Sun Java System Communications Express 6 2005Q4 管理ガイド

第 3 章 Communications Express のインストールおよび設定

この章では、Communications Express をインストールし、設定する手順について説明します。

この章には、次の項目があります。


注 –

Java Enterprise System インストーラからの Communications Express のインストール

Communications Express をインストールするには、次の手順に従います。


注 –

先にインストールされている Communications Express をアンインストールします。

以前のビルドの Java Enterprise System インストーラでインストールした場合は、Java Enterprise System アンインストーラで Communications Express をアンインストールする必要があります。Solaris の場合、Sun Java™ Enterprise System アンインストーラは、次の場所にあります。/var/sadm/prod/entsys/uninstall


ProcedureCommunications Express のインストール

手順
  1. Sun Java™ Enterprise System インストールウィザードに表示されるコンポーネントのリストから、「Sun Java™ System Communications Express」を選択します。


    注 –

    「Sun Java System Communications Express」を選択すると、Communications Express に必要な製品が自動的に選択されます。ただし、システムにこれらの製品のいずれかがすでにインストールされている場合、このオプションは無効になります。


  2. 「インストールディレクトリ」パネルが表示されます。各コンポーネント製品のインストール先ディレクトリの名前を参照して指定します。

    「次へ」をクリックします。

  3. いくつかパネルが表示されたあと、「設定タイプ」パネルが表示されます。

    1. 設定のタイプを決定します。選択可能なオプションは、次のとおりです。

      • 「今すぐ設定」: インストール時に設定可能なコンポーネント製品を設定できます。

      • 「あとで設定」: 指定したディレクトリパスにパッケージがインストールされ、設定なしで処理が進みます。詳細については、『Sun Java Enterprise System インストールガイド』の第 2 章にある「設定の種類の選択」の節を参照してください。


      注 –

      Communications Express は、Sun Java™ Enterprise System インストールウィザードからは設定できません。Communications Express を設定するには、Communications Express 設定プログラムを実行する必要があります。


    2. 設定のタイプを選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「カスタム設定」パネルが表示されます。

    他のコンポーネントを設定する場合は、「次へ」をクリックします。

  5. インストールプロセスを終了します。

Communications Express の設定の前提条件

Communications Express 設定プログラムの実行前に、次の作業を行ってください。

Procedure前提条件

手順
  1. 使用するスキーマを選択します。選択可能なスキーマについては、「スキーマの選択」の節を参照してください。

  2. 次のエントリが Solaris システムの /etc/hosts ファイルにあることを確認します。

    ip-of system FQHN hostname

    例:

    129.158.230.64 budgie.siroe.varrius.com budgie

  3. Communications Express を設定する前に、次の各コンポーネントが動作していることを確認してください。Communications Express 用の製品の設定が、次に示す順序に従い完了していることを確認します。

    1. Directory Server

      1. Directory Server の Administrative Console

      2. Application Server (選択した場合) または Web Server (選択した場合)


        注 –

        この手順の後、Directory Preparation スクリプト (comm_dssetup.pl) を実行して、ユーザー/グループの Directory Server のスキーマ詳細を更新してください。

        Messaging Server と Calendar Server をすでに正常に設定している場合は、この手順を省略して先に進んでください。

        Directory Preparation スクリプト (comm_dssetup.pl) を実行するには、次のコマンドを入力します。

        cd /root -of -the -directory -preparatory-script /SUNWcomds/sbin

        perl comm_dssetup.pl


      3. Access Manager。 Sun Java System LDAP Schema, v.2 を選択した場合

      4. Messaging Server

      5. Calendar Server

      6. Delegated Administrator。 Sun Java System LDAP Schema, v.2 を選択した場合

        各製品の設定プロセスの詳細については、『Sun Java Enterprise System インストールガイド』の第 10 章を参照してください。

    2. ユーザーが次の各サーバーに正常にログインできるかどうかを確認してください。

      • Messaging Server

        • Calendar Server

        • Access Manager (以前の Identity Server)。 Sun Java System LDAP Schema, v.2 を選択した場合

スキーマの選択

インストールおよび設定の前に、採用するスキーマモデルを決定する必要があります。Communications Express を配備する場合、スキーマと Web コンテナに関して 2 つのオプションが選択できます。

