各ユーティリティーの簡単な説明については、「コマンド行ユーティリティーの簡単な説明」を参照してください。
Calendar Server には、Access Manager にバンドルされている Delegated Administrator に含まれていないコマンド行ユーティリティーが用意されています。
これらの Calendar Server ユーティリティーはバッチ、シェル、および Perl などのスクリプトプログラムから実行できます。ユーティリティーの一部 (csuser、csresource、および csdomain) は Delegated Administrator ユーティリティーに取って代わられましたが、その他は Schema 2 環境でも使用されています。Schema 1 の場合は、Delegated Administrator を使用せず、csuser、csresource、および csdomain の使用を継続する必要があります。
これらのユーティリティーは、必要に応じて ics.conf 設定ファイルに記録されているデフォルト値を使用します。
コマンド行ユーティリティーは次のディレクトリに格納されています。 cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin
すべてのユーティリティーは、必ず sbin ディレクトリから起動してください。 ただし、例外として start-cal および stop-cal は、フルパスを指定すればどのディレクトリからでも実行できます。
これらの管理ツールによるエラーメッセージは、csdb ディレクトリの admin.log ファイルに書き込まれます。
この章で説明する内容は次のとおりです。
Calendar Server の実行ユーザーおよびグループ、または root としてログインしている状態でコマンド行ユーティリティーを実行します。これはインストール時に指定し、デフォルトは icsuser と icsgroup です。
たとえば、Calendar Server のベースディレクトリが cal_svr_base の場合、cscal ユーティリティーの list コマンドを実行するには、ログイン後に次のようにします。
cd cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin ./cscal list
Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの構文は次のとおりです。
utility [ -option [value]] command [target]
それぞれの意味は次のとおりです。
utility は、cscal や csuser など、実行可能なユーティリティーの名前を表します。
option には、コマンドが実行する処理を指定します。オプションは、-d のように、ハイフン (-) に続けて小文字で指定します。角カッコ ([]) で囲まれているオプションは省略可能です。そのように明記されている場合は、複数のオプションを同時に指定できます。
value は、option によって指定される動作をさらに修飾します。 たとえば、-d オプションで使用する説明などがこれに該当します。角カッコ ([]) で囲まれている値は省略可能です。空白文字を含む値は、引用符 (" ") で囲む必要があります。複数の値を指定するときは全体を引用符 (" ") で囲み、各値を空白文字で区切ります。 ただし、セミコロンで区切ったリストを使用する場合など、特に明記されている場合を除きます。
command は、たとえば list や create のように、ユーティリティーが実行する処理を指定します。縦棒 (|) で区切られているコマンドは、一度に実行できるコマンドがいずれか (両方ではない) であることを示します。
target は、コマンドの実行対象となるカレンダ ID やユーザー ID などのオブジェクトです。
コマンド行ユーティリティーの使用には、一般に次の規則が適用されます。
ユーティリティー名だけを指定した場合は、すべてのコマンド、オプション、いくつかの例が表示されます。
必要なパスワードを指定しない場合、ユーティリティーにより要求されます。
各ユーティリティーでは、-v (verbose、詳細) オプションと -q (quiet、非出力) オプションを利用できます。
危険なコマンド (データを喪失する可能性があるコマンド) では、コマンドの実行前にユーティリティーにより確認を促されます。危険なコマンドには、カレンダを削除する cscal、ユーザーを削除する csuser などがあります。ただし、-q (quiet、非出力) オプションを指定した場合は確認は行われません。
各ユーティリティーには version コマンドが用意されています。
スクリプトからコマンド行ユーティリティーを実行する場合、ユーティリティーの実行に成功した場合はリターンコード “0” が返され、失敗した場合は “-1” が返されます。
次の表は、Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの簡単な説明を示します。
表 D–1 Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの概要
ユーティリティー |
説明 |
---|---|
カレンダユーザーまたはリソースの LDAP 属性を管理します。 |
|
個々のカレンダ、ユーザー、カレンダデータベースをバックアップします。 |
|
カレンダとそのプロパティーを管理します。 |
|
状態属性 (inetUserStatus) が Delegated Administrator によって「削除」としてマークされている Calendar Server ユーザーのユーザーカレンダとリソースカレンダを削除します。 |
|
カレンダコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。 |
|
カレンダデータベースを管理します。 |
|
ホストされた (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリ内の Calendar Server 属性を管理します。 |
|
カレンダを iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにエクスポートします。 |
|
iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルからカレンダをインポートします。 |
|
カレンダデータベースの LDAP 接続、ログファイル、使用可能ディスク容量を監視します。 |
|
設定されている Calendar Server API (CSAPI) プラグインを表示、有効化、無効化します。 |
|
削除ログデータベース (ics50deletelog.db) 内のエントリを手動で削除します。 |
|
ユーザー ID の名前変更を許可します。これによって、データベース全体が書き換えられます。 |
|
会議室や機器などのカレンダリソースを管理します。 |
|
個々のカレンダ、ユーザー、カレンダデータベースを復元します。 |
|
GSE (グループスケジューリングエンジン) キュー内のスケジューリングエントリを管理します。 |
|
Calendar Server にカウンタを表示します。 |
|
稼動中の Calendar Server インスタンスに対して ping を実行します。 |
|
カレンダユーザーを管理します。 |
|
