Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

ポップアップアラームの設定

ここでは、次の設定手順について説明します。

ProcedureInstant Messaging サーバーを設定するには

次の Instant Messaging のポップアップを設定するために必要な作業の概要は、便宜上紹介しています。Instant Messaging を設定するには、次の Web サイトで入手可能な Instant Messaging のマニュアルを参照してください。

http://docs.sun.com/coll/1309.2

手順
  1. 新しいパッケージ SUNWiimag をインストールします。

    Instant Messaging のポップアップを使用するには、Java Enterprise System インストーラを使用して Instant Messaging パッケージをインストールする必要があります。

  2. Instant Messaging をインストールしたマシンで、次のディレクトリに移動します。

    cd /etc/opt/SUNWiim/default/config

  3. iim.conf ファイルの次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。

    次に示すパラメータ値により、予定と作業の両方のポップアップアラームの設定がわかります。iim.conf ファイルにこれらのパラメータが存在しない場合は、追加します。

    パラメータ 

    説明および使用する適切な値 

    JMS Consumers セクション 

     

    jms.consumers

    アラーム名。値を cal_reminder に設定します。

    jms.consumer.cal_reminder.destination

    アラームの出力先。値を enp:///ics/customalarm に設定します。 

    jms.consumer.cal_reminder.provider

    プロバイダ名。ens に設定します。この値は、必ず JMS Providers セクションの jms.providers の名前と同じにしてください。

    jms.consumer.cal_reminder.type

    設定するアラームの種類。値を topic に設定します。

    jms.consumer.cal_reminder.param

    アラームパラメータ。値を "eventtype=calendar.alarm" (引用符を含む) に設定します。

    jms.consumer.cal_reminder.factory

    C++ ファクトリ名。値を次のように設定します。 

    com.iplanet.im.server.
    JMSCalendarMessageListener

    JMS Providers セクション 

     

    jms.providers

    プロバイダ名。値を ens に設定します。この値は、必ず JMS Consumers セクションの jms.consumer.cal_reminder.provider でリスト表示された名前と同じにしてください。

    jms.provider.ens.broker=cal.example.com

    ENS が待機するポート番号。ics.conf ファイルのパラメータ service.ens.port で指定したポートに設定します。デフォルトは 57997 です。

    jms.provider.ens.factory

    使用する C++ ファクトリ。com.iplanet.ens.jms.EnsTopicConnFactory に設定します。

    Calendar Server の一般的なパラメータ 

     

    iim_agent.enable

    Calendar エージェントを有効にします。引用符も含めて、値を次のように設定します。 

    iim_agent.enable="true"

    iim_agent.agent-calendar.enable

    Calendar エージェントを有効にするコンポーネントを読み込みます。引用符も含めて、値を次のように設定します。 

    iim_agent.agent-calendar.enable="true"

    agent-calendar.jid

    Calendar エージェントの JID。この値を次のように設定します。 

    agent-calendar.jid=calimbot.server .domain

    agent-calendar.password

    Calendar エージェントのパスワード。この値を次のように設定します。 

    agent-calendar.password=password

    iim_server.components

    この値を次のように設定します。 

    iim_server.components=agent-calendar

  4. imadmin コマンド行ユーティリティーが格納されているディレクトリに移動します。

    cd /opt/SUNWiim/sbin

  5. imadmin を使用して Calendar エージェントを起動します。

    imadmin start agent-calendar

    Calendar エージェントは、Calendar Server ユーザーにポップアップ機能を提供する Instant Messaging コンポーネントです。Instant Messaging に用意されているツールを使用すると、Calendar エージェントの起動、停止、再起動、または状態の確認、さらにはログファイルによるアクティビティーの監視を行うことができます。


    注 –

    stopstart、および refresh コマンドが含まれたスクリプトがある場合は、そこに Calendar エージェントを追加してください。


    imadminト および Calendar エージェントについては、『Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q1 管理ガイド』を参照してください。

ProcedureCalendar Server を設定するには

始める前に

次の表に示す ics.conf パラメータに、示された値が設定されているかどうかを確認します。設定されていない場合や、パラメータをカスタマイズする場合は、次の手順を実行します。

手順
  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. /etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。

  3. 古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。

  4. 次の表に示すように ics.conf パラメータを編集します。

    パラメータ 

    説明とデフォルト値 

    caldb.serveralarms 

    キューに入れるカレンダアラームを有効にします。デフォルトは “yes” (有効) です。

    caldb.serveralarms.contenttype 

    アラーム内容の出力形式。デフォルトは "text/xml" です。

    caldb.serveralarms.dispatch 

    送信するカレンダアラームを有効にします。デフォルトは “yes” です。

    caldb.serveralarms.dispatchtype 

    送信するサーバーアラームの種類。デフォルトは "ens" です。

    caldb.serveralarms.url 

    アラーム内容を取得するアラームの URL。デフォルトは "enp:///ics/customalarm" です。

  5. ファイルを ics.conf として保存します。

  6. Calendar Server を再起動します。

    cal_svr_base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal

ProcedureInstant Messenger を設定するには

Calendar Server の予定と作業のポップアップアラームを受信するには、エンドユーザーは各自の Instant Messenger を次のように設定する必要があります。

手順
  1. メイン ウインドウで「ツール」メニューから「設定」を選択します。

  2. 「設定」ウィンドウで、「アラート」タブをクリックします。

  3. カレンダリマインダを表示」オプションにチェックマークを付けます。

  4. 「了解」をクリックします。