Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

グループスケジューリングエンジンキューの管理

GSE (グループスケジューリングエンジン) は、コンポーネントデータベースを更新するために使用される予定のキューを保存します。管理者は Calendar Server がキューを走査する間隔を調整するためのタイムアウト値を変更できます。また、必要に応じて、キュー内の予定を一覧表示したり、特定の予定を削除したりできます。

ここで説明する内容は次のとおりです。

GSE について

GSE により、Calendar Server ユーザーは予定を作成したり、ほかのユーザーに出席を依頼したりできます。出席者が同じ Calendar Server に存在する場合は、予定は出席者のカレンダにスケジューリングされます。出席者が異なる Calendar Server に存在する場合は、電子メールで出席依頼が送信されます。出席者は出席依頼に応じるか拒否するかを決めることができ、GSE ではその返信内容によって予定が更新されます。

GSE キューについて

GSE キューは実質的には GSE によって管理される独立したデータベースです。Calendar Server は、コンポーネントデータベースに対して実行する必要がある更新のキューを走査します。

この走査の頻度を調節することで、Calendar Server を調整できます。これは、ics.conf ファイルの gse.belowthresholdtimeout タイムアウト値を変更することによって行われます。第 21 章「Calendar Server のパフォーマンスの調整」を参照してください。

GSE キューエントリは、csschedule を使用して管理 (一覧表示や削除) できます。csschedule は、Calendar Server がインストールされているローカルマシンで実行する必要があります。

GSE キュー内のエントリのリスト表示

GSE キュー内のエントリをリスト表示するには、csschedule ユーティリティーの list コマンドを使用します。

たとえば、GSE キュー内のすべてのエントリを表示するには、次のように実行します。


csschedule list

GSE キューに格納されている最初の 10 エントリをリスト表示するには、次のように実行します。


csschedule -c 10 list

calidHoliday_Schedule のカレンダの GSE キューに含まれるすべてのエントリをリスト表示するには、次のように実行します。


csschedule -v list Holiday_Schedule

GSE キュー内のエントリの削除

GSE キュー内のエントリを削除するには、csschedule ユーティリティーの delete コマンドを使用します。

たとえば、GSE キュー内のすべてのエントリを削除するには、次のように実行します。

csschedule -v delete

calA というカレンダで、最初のスケジュール時刻が 2001 年 11 月 30 日の 13 時 30 分 45 秒、オフセット数が 1、一意の ID が 1111、定期予定 ID が 0、シーケンス番号が 0 のエントリを GSE キューから削除するには、次のように実行します。

csschedule -v -t 20011130T133045Z -o 1 -u 1111 -r 0 -n 0 delete calA