すべての Calendar Server プロセスを開始します。 |
|
すべての Calendar Server プロセスを停止します。 |
csattribute ユーティリティーは、Calendar Server ユーザーまたはリソースの LDAP エントリ属性を管理します。次のコマンドがあります。
add: 指定したターゲット (ユーザーまたはリソースオブジェクト) に LDAP 属性と値を追加する。
list: ターゲットオブジェクトの属性をリスト表示する。
delete: ターゲットから属性を削除する。
LDAP CLD プラグインを利用しているサイトでは、icsDWPHost 属性の値を新しいバックエンドホストサーバーに変更するときに csattribute を使用しないでください。icsDWPHost を変更しても、新しいカレンダは新しいバックエンドホストに作成されません。詳細は、第 6 章「複数のマシンへのカレンダデータベースの分散の設定」を参照してください。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csattribute [-q|-v] -a attribute=value [-t resource | user] [-d domain] add target csattribute [-q|-v] -a attribute[=value] [-t resource | user] [-d domain] delete target csattribute [-q | -v] [-t resource | user] [-d domain] list target |
次の表は、csattribute ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–2 csattribute ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
add target |
指定したターゲット (ユーザーまたはリソースオブジェクト) に LDAP 属性と値を追加します。 |
list target |
ターゲットオブジェクトの属性をリスト表示します。 |
delete target |
ターゲットから属性を削除します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csattribute ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–3 csattribute ユーティリティーのコマンドオプション
tchang という値を持つ LDAP 属性 icsCalendar を tchang というユーザー ID に追加します。
csattribute -a icsCalendar=tchang add tchang
tchang から LDAP 属性 icsCalendar を削除します。
csattribute -a icsCalendar delete tchang
tchang の属性を表示します。
csattribute list tchang
csbackup ユーティリティーは、カレンダデータベース、指定したカレンダ、またはユーザーのデフォルトカレンダをバックアップします。次のコマンドがあります。
database: カレンダデータベースをバックアップする。
calendar: 指定されたカレンダをバックアップする。
defcal: ユーザーのデフォルトカレンダをバックアップする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
バックアップしたカレンダデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。
csrestore については、「csrestore」を参照してください。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、またはroot としてログインする必要があります。
csbackup [-q|-v] -f database target csbackup [-q|-v] -c calid calendar target csbackup [-q|-v] -a userid [-b basedn] defcal target |
次の表は、csbackup ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–4 csbackup ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
database target |
カレンダデータベースを指定のターゲットデータベースディレクトリにバックアップします。デフォルトのターゲットデータベースディレクトリは次のとおりです。 cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin /target-directory ターゲットデータベースディレクトリだけを指定するときは、ディレクトリ名の前にスラッシュ (/) を含めません。次に例を示します。 csbackup database backupdir 注: ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在し、-f オプションを指定しない場合は、csbackup ユーティリティーの実行は失敗します。たとえば、backupdir ディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリが空であっても次のコマンドの実行は失敗します。 csbackup database backupdir このため、既存のターゲットバックアップディレクトリを指定するとき は、-f オプションを指定して csbackup を実行する必要があります。 存在しないターゲットバックアップディレクトリを指定し、csbackup にディレクトリを新規作成させることもできます。 |
calendar calid target |
指定した ID のカレンダを、指定したターゲット出力ファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。 |
defcal userid target |
指定したユーザー ID のデフォルトカレンダを、指定したターゲットファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csbackup ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–5 csbackup ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a userid |
バックアップするカレンダのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 |
-b basedn |
このユーザーに使用されるベース DN。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。 ベース DN (識別名) は、検索の開始点として使用される LDAP ディレクトリのエントリです。 たとえば、ベース DN として ou=people, o=sesta.com を指定すると、Calendar Server が行う LDAP 検索では常に o=sesta.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけが対象となります。 |
