Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

HTTP サービスに関する管理コンソールタスク

ProcedureHTTP サービスを設定する

手順
  1. ツリーコンポーネントで、「設定」ノードを展開します。

  2. 設定するインスタンスを選択します。

    • 特定のインスタンスを設定するには、そのインスタンスの設定ノードを選択します。たとえば、デフォルトインスタンス server の場合は、server-config ノードを選択します。

    • default-config のコピーを利用する将来のインスタンスのためにデフォルト設定を設定するには、default-config ノードを選択します。

  3. 「HTTP サービス」ノードを選択します。

  4. 「HTTP サービス」ページでは、サービスのすべての HTTP リスナーに適用されるプロパティーを設定できます。

    次の表には、これらのプロパティーが一覧表示されています。

    プロパティー名 

    説明 

    デフォルト値 

    traceEnabled

    true に設定すると、TRACE 処理が有効になります。このプロパティーを false に設定すると、Application Server がクロスサイトスクリプティング攻撃の影響を受けにくくなります。 

    false 

    monitoringCacheEnabled

    true に設定すると、Application Server は、統計クエリーへの回答用に HTTP サービスの統計のローカル値をキャッシュします。この値を使用すると、パフォーマンスが向上します。 

    false に設定すると、Application Server は、統計値ごとに HTTP サービスに対するクエリーを発行します。 

    true 

    monitoringCacheRefreshInMillis

    監視キャッシュの更新間隔をミリ秒単位で指定します。 

    5000 

    sslCacheEntries

    キャッシュ可能な SSL セッションの数を指定します。上限はありません。 

    10000 

    sslSessionTimeout

    SSL2 セッションがタイムアウトするまでの秒数を指定します。 

    100 

    ssl3SessionTimeout

    SSL3 セッションがタイムアウトするまでの秒数を指定します。 

    86400 

    sslClientAuthDataLimit

    クライアント証明書ハンドシェークフェーズでバッファリングされるアプリケーションデータの最大サイズをバイト単位で指定します。 

    1048576 

    sslClientAuthTimeout

    クライアント証明書ハンドシェークフェーズがタイムアウトするまでの秒数を指定します。 

    60 

    keepAliveQueryMeanTime

    希望するキープアライブ応答時間をミリ秒単位で指定します。 

    100 

    keepAliveQueryMaxSleepTime

    キープアライブ接続に新しい要求の有無をポーリングしたあとのスリープ時間の上限をミリ秒単位で指定します。 

    100 

    stackSize

    ネイティブスレッドの最大スタックサイズを指定します。 

    OS/マシンに依存 

    statsProfilingEnabled

    false に設定すると、HTTP サービスによる監視統計の記録が無効になり、パフォーマンスが向上します。このプロパティーを false に設定すると、HTTP サービスの監視を有効にしても実際には有効にならなくなります。 

    true 

    chunkedRequestBufferSize

    要求データのチャンク解除に対するデフォルトバッファーサイズをバイト単位で指定します。 

    8192 

    chunkedRequestTimeoutSeconds

    要求データのチャンク解除に対するデフォルトタイムアウトを秒単位で指定します。 

    60 

    dnsCacheEnabled

    true に設定すると、DNS キャッシュに関する統計をユーザーが監視できるようになります。このプロパティーが有効になるのは、「HTTP プロトコル」タブの「DNS 検索」ボックスが選択されている場合だけです。それ以外の場合、このプロパティーの設定は無視されます。 

    false 

  5. 「アクセスログ」タブをクリックして、アクセスログのローテーションを設定します。

    その他のタブをクリックして、要求処理、キープアライブサブシステム、接続プール、HTTP プロトコル、および HTTP ファイルキャッシュを設定します。

  6. 「保存」をクリックします。

ProcedureHTTP サービスのアクセスログを設定する

このページを使用して、仮想サーバーのアクセスログのローテーションを有効にし、設定します。これらのログは、domain-dir/logs/access ディレクトリにあり、次のように命名されます。virtual-server-name _access_log%YYYY;%MM;%DD-%hh;h%mm;m%ss;s

