Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

カレンダ固有の識別子 (calid) の作成

Calendar Server データベース内の各カレンダは、一意のカレンダ識別子 (ID) または calid によって識別されます。カレンダを作成するとき、calid を指定する必要があります。

ここで説明する内容は次のとおりです。

Calid 構文

データベース内の各カレンダは、一意のカレンダ ID (calid) によって識別されます。次の calid 構文には、指定する項目が 3 つあります。

userid[@domain][:calendar-name]

指定する 3 つの項目は次のとおりです。

userid

Calendar Server インスタンスのドメインで一意のユーザー ID。

domain

ユーザーのドメイン名。

ホストされたドメインがない場合、ユーザーが属しているドメインには曖昧さがないため、ドメインの部分は省略可能です。

ホストされたドメインがあり、ドメインの部分が指定されていない場合、Calendar Server では ics.confservice.defaultdomain で指定された値をドメインに使用します。ユーザーがデフォルトのドメインに属していない場合は、ドメイン部分を指定する必要があります。

ホストされたドメイン (仮想ドメインとも言う) については、第 11 章「ホストされたドメインの設定」および 第 13 章「ホストされたドメインの管理」を参照してください。

calendar-name

特定のユーザーにとって一意となるカレンダの名前で、省略可能です。所有者のデフォルトカレンダは 1 つだけですが、さまざまな目的のほかのカレンダを所有することが可能です。このようなデフォルト以外の各カレンダは、カレンダ名によって識別されます。たとえば、ユーザー John Doe の uidjdoe である場合、そのデフォルトカレンダは jdoe@sesta.com になります。たとえば、リトルリーグチームのコーチが試合の記録を取るために使用する 補助カレンダは、次の calid として識別されることもあります。jdoe@sesta.com:baseball

カレンダ ID の作成規則

calid を作成する場合、次の規則を念頭に置いてください。

ホストしていない Calid からホストされたドメイン形式の Calid への変換

ホストされたドメインを持つ前に作成された calid があり、ホストされていないドメインの calid からホストされたドメインの calid へ変換する場合、既存の calid にドメイン部分を追加するために使用できる csvdmig というユーティリティーがあります。このユーティリティーの使用方法については、「csvdmig」 を参照してください。