-c calid |
バックアップするカレンダの ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
-f |
既存のバックアップファイルの削除を強制します。 現在のリリースでは、バックアップターゲットディレクトリがすでに存在する場合は、それが空の場合でも -f オプションを指定する必要があります。 |
-l |
SolsticeTM BackupTM または Legato NetworkerTM バックアッププログラムで使用するバックアップファイルを準備します。詳細は、第 17 章「Calendar Server データのバックアップと復元」を参照してください。 |
カレンダデータベースを backupdir というディレクトリにバックアップします。
csbackup database backupdir
カレンダ ID が tchang のカレンダを、text/calendar 形式の tchang.ics ファイルにバックアップします。
csbackup -c tchang calendar tchang.ics
tchang のデフォルトカレンダを、text/xml 形式の tchang.xml ファイルにバックアップします。
csbackup -a tchang defcal tchang.xml
cscal ユーティリティーは、カレンダとそのプロパティーを管理します。次のコマンドがあります。
create: カレンダを作成する
delete: カレンダを削除する
disable: カレンダを無効にする
enable: カレンダを有効にする
list: カレンダをリスト表示する
modify: カレンダのプロパティーとグループスケジューリングのアクセス制御を変更する
reset: カレンダのプロパティーをデフォルトの設定にリセットする
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cscal [-q|-v] [-a aces] [-c charset] [-d description] [-g categories] [-k yes|no] [-l langcode] [-m email] [-n name] [-o owner’s uid] [-y otherowners] create|modify calid cscal [-q|-v] [-o owner’s uid] [-O] delete|reset calid cscal [-q|-v] [-o owner’s uid] [-O] disable|list [calid] cscal [-q|-v] [-k yes|no] [-o owner’s uid] [-O] enable [calid] |
cscal は、-o (所有者の uid) を入力するときに大文字と小文字をチェックしませんが、検索では大文字と小文字が区別されます。
次の表は、cscal ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–6 cscal ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create calid |
指定した calid のカレンダを作成します。 注: サイトで LDAP CLD プラグインを使用している場合、特定ユーザー用のすべてのカレンダが、ユーザーの icsDWPHost LDAP 属性によって指定されている同じバックエンドサーバーに格納されている必要があります。別のバックエンドサーバーにユーザーのカレンダを作成しようとすると、Calendar Server はエラーを返します。 |
delete calid |
指定した calid のカレンダを削除します。 -o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが削除されます。 |
enable [calid ] |
指定した calid のカレンダを有効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダが有効になります。 -o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが有効になります。 |
disable [calid ] |
指定した calid のカレンダを無効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダが無効になります。 -o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが無効になります。 |
list [calid ] |
指定した calid のカレンダのプロパティーをリスト表示します。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダのプロパティーがリスト表示されます。 -o owner's uid オプションを指定した場合は、指定した所有者の uid が一次所有者であるすべてのカレンダがリスト表示されます。 |
modify calid |
指定した calid のカレンダのプロパティーを変更します。 |
reset calid |
指定した calid のカレンダのプロパティーをデフォルト設定にリセットします。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、cscal ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–7 cscal ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a [aces] |
指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。 デフォルトは、ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl パラメータの設定です。 ACE の形式については、「カレンダのアクセス制御」を参照してください。 |
-c charset |
文字セット。デフォルトは文字セットなしです。 |
-d description |
説明 (カレンダの目的として表示されるコメント)。デフォルトは説明なしです。 |
-g category |
カテゴリ。複数のカテゴリを指定する場合は引用符 ("") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはカテゴリなしです。 |
-k yes|no |
ユーザーカレンダで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、カレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。 -k オプションを省略した場合のデフォルトは、ics.conf ファイルの user.allow.doublebook パラメータの設定から取得されます。ただし、user.allow.doublebook パラメータはカレンダの作成時にだけ使用されます。 カレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティーデータベース (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した cscal コマンドを再実行します。 |
