Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

ロードバランサ

ロードバランサを使用して、Web サーバーまたはアプリケーションサーバー全体の負荷を分散するか、実行するタスクの種類に基づいて要求を分散します。さまざまな専用アプリケーションを異なるアプリケーションサーバーで使用しているような場合は、ユーザーが要求するアプリケーションの種類に応じてロードバランサを使用します。

データセンターが複数ある場合は、ロードバランサの地理的な分散も考慮する必要があります。地理的な負荷分散により、要求やサイトの能力、ユーザーとの距離に基づいて負荷の分散が行われます。1 つのセンターがダウンした場合は、地理的なロードバランサによりフェイルオーバー機能が提供されます。

Web ファーム上のロードバランサでは、サーバーの前とルータの後ろにロードバランサを配置して、トラフィックを適切なサーバーにルーティングします。ソフトウェア負荷分散ソリューションは、Web サーバーにインストールします。ソフトウェアによるソリューションでは、サーバーの 1 つが通常はトラフィックスケジューラとして機能します。

負荷分散ソリューションでは、受信したパケットのヘッダと内容を読み取ることができます。これにより、ユーザーや要求の種類を含むパケット内の情報の種類別に負荷分散を行うことができます。パケットヘッダを読み取る負荷分散ソリューションにより、権限のあるユーザーを識別し、特定のタスクを処理するサーバーに要求を送ることができます。

サービスを提供しているすべてのサーバーとの間で、ロードバランサが動的な通信をどの程度行なっているかを調査する必要があります。スケジューラはそれぞれのサーバーに ping を実行するか「ライブ」なエージェントをサーバー上で作成してロードデータを確認していますか。ロードバランサが TCP パケットをどのように解析しているかも調査する必要があります。そして、ロードバランサがパケットを処理するスピードにも注目します。ロードバランサの中には、他のロードバランサより効率性の高いものもあります。ロードバランサの効率性は、通常スループットで測定されます。