スキーマと Web コンテナの各組み合わせに対して表示される設定パネルは、スキーマと Web コンテナの選択に応じて異なります。付録 B 「設定パネルシーケンス」 に、スキーマと Web コンテナの各組み合わせに対して表示されるパネルを一覧表示しています。

設定ツールの呼び出し

この節では、設定ツールを呼び出す方法について説明します。

Procedure設定ツールの呼び出し

手順
  1. 管理者 (UNIX または Linux のスーパーユーザー) としてログインします。

  2. 設定ウィザードを呼び出す前に、表示設定を行います。

  3. uwc-basedir/SUNWuwc/sbin ディレクトリに移動します。

  4. 次のように入力します。

    ./config-uwc は、設定ツールを GUI モードで呼び出します。

    ./config-uwc - nodisplay は、設定ツールをコンソールモードで呼び出します。


    注 –

    このバージョンでは、サイレントインストールモードがサポートされていません。


  5. 設定ウィザードが表示されます。

Communications Express の設定

次の手順で、Communications Express を設定します。


注 –

ウィザードを英語以外の言語で呼び出している場合は、内容が正しく表示されるように、設定パネルのサイズを変更してください。


ProcedureCommunications Express の設定

手順
  1. 「ようこそ」パネル

    設定プログラムの最初の画面は、著作権表示のページです。「次へ」を選択して先に進むか、「取消し」をクリックして終了します。

  2. 「設定ファイルとデータファイルを保存するディレクトリを選択」パネルが表示されます。

    Communications Express の設定とデータファイルを配備するディレクトリを選択します。たとえば「/var/opt/SUNWuwc」。

    このディレクトリは、このガイドでは uwc-deployed-path と示されます。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「設定するコンポーネントを選択」パネルが表示されます。

    設定するコンポーネントを選択し、設定しないコンポーネントの選択を解除します。

    • メールコンポーネント

    • カレンダコンポーネント


    注 –

    「設定するコンポーネントを選択」パネルでは、コンポーネントを 1 つ以上選択する必要があります。

    コンポーネントサイズが 0 と表示されますが、メールコンポーネントとカレンダコンポーネントはインストールされます。


    「次へ」をクリックします。

  4. 「ネットワーク接続」パネルが表示されます。

    設定プログラムでは、このパネルに表示されたホスト名および DNS ドメイン名を使用してネットワーク接続を確立しようとします。

    「ホスト名」: Communications Express を構成しているホスト名が表示されます。

    「DNS ドメイン名」: DNS サーバーが保持している DNS ドメイン名が表示されます。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「Web コンテナを選択」パネルが表示されます。

    表示されるオプションから、使用する Web コンテナを選択します。選択可能なオプションは、次のとおりです。

    • 「Web Server」。「Web Server」パネルの詳細については、「Communications Express の設定」を参照してください。

      Web Server

      Web コンテナとして Web Server を選択した場合は、次のパネルが表示されます。

      • 「Web Server の設定の詳細」パネル

        ローカル Web Server インスタンスの詳細を指定します。ここで指定した Web Server の詳細は、Web Server に Communications Express を配備するためにインストーラが使用します。

        「サーバーのルートディレクトリ」: Web Server のインストールルートをブラウズして選択します。デフォルトの場所は、/opt/SUNWwbsvr/ です。

        「サーバーインスタンスの識別子」: Communications Express が配備される Web Server インスタンスを入力します。たとえば「budgie.siroe.varrius.com」。

        「仮想サーバーの識別子」: Communications Express が配備される仮想サーバーの識別子を入力します。たとえば「https-budgie.siroe.varrius.com」。

        「HTTP ポート」: Web Server が待機する HTTP ポート番号を入力します。Communications Express にアクセスする HTTP ポートです。


