Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

Calendar Server のインストール後の設定

Calendar Server ソフトウェアをインストールしたら、その設定をする必要があります。この手順は、従来インストールプロセスの一部として行われましたが、現在インストーラから分離されています。

Calendar Server をインストールしたあと、次のように Calendar Server を設定する必要があります。

  1. Directory Server 設定スクリプト (comm_dssetup.pl) を実行し、Sun Java System Directory Server を設定します。

  2. Calendar Server 設定プログラム (csconfigurator.sh) を実行してサイト固有の要件を設定し、新しい ics.conf 設定ファイルを作成します。ics.conf ファイルのパラメータの説明については、『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Administration Guide』「Configuration Parameters (ics.conf) File」を参照してください。

    comm_dssetup.pl スクリプトは /opt/SUNWcomds/sbin ディレクトリに、csconfigurator.sh ユーティリティは /opt/SUNWics5/cal/sbin ディレクトリに格納されています。

    Java Enterprise System インストーラおよび Calendar Server 設定ユーティリティ (csconfigurator.sh ) が実行しない、構成の設定や変更がいくつかあります。次の項目は手動で変更する必要があります。

    • DWP および CLD の設定: ics.conf ファイルを編集して、CLD キャッシュオプションを有効にしてください。このキャッシュがカレンダユーザーの DWP ホストサーバー情報を格納することで、LDAP ディレクトリサーバーに対する呼び出しを減らすことができます。

    • デフォルトのタイムゾーン:デフォルトのタイムゾーンがアメリカのニューヨークでない場合、 ics.conf ファイルを編集して変更してください。さらに、/opt/SUNWics5/cal/bin/html/default_user_prefs.xml ファイルも変更して、ics.conf ファイルと同期するようにする必要があります。

    • クライアント側のレンダリング: Calendar Server では、XSLT 処理をエンドユーザーのブラウザにダウンロードすることで、クライアント側のレンダリングを実行します。このため、Calendar Server が実行する必要のある処理は減少します。Calendar Server は、ブラウザが XSLT 処理のレンダリングに対応している場合にだけ XSLT 処理をダウンロードします。現在のリリースでは、この機能は Internet Explorer 6.0 以降だけに適用されます。ics.conf ファイルを編集して、クライアント側のレンダリングへのこのようなパフォーマンスの改善を行なってください。

    • tmpfs の設定:tmpfs の設定を編集してパフォーマンスを向上させてください。

    これらの変更の詳細については、『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 Administration Guide』を参照してください。