Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

Procedureカレンダのログを設定するには

手順
  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. /etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。

  3. 古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。

  4. 次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。

    パラメータ 

    説明とデフォルト値 

    logfile.admin.logname

    このログファイルには、実行された管理ツールコマンドの履歴が格納されます。デフォルトは "admin.log" です。

    logfile.buffersize

    ログバッファーのサイズ (バイト単位)。デフォルトは "0" です。ログファイルの各エントリのサイズを指定します。バッファーがあまりにも早くいっぱいになる場合は、サイズを大きくすることを検討してください。

    logfile.dwp.logname

    DWP (データベースワイヤプロトコル) に関連の管理ツールを記録するログファイルの名前。デフォルトは "dwp.log" です。フロントエンドサーバーごとに 1 つ指定します。

    logfile.expirytime

    ログファイルの有効期限 (秒単位)。デフォルトは "604800" です。この時間を過ぎると、クリーンアップルーチンによってログが破棄されます。ログをアーカイブする場合は、独自のルーチンを作成する必要があります。

    logfile.flushinterval

    バッファーの内容をログファイルにフラッシュする間隔 (秒単位)。デフォルトは "60" です。

    システムのログ情報の量がかなり多く、バッファーが 60 秒以内にいっぱいになる場合は、情報が失われます。その場合は、この間隔を短くすることを検討してください。この間隔を短くすると、システムのオーバーヘッドが増えるので注意してください。 

    logfile.http.logname

    cshttpd サービスの現在のログファイルの名前。デフォルトは "http.log" です。

    logfile.http.access.logname

    現在の HTTP アクセスログファイルの名前。 

    logfile.logdir

    ログファイルが格納されるディレクトリ。デフォルトは "/var/opt/SUNWics5/logs" です。

    logfile.loglevel

    サーバーがログに記録する情報の詳細度を指定します。各ログレベルには、次のいずれかのレベルが割り当てられます。CRITICALALERTERRORWARNINGNOTICEINFORMATIONDEBUG (重要度順)。デフォルトは “NOTICE” です。

    CRITICAL に設定すると、Calendar Server がログに記録する情報の詳細度がもっとも低くなります。もっとも高い詳細度でログを記録するには、DEBUG を指定します。

    また、より詳細度の高いログレベルに設定すると、そのレベルより低い各重要度のログもすべて記録されます。たとえば、WARNING に設定すると、CRITICALERROR、および WARNING レベルのログエントリのみが記録されます。DEBUG に設定すると、すべてのログが記録されます。

    logfile.maxlogfiles

    ログディレクトリ内のログファイルの最大数。デフォルトは "10" です。システムが 11 番目のログを作成しようとする前に、クリーンアップルーチンが実行されて古いログファイルが破棄されます。

    logfile.maxlogfilesize

    すべてのログファイルの最大合計ディスク容量 (バイト単位)。デフォルトは "2097152" です。次のログファイルを作成するとこの制限を超えてしまう場合、システムはもっとも古いログを削除してディスクの空き容量を増やそうとします。

    logfile.minfreediskspace

    ログ記録用に必要な最小ディスク空き容量 (バイト単位)。この値に達すると、Calendar Server は古いログファイルの有効期限を終了してディスクの空き容量を増やそうとします。最小空き容量を回復できない場合、ログの記録は一時的に停止されます。デフォルト "5242880" です。

    logfile.notify.logname

    csnotifyd サービスのログファイルの名前。デフォルトは "notify.log" です。

    logfile.rollovertime

    ログファイルのローテーション間隔 (秒単位)。つまり、新しいログファイルの作成が開始される間隔を指定します。デフォルトは "86400" です。

    logfile.store.logname

    カレンダストアのログファイルの名前。デフォルトは "store.log" です。

  5. ファイルを ics.conf として保存します。

  6. Calendar Server を再起動します。

    cal_svr_base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal

参照

カレンダデータベースのトランザクションのログを設定する場合は、第 10 章「自動バックアップ (csstored) の設定」を参照してください。

削除された予定や作業を格納するための削除ログを設定する必要はありません。第 18 章「削除ログデータベースの管理」を参照してください。