        注 –

        セキュリティー保護された HTTP ポート番号を設定する場合は、Communications Express の設定後にその番号を指定してください。セキュリティー保護されたポート番号を設定するには、このガイドの第 3 章にある 「SSL (Secure Socket Layer) の設定」の節で説明する設定後の手順を参照してください。


        「次へ」をクリックします。

        Web Server のインスタンスが検証されていることを示す小さいポップアップウィンドウが表示されます。この処理には数分かかることがあります。

        設定ツールが Web Server のインスタンスに接続できない場合は、エラーメッセージが表示されます。インストールプロセスを続ける場合は「受け入れる」をクリックします。 別の「Web Server の設定の詳細」を指定する場合は「新規選択」をクリックします。

      • 「Web コンテナのユーザーとグループ」パネル

        Web コンテナがサービスの実行に使用する ID を指定します。

        「Web コンテナのユーザー ID」: ユーザーデータベースから取得した Web コンテナのユーザー識別子が表示されます。

        「Web コンテナのグループ ID」: グループデータベースから取得した Web コンテナのグループ識別子が表示されます。

        「次へ」をクリックします。

        パスワードなどの機密データを含むファイルおよびディレクトリがインストールされます。これらのファイルおよびディレクトリの所有権が、このパネルに表示される Web コンテナのユーザーおよびグループに付与されます。機密データを含むファイルおよびディレクトリに対する読み取りおよび書き込み権は、Web コンテナユーザーだけに付与されます。


        注 –

        正しい Web コンテナ ユーザー ID およびグループ ID をこのパネルに入力してください。間違った値を入力すると、Communications Express の起動に失敗するおそれがあります。


        Web コンテナとして Web Server を設定したあと、「Communications Express の設定」に進みます。

    • 「Application Server」。「Application Server」パネルの詳細については、「Communications Express の設定」を参照してください。

      Application Server

      Web コンテナとして Application Server を選択した場合は、次のパネルが表示されます。

      • 「Application Server の設定の詳細」パネル

        「Application Server の設定の詳細」パネルで、次に示す詳細を指定します。

        「インストールディレクトリ」: Application Server がインストールされているローカルディレクトリをブラウズして選択します。

        「ドメインディレクトリ」: Application Server のドメインディレクトリをブラウズして選択します。

        「ドキュメントルートディレクトリ」: Application Server のドキュメントルートディレクトリをブラウズして選択します。

        「サーバーターゲット名」: Communications Express が設定される Application Server のインスタンス名を入力します。Communications Express 設定プログラムは、Application Server 8.1 への Domain Administration Server (DAS) の配備のみをサポートしています。

        「仮想サーバーの識別子」: Communications Express が設定される仮想サーバー識別子を入力します。

        「サーバーインスタンスの HTTP ポート」: HTTP サービスが利用できる Application Server のポート番号を入力します。Communications Express にアクセスする HTTP ポートです。

        「次へ」をクリックします。


        注 –

        HTTP ポート番号はここで指定します。セキュリティー保護された HTTP ポート番号を設定する場合は、Communications Express の設定後にその番号を指定してください。セキュリティー保護されたポート番号を設定するには、このガイドの 「SSL (Secure Socket Layer) の設定」の節で説明する設定後の手順を参照してください。


        Application Server のインスタンスが検証されていることを示す小さいポップアップウィンドウが表示されます。この処理には数分かかることがあります。

        設定ツールが Application Server のインスタンスに接続できない場合は、エラーメッセージが表示されます。インストールプロセスを続ける場合は「受け入れる」をクリックします。 「Application Server の設定の詳細」をもう一度指定する場合は「新規選択」をクリックします。

      • 「Application Server: 管理インスタンスの詳細」パネル

        Application Server の管理インスタンスの詳細を指定します。管理インスタンスの詳細は、Application Server で Communications Express を配備するために、設定プログラムが使用します。

        「管理サーバーポート」: 管理サーバーのポート番号を入力します。


        注 –

        Application Server に Communications Express を設定するには、Application Server の管理ポートが利用できる必要があります。


