Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

Procedure仮想サーバーを作成する

手順
  1. ツリーコンポーネントで、「設定」ノードを展開します。

  2. 設定するインスタンスを選択します。

    • 特定のインスタンスを設定するには、そのインスタンスの設定ノードを選択します。たとえば、デフォルトインスタンス server の場合は、server-config ノードを選択します。

    • default-config のコピーを利用する将来のインスタンスのためにデフォルト設定を設定するには、default-config ノードを選択します。

  3. 「HTTP サービス」ノードを展開します。

  4. 「仮想サーバー」ノードを選択します。

  5. 「仮想サーバー」ページで「新規」をクリックします。

    「仮想サーバーを作成」ページが表示されます。

  6. 「ID」フィールドで、仮想サーバーの一意の名前を入力します。

    この値は、仮想サーバーの内部的な識別に使用されます。これが HTTP クライアント側に表示されることはありません。HTTP クライアント側に表示するホスト名は、「ホスト」フィールドに指定する必要があります。

  7. 「ホスト」フィールドに、サーバーが稼動するマシンのホスト名 (1 つまたは複数) を入力します。

    ネットワークの DNS サーバー (UNIX システムでは /etc/hosts ファイル) に登録されている、実際のホスト名または仮想ホスト名を使用します。

  8. 「状態」セクションで、「オン」、「オフ」、または「無効」を選択します。

    デフォルトは「オン」です。

  9. 「HTTP リスナー」フィールドは空のまま残します。

    このフィールドは、HTTP リスナーを作成し、このサーバーと関連付けたときに自動的に設定されます。

    このフィールドを使用するときは、既存の HTTP リスナーを指定する必要があります。ただし、別の仮想サーバーで使用されているリスナーを指定しないでください。指定した場合、サーバーログにエラーが表示されます。HTTP リスナーは、作成時に既存の仮想サーバーと関連付ける必要があるため、既存のすべてのリスナーはすでに別の仮想サーバーによって使用されています。

  10. 「デフォルト Web モジュール」ドロップダウンリストから、仮想サーバーに配備されているその他の Web モジュールにマッピングできないすべての要求に対応する配備済み Web モジュールを選択します (配備されている場合)。

    デフォルトの Web モジュールが指定されない場合は、コンテキストルートが空の Web モジュールが使用されます。コンテキストルートが空の Web モジュールが存在しない場合は、システムのデフォルトの Web モジュールが作成され、使用されます。

  11. 「ログファイル」フィールドに、この仮想サーバーからのログメッセージが記録されるファイルのパス名を入力します。

    デフォルトのサーバーログ domain-dir/logs/server.log にログメッセージを送信する場合は、このフィールドを空のまま残します。

  12. 「追加プロパティー」で、仮想サーバーのプロパティーを追加する場合は「プロパティーを追加」をクリックします。

    プロパティーを追加するかどうかに関係なく、新しいサーバーはデフォルトプロパティー docroot および accesslog を持ち、それぞれにデフォルトの値が設定されます。

    次の表には、使用可能な仮想サーバーのプロパティーが一覧表示されています。

    プロパティー名 

    説明 

    docroot

    サーバーのルートドキュメントディレクトリへの絶対パス。 

    デフォルトは domain-dir/docroot

    accesslog

    サーバーのアクセスログへの絶対パス。 

    デフォルトは domain-dir/logs/access

    sso-enabled

    false の場合、この仮想サーバーに対するシングルサインオンは無効となり、ユーザーは仮想サーバー上のアプリケーションごとに個別に認証を行う必要があります。 

    Application Server 上のアプリケーション間でのシングルサインオンは、サーブレットと JSP ページによってサポートされます。この機能により、複数のアプリケーションが同一のサインオン情報を共有できるため、ユーザーはアプリケーションごとにサインオンする必要がなくなります。 

    デフォルトは true。 

    sso-max-inactive-seconds

    クライアントが活動を停止後、何秒後にユーザーのシングルサインオンの記録をパージ可能にするかを指定します。シングルサインオンは同一仮想サーバー上の複数のアプリケーションに適用されるので、これらのアプリケーションのいずれかにアクセスすることでシングルサインオンの記録は有効なまま確保されます。 

    デフォルトは 300 秒 (5 分)。値を大きくするとユーザーのシングルサインオンの持続時間は長くなりますが、サーバー上のメモリー消費量も増加します。 

    sso-reap-interval-seconds

    有効期限が切れたシングルサインオンの記録のパージを行う間隔を秒単位で指定します。 

    デフォルトは 60。 

    allowLinking

    true の場合、この仮想サーバー上に配備されているすべての Web アプリケーションに対し、シンボリックリンクのリソースが提供されます。個々の Web アプリケーションでこの設定をオーバーライドできます。それには、sun-web.xml ファイル内で sun-web-app のプロパティー allowLinking を次のように指定します。

    <sun-web-app>
       <property name="allowLinking" 
          value="{true|false}"/>
    </sun-web-app>

    デフォルトは true。 

  13. 「了解」をクリックして、仮想サーバーを保存します。

同機能を持つ asadmin コマンド

create-virtual-server