Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 管理ガイド

第 18 章 Apache Web サーバーのコンパイルと設定

この付録では、Apache ソースコードのコンパイルと Apache Web サーバーインストールの設定をどのように行えば、Sun Java System Application Server ロードバランサプラグインを使用できるようになるかについて説明します。

適切な Apache ソースコードをダウンロードしてください。Application Server でサポートされる Apache Web サーバーのバージョンとプラットフォームの詳細については、Application Server リリースノートを参照してください。

この付録では、次の項目について説明します。

Apache のインストール

この節では、次の項目について説明します。

Apache 1.3 の最小要件

この節では、Apache 1.3 Web サーバーを正常にコンパイルしてロードバランサプラグインを実行するための最小要件を説明します。Apache ソースは、SSL と連携して動作するようにコンパイルし、ビルドする必要があります。

UNIX および Linux プラットフォームの要件は次のとおりです。

さらに、Apache をコンパイルする前に、次の操作を実行する必要があります。


注 –

Apache 2 の最小要件

この節では、Apache 2 Web サーバーを正常にコンパイルしてロードバランサプラグインを実行するための最小要件を説明します。Apache ソースは、SSL と連携して動作するようにコンパイルし、ビルドする必要があります。

UNIX および Linux プラットフォームの要件は次のとおりです。

さらに、Apache をコンパイルする前に、次の操作を実行する必要があります。


注 –

ProcedureSSL 対応の Apache をインストールする

始める前に

Apache ソフトウェアがすでにダウンロードされ、圧縮解凍されている必要があります。

手順
  1. OpenSSL をコンパイルし、ビルドします。OpenSSL の詳細については、http://www.openssl.org/ を参照してください。

    Linux とともにインストールされた OpenSSL のバージョンが 0.9.7e である場合は、Linux プラットフォーム上で次の手順を実行する必要はありません。

    OpenSSL ソースをダウンロードし、展開します。

    1. cd openssl-0.9.7e

    2. make

    3. make install

  2. Apache 1.3 の場合は、mod_ssl を使用して Apache を設定します。Apache 2 の場合は、次の手順を実行する必要はありません。mod_ssl の詳細については、http://www.modssl.org/ を参照してください。

    mod_ssl ソースを展開し、次の手順に従います。

    1. cd mod_ssl-2.8.14-1.3.x

    2. ./configure --with-apache=../apache_1.3. x --with-ssl=../openssl-0.9.7e --prefix=install-dir --enable-module=ssl --enable-shared=ssl --enable-rule=SHARED_CORE --enable-module=so を実行します。

      上記のコマンド例で指定しているディレクトリは、変数です。prefix 引数は Apache のインストール先を示します。バージョン番号の x は実際のバージョンを表します。

  3. Apache 2.0 の場合は、次のようにしてソースツリーを設定します。

    1. http-2.0_x のディレクトリに移動します。

    2. ./configure --with-ssl=open-ssl-install-path --prefix=install-dir --enable-ssl --enable-so を実行します。

      上記のコマンド例で指定しているディレクトリは、変数です。prefix 引数は Apache のインストール先を示します。バージョン番号の x は実際のバージョンを表します。

  4. Linux 2.1 上の Apache については、コンパイルの前に次の手順を実行します。

    1. src/MakeFile を開き、自動生成セクションの終わりを見つけます。

    2. 自動生成セクションに続く 4 行のあとに、次の行を追加します。

      LIBS+= -licuuc -licui18n -lnspr4 -lpthread -lxerces-c -lsupport -lnsprwrap -lns-httpd40

      LDFLAGS+= -L/install-dir/lib -L/opt/sun/private/lib


      注 –

      -L/opt/sun/private/lib の部分は、Application Server を Java Enterprise System インストールの一部としてインストールした場合にのみ必要です。


      次に例を示します。

      ## (End of automatically generated section)##

      CFLAGS=$(OPTIM) $(CFLAGS1) $(EXTRA_CFLAGS)LIBS=$(EXTRA_LIBS) $(LIBS1)INCLUDES=$(INCLUDES1) $(INCLUDES0) $(EXTRA_INCLUDES)LDFLAGS=$(LDFLAGS1) $(EXTRA_LDFLAGS)"

      LIBS+= -licuuc -licui18n -lnspr4 -lpthread -lxerces-c -lsupport -lnsprwrap -lns-httpd40LDFLAGS+= -L/install-dir/lib -L/opt/sun/private/lib

    3. 環境変数 LD_LIBRARY_PATH を作成します。変数の値は、install-dir /lib (すべてのインストール) および install-dir/lib:opt/sun/private/lib (Java Enterprise System インストールの一部としてインストールした Application Server のみ) とします。

  5. 使用しているバージョンのインストール手順に従って Apache をコンパイルします。完全なマニュアルは、http://httpd.apache.org/ にあります。

    一般的な手順は次のとおりです。

    1. make

    2. make certificate (Apache 1.3 のみ)

    3. make install

      make certificate コマンドは、セキュリティー保護されたパスワードを要求します。このパスワードはセキュリティー保護された Apache を起動するために必要なので、忘れないでください。

  6. 使用する環境に合わせて Apache を設定します。

    Apache のインストールが完了したら、プラグインのインストール後に「Modifications to Apache Web Server」を参照してください。