-l langcode |
言語コードです。デフォルトは言語コードなしです。 |
-m email |
電子メールアドレス。デフォルトは電子メールアドレスなしです。 |
-n name |
名前。デフォルトは名前なしです。 |
-o owner |
一次所有者。一次所有者デフォルトの設定はカレンダ ID (calid) です。 カレンダ ID は通常はユーザー ID と同じです。 |
-O |
一次所有者のすべてのカレンダを指定します。デフォルトは名前を指定したカレンダのみです。 |
-y otherowners |
その他のカレンダ所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 ("") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。 |
tchang というカレンダ ID のカレンダを作成します。 一次所有者は tchang で、表示名は Public_Calendar です。 また、デフォルトのアクセス制御設定 (ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl パラメータの設定) を使用します。
cscal -o tchang -n Public_Calendar create tchang
tchang カレンダを変更します。 すべてのユーザーに読み取りと書き込みのアクセスを許可し、sports カテゴリに関連付け、その他の所有者として jsmith@sesta.com を設定します。
cscal -a "@^a^rw^g" -g sports -y jsmith@sesta.com modify tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダを無効にします (ユーザーによる読み取り、書き込み、ユーザーインタフェースでの特定が禁止される)。
cscal disable tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダを有効にします (ユーザーによる読み取り、書き込み、ユーザーインタフェースでの特定が可能になる)。 ただし、複数のユーザーからの予約は禁止します。
cscal -k no enable tchang
tchang のプロパティーを表示します。
cscal list tchang
tchang のすべてのプロパティーを表示します。
cscal -v list tchang
データベース内のすべてのカレンダを表示します。
cscal list
tchang というカレンダ ID のカレンダをデフォルト設定にリセットします。
cscal reset tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダから説明を削除します。
cscal -d "" modify tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダからすべてのカテゴリを削除します。
cscal -g "" modify tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダからその他の所有者を削除します。
cscal -y "" modify tchang
カレンダデータベースから tchang を削除します。
cscal delete tchang
一次所有者が tchang であるすべてのカレンダをカレンダデータベースから削除します。
cscal -o tchang delete
csclean ユーティリティーは、Schema 2 でホストされたドメインモードでのみ動作します。状態属性 (icsStatus) が Delegated Administrator によって「削除」としてマークされているユーザーのユーザーカレンダとリソースカレンダを削除します。
Schema 1 でホストされていないドメインモードの場合、削除されたユーザーのカレンダをすべて削除するには、csuser と cscal を使用します。
Schema 2 でホストされたドメインを使用する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
csclean は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、またはroot としてログインする必要があります。
csclean [-q | -v] [-g graceperiod] clean domain |
次の表は、csclean ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–8 csclean ユーティリティーのコマンドオプション
5 日以上前にカレンダサービスが削除されているすべてのユーザーとリソースを sesta.com から削除します。
csclean -g 5 clean sesta.com
10 日以上前にカレンダサービスが削除されているすべてのユーザーとリソースをすべてのドメインから削除します。
csclean clean "*"
cscomponents ユーティリティーは、カレンダコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。次のコマンドがあります。
delete: カレンダから予定と作業を削除する。
list: カレンダの予定と作業を表示する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cscomponents [-v|-q] [-e endtime] [-s starttime] [-t event|task] delete|list calid |
次の表は、cscomponents ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–9 cscomponents ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
delete calid |
指定したカレンダ ID のカレンダから予定と作業を削除します。 |
list calid |
カレンダ ID で指定したカレンダの予定と作業を表示します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを画面に表示します。 |
次の表は、cscomponents ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–10 cscomponents ユーティリティーのコマンドオプション
tchang というカレンダ ID のカレンダから西暦 2000 年のすべての予定を削除します。
cscomponents -s 20000101T000000Z -e 20001231T000000Z delete tchang
tchang というカレンダ ID のカレンダに登録されているすべての予定と作業の詳細をリスト表示します。
cscomponents -v list tchang
csdb ユーティリティーは、カレンダデータベース (カレンダ、セッション、統計情報) を管理します。次のコマンドがあります。
create: 新しいデータベースを作成する。サーバーの起動時にデータベースが存在しない場合は、Calendar Server により自動的に作成されます。