「デフォルト」をクリックして、デフォルト値を読み込みます。

手順
  1. 「ファイルローテーション」ボックスにチェックマークを付けて、ファイルローテーションを有効にします。

    デフォルトで、ファイルローテーションは有効です。

  2. 「ローテーションポリシー」ドロップダウンリストから、ポリシーを選択します。

    使用可能なポリシーは time だけです。

  3. 「ローテーション間隔」フィールドに、数値を入力してアクセスログのローテーション間の分数を指定します。

    このフィールドは、「ローテーションポリシー」が time の場合にのみ有効です。デフォルト値は 1440 分です。

  4. 「ローテーションサフィックス」フィールドに、文字列値を入力して、ローテーション後にログファイル名に追加されるサフィックスを指定します。

    デフォルトは、%YYYY;%MM;%DD;-%hh;h%mm;m%ss;s です。

  5. 「形式」フィールドに、文字列値を入力してアクセスログの形式を指定します。

    次の表に示されている形式を使用してください。デフォルトの形式は、%client.name% %auth-user-name% %datetime% %request% %status% %response.length% です。

    データ 

    トークン 

    クライアントホスト名 

    %client.name%

    クライアント DNS 

    %client.dns%

    システム日付 

    %datetime%

    全 HTTP 要求行 

    %request%

    状態 

    %status%

    応答コンテンツ長 

    %response.length%

    リファラーヘッダー 

    %header.referer%

    ユーザーエージェント 

    %header.user-agent%

    HTTP メソッド 

    %http-method%

    HTTP URI 

    %http-uri%

    HTTP クエリー文字列 

    %query-str%

    HTTP プロトコルバージョン 

    %http-version%

    アクセプトヘッダー 

    %header.accept%

    日付ヘッダー 

    %header.date%

    If-Modified-Since ヘッダー 

    %header.if-mod-since%

    承認ヘッダー 

    %header.auth%

    RFC 2616 で定義された任意の有効な HTTP ヘッダー値 (any も有効なヘッダー値。ここでは変数として指定されている)