        「管理者のユーザー ID」: 管理者のユーザー識別子を入力します。

        「管理者のパスワード」: 管理者のユーザーパスワードを入力します。

        「セキュリティー保護された管理サーバーインスタンス」: Application Server の管理インスタンスがセキュリティー保護されたモードで実行していることを指定するには、このチェックボックスを選択します。

        Application Server の管理インスタンスが通常モードで実行していることを指定するには、このチェックボックスを選択解除します。

        「次へ」をクリックします。

        選択した内容によっては、Application Server の管理インスタンスが実行されているモードを確認する、ポップアップウィンドウが表示されます。「了解」をクリックしてポップアップウィンドウを閉じます。


        注 –

        Application Server に Communications Express を配備するときは、server.xml および server.policy の 2 ファイルが変更されます。

        server.xml および server.policy ファイルを変更する前に、設定プログラムによってこれらのファイルのバックアップが作成されます。バックアップファイルは、次のディレクトリに格納されます。

        DOMAIN-DIRECTORY/ SERVER-INSTANCE-NAME/config/.CommsExpress_YYYYMMDDhhmmss

        各表記の意味は次のとおりです。

        DOMAIN-DIRECTORY は Application Server のドメインディレクトリです。

        SERVER-INSTANCE-NAME は Communications Express が設定される Application Server のインスタンス名です。

        YYYYMMDDhhmmss はバックアップディレクトリのタイムスタンプです。


      • 「この Web アプリケーションのモジュール名」パネル

        Application Server に配備される Communications Express のモジュール名を入力します。

        「次へ」をクリックします。

        Web コンテナとして Application Server を設定したあと、「Communications Express の設定」に進みます。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「URI パス設定」パネルが表示されます。

    Communications Express が配備される URI を入力します。たとえば「/uwc」。


    注意 – 注意 –

    Communications Express の配備に既存の URI を使用している場合は、その URI に Communications Express を配備する前に、過去のアプリケーションデータが設定ツールによりすべて削除されます。たとえば、Web アプリケーションがすでに配備されている /uwc などの URI に Communications Express を配備する場合、Communications Express の配備前に Communications Express 設定プログラムによって既存の Web アプリケーションが /uwc から削除されます。このため、以前のアプリケーションデータが失われ、アプリケーションへアクセスできなくなる可能性があります。


    「次へ」をクリックします。

  7. 「ホストドメインのサポートが必要ですか ?」パネルが表示されます。

    Communications Express でホストされているドメインのサポートを有効にするオプションを選択します。Calendar Server で、ホストドメインのサポートを有効にした場合だけ、このオプションを選択してください。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「ユーザー/グループのディレクトリ (LDAP) サーバーの詳細」パネルが表示されます。

    次の詳細を入力します。

    「LdapURL」: ユーザー/グループの LDAP URL を ldap://UG-LDAP-HOST:UG-LDAP-PORT の形式で指定します。

    「バインド DN」: ユーザー/グループ管理者の LDAP 識別名を入力します。

    「バインドパスワード」: ユーザー/グループ管理者のバインドパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「DC ツリーサフィックス」パネルが表示されます。

    DC ツリーサフィックスのベース識別名を入力します。このサフィックスは、Communications Express がドメインを検索するために使用します。

    「次へ」をクリックします。

  10. 「デフォルトドメイン名」パネルが表示されます。

    デフォルトのドメイン名を入力します。

    各ドメインには、特定のプロパティーが設定されています。ユーザーが、必要なプロパティーが設定されていないドメインにログインすると、デフォルトドメイン名からプロパティーが生成されます。

  11. 「シングルサインオンに Identity Server を有効にする」パネルが表示されます。

    Access Manager のシングルサインオンを設定するには、「Communications Express 用の Identity Server のサポートを有効にする」を選択します。

    Sun Java System Communications Express で Identity Server のサポートを有効にした場合だけ、「Identity Server の設定」パネルが表示されます。

    ログイン URL、Access Manager 管理者 DN、パスワードなどの Access Manager 設定をこのパネルに入力します。

    「ログイン URL」: Access Manager のログイン URL を protocol://Access Manager hostname:Access Manager port/context -path-of-amserver/UI/Login の形式で指定します。