delete: 既存のカレンダデータベースを削除する。開いているデータベース (Calendar Server の稼動中) は削除できません。
list: データベースに関する情報を表示する。
check: 破損の発生についてカレンダデータベースを調べる。
rebuild: 破損したカレンダデータベースを再構築する。
recover: 障害のあるカレンダデータベースを復元する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
create、delete、または rebuild コマンドを実行する場合は、Calendar Server を停止する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] create|delete [dbdir] csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] list [dbdir] csdb [-q|-v] [-f] [-t caldb|sessdb|statdb] recover [dbdir] csdb check [dbdir] csdb rebuild [-a, -V] [-g] [dbdir [dstdir]] |
次の表は、csdb ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–11 csdb ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリにデータベースを作成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。サーバーの起動時にデータベースが存在しない場合は、Calendar Server により自動的に作成されます。 |
delete [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースを削除します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。開いているデータベース (Calendar Server の稼動中) は削除できません。 |
list [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースの情報を表示します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 |
recover [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されている障害のあるカレンダデータベースの復元を試みます。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。セッションデータベースまたは統計情報データベースには実装されません。 |
check [dbdir] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、結果をレポートとして出力します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 |
rebuild [dbdir [dstdir]] |
指定したデータベースディレクトリに格納されているすべてのカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、再構築したカレンダデータベース (.db ファイル) を生成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。データベースが再構築されたら、db_verify が実行されます。 dstdir は、出力先を指定します (省略可能)。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csdb ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–12 csdb ユーティリティーのコマンドオプション
現在のディレクトリに新しい空のデータベースを作成します。
csdb -t caldb create
現在のディレクトリ内のデータベースを削除します。
csdb -t caldb delete
現在のディレクトリ内のカレンダデータベースに関する情報を表示します。
csdb -v -t caldb list
現在のディレクトリ内の障害のあるすべてのデータベースの復元を試みます。
csdb recover
現在のディレクトリ内のセッションデータベースに関する情報を表示します。
csdb -t sessdb list
アラームデータベースのみ再構築します。
csdb -a -V rebuild
csdomain ユーティリティーは、ホストされた (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリに記録されている Calendar Server 属性を管理します。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。次のコマンドがあります。
create: LDAP ディレクトリに、ホストされたドメインを新規作成する。
add: 指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリに、Calendar Server の属性とそれに関連する値を追加する。
delete: 指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリから Calendar Server 属性を削除する。 または、ホストされたドメイン全体を削除する。
list: 指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリに格納されている Calendar Server 属性を表示する。
csdomain を実行するには、ホストされた (仮想) ドメインモードである必要があります。つまり、ics.conf ファイルの次のパラメータを設定する必要があります。
service.virtualdomain.support を “yes” に設定します。
local.schemaversion を LDAP スキーマのバージョン (“1”、“1.5”、または “2”) に設定します。
local.schemaversion を “1” または “1.5” に設定した場合は、service.dcroot を LDAP ディレクトリ内の DC ツリーのルートサフィックスに設定します。
local.schemaversion を “2” に設定した場合は、service.schema2root をすべてのドメインがその下に所属するルートサフィックスに設定します。
csdomain を使用して組織ツリーノードを追加する前に、第 11 章「ホストされたドメインの設定」の手順に従ってください。
csdomain は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csdomain [-q | -v] -n node create domain csdomain [-q | -v] {-a attr[=value] | -f filename} add domain csdomain [-q | -v] [-a attr | -f filename] delete domain csdomain [-q | -v] list domain |
