Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

Connector for Microsoft Outlook の考慮事項

この節では、Connector for Microsoft Outlook の配備の際に発生するいくつかの配備問題について説明します。詳細については、次の Web サイトの Connector for Microsoft Outlook のマニュアルを参照してください。

http://docs.sun.com/app/docs/coll/1312.1

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook は、Outlook を Sun Java Enterprise System のデスクトップクライアントとして使用できるようにします。Connector for Microsoft Outlook は Outlook のプラグインで、エンドユーザーのデスクトップにインストールする必要があります。Connector for Microsoft Outlook は、Messaging Server にフォルダの階層と電子メールメッセージを照会します。次に、この情報を Outlook が表示できる MAPI (Messaging API) プロパティに変換します。同様に、WCAP プロトコルを使用して Calendar Server に予定と作業を照会し、MAPI プロパティに変換します。このモデルによって、Connector for Microsoft Outlook は 2 つの別個の情報源からエンドユーザーの Outlook 表示を作成します。情報源の 1 つは Messaging Server のメールで、もう 1 つは Calendar Server のカレンダ情報です。

ユーザーが Outlook を使用して項目を作成および変更する場合、Connector for Microsoft Outlook は新しいメッセージをメッセージ形式に応じて適切なサーバーに渡します。送信電子メールは SMTP メールサーバーに送信されて配信され、変更された電子メールメッセージはユーザーの IMAP フォルダに返送されて格納されます。新しいカレンダの予定および作業は標準的な形式に変換されて、Calendar Server データベースに格納されます。

Connector for Microsoft Outlook コンポーネント製品の依存性

Connector for Microsoft Outlook を使用するには、同一の配備に Messaging Server と Calendar Server が必要です。サポートされるバージョンに関する詳細については、これらの製品のリリースノートを参照してください。

Connector for Microsoft Outlook を正常に機能させるには、全体のパフォーマンスを向上させるために、次の Sun Java System Directory Server の LDAP 属性に少なくとも実在と等価のインデックスを付ける必要があります。

製品の依存性の完全なリストについては、『Sun Java System Communications Services 2005Q4 リリースノート』の第 6 章「Microsoft Outlook 版 Sun Java System Connector 7 2005Q4 リリースノート」を参照してください。

Sun ONE Calendar Server データの移行

Sun ONE Calendar Server 6.0 以前の Calendar Server のバージョンを使用している場合は、Sun Client Services を利用して、データを新しい形式に変換し、移行する必要があります。この Calendar Server データの移行は Outlook を使用するために必要です。また、ストレージの基本的な変更と繰り返される予定の管理のために必要になります。新たな Sun Java System Calendar Server の顧客は、移行サービスは必要ありません。

Exchange Server データの移行

Connector for Microsoft Outlook は、Exchange Server の Microsoft Exchange Server メッセージを変換しません。Sun Client Services を利用してデータを変換する必要があります。