレクトリのアクセス権を変更して、1 台目のマシンの同じディレクトリのアクセス権と一致させます。

    このディレクトリのデフォルトのアクセス権は、?drwx------? (または 700) です。

    次に例を示します。

    chmod 700 domain-root-dir/domain1/generated/tmp

    前述の例では、domain1 をバックアップすると仮定しています。ドメインを別の名前でバックアップする場合は、この domain1 をバックアップするドメインの名前に置き換えてください。

  5. 3 台目のマシンの domain.xml で、プロパティーのホスト値を変更します。

  6. 3 台目のマシンの domain-root-dir/domain1/config/domain.xml を更新します。

    たとえば、machine1 を検索して、machine3 に置き換えるとします。その場合は、次のように変更します。

    <jmx-connector><property name=client-hostname value=machine1/>...

    変更後:

    <jmx-connector><property name=client-hostname value=machine3/>...
  7. 次のように変更します。

    <jms-service... host=machine1.../>

    変更後:

    <jms-service... host=machine3.../>
  8. machine3 の復元されたドメインを起動します。


    asadmin start-domain --user admin-user --password admin-password domain1
  9. machine2 のノードエージェントのプロパティーで、DAS ホストの値を変更します。

  10. machine2 の install-dir/nodeagents/nodeagent/agent/config/das.properties で、agent.das.host プロパティー値を変更します。

  11. machine2 のノードエージェントを再起動します。


    注 –

    asadmin start-instance コマンドを使用してクラスタインスタンスを起動し、復元したドメインと同期させます。