次の表は、csdomain ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–13 csdomain ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create |
ホストするドメインを LDAP ディレクトリに新規作成します。このドメインでは、Calendar Server のすべてのユーザーとリソースがディレクトリ内のこのエントリの下に作成されます。 |
add |
指定したドメインの LDAP ディレクトリに、Calendar Server の属性とそれに関連する値を追加します。csdomain を使用してドメインの LDAP 属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。 |
delete |
指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリから Calendar Server 属性を削除します。 またはドメイン全体のすべての LDAP エントリを削除します。 |
list |
指定したドメインの LDAP ディレクトリに格納されている Calendar Server 属性を表示します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csdomain ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–14 csdomain ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a attr[=value] |
LDAP 属性のプロパティーとそのオプション値を指定します。 属性とプロパティー名のリストについては、「LDAP 属性とプロパティー名」を参照してください。 |
-f filename |
Calendar Server の LDAP ディレクトリプロパティーの名前と値を含むテキストファイルを指定します。 次に例を示します。 createLowerCase="yes" filterPrivateEvents="no" fbIncludeDefCal="no" subIncludeDefCal="no" uiProxyUrl="https://proxyserver " |
-n node |
create コマンドに次のように適用されます。
|
domain |
add、delete、list コマンドでは、LDAP ディレクトリ内の既存のドメインを指定します。 create コマンドでは、LDAP ディレクトリに作成される新規ドメインの一意の名前を指定します。 次に例を示します。west.sesta.com |
次の表は、 csdomain ユーティリティーに適用される LDAP 属性とプロパティー名を示しています。これらの属性は、 icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。値を追加または削除するときは、属性名ではなく、プロパティー名を指定する必要があります。
csdomain を使用してドメインの LDAP 属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。
「LDAP 属性とプロパティー名」では、csdomain ユーティリティーで設定できる icsAllowRights 属性とプロパティーについて説明しています。この属性は 32 ビットの数値文字列で、文字列の各ビットは特定のユーザー権限に対応しています。最新リリースでは、一部のビットが使用されず、デフォルトでゼロ (0) に設定されています。特定の権限に対応しているビットが設定されている場合 (value=1)、その権限は許可されません。ビットが設定されていない場合 (value=0)、その権限は許可されます。
icsAllowRights 属性の各プロパティーには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティーが設定されていない場合 (value = 0) または指定されていない場合 (service.virtualdomain.support = “no”)、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。
icsAllowRights の値は数値文字列であり、整数ではありません。icsAllowRights をプログラム的にビットとして使用するには、事前に文字列の値を整数に変換する必要があります。
表 D–15 LDAP ディレクトリ属性 icsAllowRights とそのプロパティー
ビット |
プロパティー名 |
説明 |
---|---|---|
0 |
allowCalendarCreation |
設定した場合 (ビット 0 = 1)、カレンダの作成は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowcreatecalendars |
1 |
allowCalendarDeletion |
設定した場合 (ビット 1 = 1)、カレンダの削除は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowdeletecalendars |
2 |
allowPublicWritableCalendars |
設定した場合 (ビット 2 = 1)、書き込み可能なカレンダの公開は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowpublicwriteablecalendars |
3 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
|
4 |
allowModifyUserPreferences |
設定した場合 (ビット 4 = 1)、ドメイン管理者は WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得または設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.wcap.allowgetmodifyuserprefs |
5 |
allowModifyPassword |
設定した場合 (ビット 5 = 1)、ユーザーはこのサーバーを通じてパスワードを変更することができません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowchangepassword |
6 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
|
7 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
|
8 |
allowUserDoubleBook |
設定した場合 (ビット 8 = 1)、ユーザーのカレンダで複数のユーザーからの予約は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: user.allow.doublebook |
9 |
allowResourceDoubleBook |
設定した場合 (ビット 9 = 1)、リソースカレンダで複数のユーザーからの予約は許可されません。 ics.conf の対応するパラメータ: resource.allow.doublebook |