    「管理 DN」: DN=uid=amAdmin, ou=peopleAccess Manager-root suffix などの Access Manager 管理者の完全な LDAP DN (識別名) を入力します。

    「管理パスワード」: Access Manager 管理者のパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「Messaging Express ポート」パネルが表示されます。

    このパネルは、「設定するコンポーネントを選択」パネルでメールコンポーネントを選択した場合だけ表示されます。

    Messenger Express サービスが利用できるポート番号を入力します。


    注 –

    Communications Express が Messenger Express が配備されているマシンと同じマシンに配備されていることを確認してください。


    「次へ」をクリックします。

  13. 「Calendar Server のホストおよびポートの設定」パネルが表示されます。

    このパネルは、「設定するコンポーネントを選択」パネルでカレンダコンポーネントを選択した場合だけ表示されます。

    「Calendar Server のホスト名」: Calendar Server のホスト名を入力します。

    「Calendar Server のポート番号」: Calendar Server の HTTP ポート番号入力します。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「Calendar Server の管理者の詳細」パネルが表示されます。

    このパネルは、「設定するコンポーネントを選択」パネルでカレンダコンポーネントを選択した場合だけ表示されます。

    「管理者のユーザー ID」: Calendar Server の管理者名を入力します。たとえば「calmaster」。

    「管理者のユーザーパスワード」: Calendar Server の管理者のパスワードを入力します。


    注 –

    ここで入力した Calendar Server 管理者のユーザー ID 値が、Calendar Server の ics.conf ファイルに記述されている service.admin.calmaster.userid の値と同じであることを確認してください。


    「次へ」をクリックします。

  15. 「PAB ディレクトリサーバーの詳細」パネルが表示されます。

    個人用アドレス帳 LDAP サーバーは、ユーザーの個人用アドレス帳が格納されるストアです。このパネルで、次のように詳細を指定します。

    「LDAP URL」: PAB ストアの LDAP ホストおよびポートを指定します。URL は、次の形式で入力します。ldap://PAB-ldap-hostname:PAB-ldap-portnumber

    「バインド DN」: PAB ストアへのバインドに使用する LDAP DN を入力します。ここで指定するバインド DN には、ルートサフィックス o=PiServerDB の下にあるデータを管理できる適切なアクセス権がなければなりません。

    「パスワード」: バインドパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  16. 「設定の準備が完了しました」パネルが表示されます。

    設定プログラムは、マシンに十分なディスク容量があることを確認してから、設定の準備が完了したコンポーネントを一覧表示します。

    「今すぐ設定」をクリックし、Communications Express を設定します。

    設定変数を変更する場合は、「戻る」をクリックします。

    設定プログラムを終了する場合は、「取消し」をクリックします。

  17. 作業の概要とシーケンスの状態が表示されます。

    「次へ」をクリックします。

  18. 「設定の概要」パネルに、設定プログラムの状態が一覧表示されます。「詳細」ボタンをクリックすると、ログを確認できます。

  19. 設定が正常に終了した場合だけ、「設定後の手順」パネルが表示されます。このパネルには、必要な共有コンポーネントがインストールされていない場合に、警告メッセージが表示される可能性があります。

    設定プロセスを完了するために、次に説明する設定後の手順に従ってください。

設定後の手順


注 –

Communications Express ファイルの場所を確認してください。

このガイドの「はじめに」にある 「デフォルトパスとファイル名」の節を参照してください。

設定パラメータについては、第 2 章「Communications Express の概要」および 第 2 章「Communications Express の概要」を参照してください。


設定後の手順を実行する前に、次の手順がすでに実行されていることを確認してください。

Procedure設定後の手順

手順
  1. Communications Express パッケージがすでにインストールされていれば、Access Manager シングルサインオンを使用したセットアップのために、Core および LDAP サービスが追加されていることを確認します。詳細については、このガイドの第 8 章にある 「Directory Server のチューニング」の節を参照してください。