    %header.any%

    承認ユーザーの名前 

    %auth-user-name%

    Cookie の値 

    %cookie.value%

    仮想サーバーの ID 

    %vs.id%

  6. 「保存」をクリックして変更を保存するか、または「デフォルトを読込み」を選択してデフォルト設定に戻します。

ProcedureHTTP サービスの要求処理スレッドを設定する

手順
  1. 「デフォルトを読込み」をクリックして、デフォルト値を読み込みます。

  2. 「スレッド数」フィールドに、要求処理スレッドの最大数を示す数値を入力します。

    デフォルトは 128 です。

  3. 「初期スレッド数」フィールドに、サーバー起動時に利用可能な要求処理スレッドの数を入力します。

    デフォルトは 48 です。

  4. 「スレッドの増分」フィールドに、要求数が初期スレッド数を超えた場合に追加される要求処理スレッドの数を入力します。

    デフォルトは 10 です。

  5. 「要求タイムアウト」フィールドに、要求がタイムアウトするまでの秒数を入力します。

    デフォルトは 30 秒です。

  6. 「バッファー長」フィールドに、要求処理スレッドが要求データの読み取り時に使用するバッファーのサイズをバイト単位で入力します。

    デフォルトは 4096 バイトです。

  7. 「保存」をクリックして変更を保存するか、または「デフォルトを読込み」を選択してデフォルト設定に戻します。

ProcedureHTTP サービスのキープアライブサブシステムを設定する

手順
  1. 「デフォルトを読込み」をクリックして、デフォルト値を読み込みます。

  2. 「スレッド数」フィールドに、使用するキープアライブスレッドの数を入力します。

    デフォルトは 1 です。

  3. 「最大接続数」フィールドに、保持される持続接続の最大数を入力します。

    デフォルトは 256 です。

  4. 「タイムアウト」フィールドに、キープアライブ接続を開いたままにしておく最大秒数を入力します。

    デフォルトは 30 秒です。

  5. 「保存」をクリックして変更を保存するか、または「デフォルトを読込み」を選択してデフォルト設定に戻します。

ProcedureHTTP サービスの接続プールを設定する

手順
  1. 「デフォルトを読込み」をクリックして、デフォルト値を読み込みます。

  2. 「最大保留カウント」フィールドに、HTTP リスナーに対して許可する保留接続の最大数を入力します。

    デフォルトは 4096 です。

  3. 「キューサイズ」フィールドに、接続キューの最大サイズをバイト単位で入力します。

    この値は、サーバーが保持できる未処理接続の最大数も指定します。デフォルトは 4096 です。

  4. 「受信バッファーサイズ」フィールドに、HTTP リスナーの受信バッファーのサイズを入力します。

    デフォルトは 4096 です。

  5. 「送信バッファーサイズ」フィールドに、HTTP リスナーの送信バッファーのサイズを入力します。

    デフォルトは 8192 です。

  6. 「保存」をクリックして変更を保存するか、または「デフォルトを読込み」を選択してデフォルト設定に戻します。

ProcedureHTTP サービスの HTTP プロトコルを設定する

手順
  1. 「デフォルトを読込み」をクリックして、デフォルト値を読み込みます。

  2. 「バージョン」フィールドに、使用する HTTP プロトコルのバージョン (HTTP/1.0HTTP/1.1 のいずれか) を入力します。

    デフォルトは HTTP/1.1 です。

  3. 「DNS 検索」ボックスを選択してクライアントに対する DNS エントリの検索を有効にします。

    デフォルトは false です。

  4. 「SSL」ボックスのチェックマークを外してサーバーのセキュリティーをグローバルに無効にします。

    この値を true のままにしておけば、セキュリティーが有効になっているリスナーで SSL を使用できます。デフォルトは true です。

  5. 「強制応答タイプ」フィールドに、拡張子に一致する利用可能な MIME マッピングが見つからない場合に使用する応答タイプを入力します。

    デフォルト値は、text/html; charset=iso-8859-1 です。

  6. 「デフォルト応答タイプ」フィールドに、デフォルト応答タイプを入力します。

    デフォルト値は、text/html; charset=iso-8859-1 です。値は、コンテンツタイプ、エンコーディング、言語、および文字セットから構成される、セミコロンで区切られた文字列になります。

  7. 「保存」をクリックして変更を保存するか、または「デフォルトを読込み」を選択してデフォルト設定に戻します。

ProcedureHTTP サービスの HTTP ファイルキャッシュを設定する

ファイルキャッシュには静的コンテンツが格納されるため、サーバーはそうしたコンテンツに対する要求をすばやく処理できます。

手順
  1. 「デフォルトを読込み」をクリックして、デフォルト値を読み込みます。

  2. 「グローバル」ボックスにチェックマークを付けてファイルキャッシュを有効にします。

    デフォルトは true です。

  3. 「ファイル転送」ボックスにチェックマークを付けることで、Windows 上で TransmitFileSystem メソッドを有効にします。

    デフォルトは false です。

  4. 「最大有効期間」フィールドに、有効なキャッシュエントリの最大有効期間を秒単位で入力します。

    デフォルトは 30 秒です。

  5. 「最大ファイル数」フィールドに、ファイルキャッシュ内のファイルの最大数を入力します。

    デフォルトは 1024 です。

  6. 「ハッシュ初期サイズ」フィールドに、ハッシュバケットの初期数を入力します。

    デフォルトは 0 です。

  7. 「ファイルサイズ上限 (中)」フィールドに、メモリーがマップされたファイルとしてキャッシュできるファイルの最大サイズをバイト単位で入力します。

    デフォルトは 537,600 バイトです。

  8. 「ファイルサイズ (中)」フィールドに、メモリーにマップされたファイルとしてキャッシュされるすべてのファイルの合計サイズをバイト単位で入力します。

    デフォルトは 10,485,760 バイトです。

  9. 「ファイルサイズ上限 (小)」フィールドに、メモリーに読み込めるファイルの最大サイズをバイト単位で入力します。

    デフォルトは 2048 バイトです。

  10. 「ファイルサイズ (小)」フィールドに、メモリーに読み込まれるすべてのファイルの合計サイズをバイト単位で入力します。

    デフォルトは 1,048,576 バイトです。

  11. 「ファイルキャッシュを有効化」ドロップダウンリストから ON または OFF を選択することで、ファイルサイズがファイルサイズ上限 (中) より小さい場合にファイルコンテンツのキャッシュを有効または無効にします。

    デフォルトは ON です。

  12. 「保存」をクリックして変更を保存するか、または「デフォルトを読込み」を選択してデフォルト設定に戻します。