10 |
allowSetCn |
設定した場合 (ビット 10 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して commonName (cn) 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.cn |
11 |
allowSetGivenName |
設定した場合 (ビット 11 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して givenName 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.givenname |
12 |
allowSetGivenMail |
設定した場合 (ビット 12 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して mail 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.mail |
13 |
allowSetPrefLang |
設定した場合 (ビット 13 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して preferredLanguage 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.preferredlanguage |
14 |
allowSetSn |
設定した場合 (ビット 14 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して surname (sn) 属性を設定できません。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.allowsetprefs.sn |
15–31 |
現在のリリースでは使用されていません。 |
次の表は、csdomain ユーティリティーで設定できる icsExtendedDomainPrefs 属性とプロパティーを示しています。各プロパティーには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティーが設定されていない場合 (value = 0、service.virtualdomain.support= “no”) または指定されていない場合、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。
表 D–16 LDAP ディレクトリ属性 icsExtendedDomainPrefs
プロパティー名 |
説明 |
---|---|
allowProxyLogin |
プロキシログインの可否を yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.http.allowadminproxy (デフォルトは no) |
calmasterAccessOverride |
Calendar Server 管理者がアクセス制御の適用に反してアクセスできるかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.overrides.accesscontrol (default = "no") |
calmasterCred |
Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのパスワードが記録された ASCII テキストを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.cred (デフォルトなし) |
calmasterUid |
Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのユーザー ID が記録された ASCII テキストを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.admin.calmaster.userid (デフォルトなし) |
createLowercase |
新規カレンダの作成時、またはカレンダの検索時に、Calendar Server がカレンダ ID (calid) を小文字に変換するかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.calendar.create.lowercase (デフォルトは no) |
domainAccess |
ドメインの ACL (アクセス制御リスト) を指定します。ACL については、「アクセス制御リスト (ACL)」を参照してください。 この ACL は、ドメイン間検索で使用されます。詳細は、「ドメイン間の検索」を参照してください。 |
fbIncludeDefCal |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.freebusy.include.defaultcalendar (デフォルトは yes) |
filterPrivateEvents |
Calendar Server が、非公開の、および時刻と日付のみが公開される (極秘の) 予定と作業をフィルタリング (認識) できるかどうかを yes または no で指定します。no を指定した場合、Calendar Server はこれを 公開予定または作業として扱います。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.filterprivateevents (デフォルトは yes) |
groupMaxSize |
予定を拡張するときに、LDAP グループで許可される最大出席者数を指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.group.attendee.maxsize (デフォルトは 0: グループ全体を拡張) |
language |
ドメインの言語を指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: local.domain.language |
resourceDefaultAcl |
リソースカレンダの作成時にデフォルトのアクセス制御として適用される ACL (アクセス制御リスト) を指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: resource.default.acl (デフォルトは "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g") |
setPublicRead |
ユーザーのデフォルトカレンダの初期設定を、公開読み取り/非公開書き込み (yes) または非公開読み取り/非公開書き込み (no) に指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: service.wcap.login.calendar.publicread (デフォルトは no) |
searchFilter |
ユーザー検索用のデフォルトのフィルタを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: local.userSearchFilter |
ssoCookieDomain |