  2. Communications Express の設定を終えたら、次の手順を実行してください。

    1. Communications Express のメールコンポーネントを有効にするには、シングルサインオンを設定します。Messenger Express と Communications Express の設定については、第 2 章「Communications Express の概要」を参照してください。

    2. calendar-server-install-directory/SUNWics5/cal/bin/config (/opt/SUNWics5/cal/bin/config など) に移動します。

      ics.conf ファイルを編集し、次のように設定します。

      • service.http.allowadminproxy = "yes"

        • service.http.admins = proxy-admin-for-calendar-http-service

          • service.admin.calmaster.userid = the-value-specified-for- calendar.wcap.adminid-in-uwcconfig.properties

          • service.admin.calmaster.cred = the-value-specified-for- calendar.wcap.passwd-in-uwcconfig.properties

          • service.wcap.anonymous.allowpubliccalendarwrite = "yes"

          • service.http.allowanonymouslogin = "yes"

          • service.calendarsearch.ldap = "no"

            ics.conf ファイルを編集した場合は、変更を有効にするために Calendar Server を再起動します。

  3. Web コンテナとしてどちらを選択したかに応じて、Web Server または Application Server を再起動します。

  4. Communications Express の準備ができ、次の URL からアプリケーションにアクセスできるようになりました。

    http://Web-Container-host: Web-Container-port/URI path

    各表記の意味は次のとおりです。

    Web-Container-host は、Communications Express アプリケーションが設定された Web コンテナインスタンスのホスト名です。

    Web-Container-port は、Communications Express が設定された Web コンテナインスタンスのポート番号です。

    URI path は「URI パス設定」パネルで指定したパスです。

Communications Express の設定解除

Communications Express を Web Server または Application Server 上に設定し、Communications Express を設定解除する必要がある場合は、次の手順を実行します。

Communications Express のファイルとディレクトリの配置

Communications Express をインストールして設定すると、そのディレクトリとファイルは、表 2-1 に示すように組織内に配置されます。 この表には、すべてのディレクトリとファイルは記載されていません。 代表的なサーバー管理作業にもっとも関連するものだけが示されています。

表 3–1 Communications Express のディレクトリとファイル

ディレクトリと凡例 

デフォルトの場所と説明 

Communications Express のベース 

uwc-basedir

デフォルトの場所: 

Solaris: /opt/SUNWuwc/

Linux: /opt/sun/uwc/

このディレクトリは、Communications Express がインストールされる場所です。 

注: マシンあたり、1 つの Communications Express ベースディレクトリだけが許可されます。 

配備されるディレクトリ 

uwc-deployed-dir

デフォルトの場所: 

Solaris: /var/opt/SUNWuwc/

Linux: /var/opt/sun/uwc/

Communications Express は、このディレクトリに配備されます。Web コンテナは、Communications Express を読み込むときに、ファイルをこの場所から取得します。 

Web アプリケーションのルートディレクトリ 

web-inf

uwc-deployed-dir/WEB-INF

Communications Express Web アプリケーションの WEB-INF ディレクトリ。 

Web アプリケーションのルートディレクトリ 

web-inf

uwc-deployed-dir/WEB-INF

Communications Express Web アプリケーションの WEB-INF ディレクトリ。 

設定 

config

uwc-deployed-dir/WEB-INF/config/

すべての Communications Express 設定ファイルが含まれています。 

ドメイン 

domain

uwc-deployed-dir/WEB-INF/domain/

ドメイン単位のローカライズおよびカスタマイズファイルが含まれています。 

スキン 

skin

uwc-deployed-dir/WEB-INF/skin/

ドメイン単位のテーマが含まれています。 

ログ 

logs

uwc-deployed-dir/logs/

Communications Express のログファイルが含まれています。 

システム管理者プログラム 

sbin

uwc-basedir/sbin/

Communications Express のシステム管理者の実行可能プログラムとスクリプトが含まれています。 

ヘルプ 

help

uwc-deployed-dir/help

Communications Express のヘルプファイルが含まれています。