指定ドメイン内のサーバーだけに cookie を送信するようにブラウザに指定します。この値は、ピリオド (.) から開始する必要があります。次に例を示します。.sesta.com ics.conf の対応するパラメータ: sso.cookiedomain (デフォルトは現在のドメイン) |
ssoUserDomain |
ユーザーの SSO 認証の一部として使用されるドメインを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: sso.userdomain (デフォルトなし) |
subIncludeDefCal |
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: calstore.subscribed.include.defaultcalendar (デフォルトは yes) |
uiAllowAnyone |
ユーザーインタフェースが、「全員」ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: ui.allow.anyone (デフォルトは yes) |
uiAllowDomain |
ユーザーインタフェースが、このドメインの ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: ui.allow.domain (デフォルトは no) |
uiBaseUrl |
ベースサーバーアドレスの URL を指定します。例: https://proxyserver ics.conf の対応するパラメータ: ui.base.url (デフォルトなし) |
uiConfigFile |
ユーザーインタフェースの一部を非表示にするために、Calendar Server が起動時に読み込む xml ベースのオプション設定ファイルを指定します。 ics.conf の対応するパラメータ: ui.config.file (デフォルトなし) |
uiProxyURL |
HTML UI JavaScript ファイル内で先頭に追加されるプロキシサーバーアドレスの URL を指定します。例: https://web_portal.sesta.com/ ics.conf の対応するパラメータ: ui.proxyaddress.url (デフォルトなし) |
次の表は、csdomain ユーティリティーで設定できるその他の LDAP 属性とプロパティーを示しています。
表 D–17 csdomain ユーティリティーのその他の LDAP ディレクトリ属性
LDAP Schema 1 を使用する、west.sesta.com というホストされたドメインを新規作成します。
csdomain -v -n o=nodewest,o=sesta create west.sesta.com
LDAP Schema 2 を使用する、east.sesta.com というホストされたドメインを新規作成します。
csdomain -v -n nodeeast create east.sesta.com
west.sesta.com というホストされたドメインの Calendar Server LDAP 属性を表示します。
csdomain -v list west.sesta.com
west.sesta.com というホストされたドメインのタイムゾーンを America/New_York に設定します。
csdomain -v -a timezone=America/New_York add west.sesta.com
csexport ユーティリティーは、iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにカレンダをエクスポートします。次のコマンドがあります。
calendar: 指定したカレンダをエクスポートする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csexport [-v|-q] -c calid calendar outputfile |
次の表は、csexport ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–18 csexport ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
calendar outputfile |
指定した出力ファイルにカレンダをエクスポートします。ファイルのデータ形式は、次の指定したファイル名の拡張子によって決定されます。
|
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csexport ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–19 csexport ユーティリティーのコマンドオプション
カレンダ ID が tchang のカレンダを、tchang.ics という iCalendar 形式 (text/calendar) のファイルにエクスポートします。
csexport -c tchang calendar tchang.ics
カレンダ ID が tchang のカレンダを、tchang.xml という XML 形式 (text/xml) のファイルにエクスポートします。
csexport -c tchang calendar tchang.xml
csimport ユーティリティーは、csexport ユーティリティーを使用して作成した iCalendar 形式 (ics) または XML 形式のファイルからカレンダをインポートします。次のコマンドがあります。
calendar: 指定したカレンダをインポートする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
カレンダのコンポーネントのインポート日の計算には、コンポーネントに関連付けられた X-NSCP-DTSTART-TZID で指定したタイムゾーンを使用します。タイムゾーンを指定していない場合は、ics.conf にあるサーバーのタイムゾーンが使用されます。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csimport [-v|-q] -c calid calendar inputfile |
次の表は、csimport ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–20 csimport ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
calendar inputfile |
指定した入力ファイルからカレンダをインポートします。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。
|
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csimport ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–21 csimport ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-c calid |
インポートするカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。 指定したカレンダ ID がすでに存在する場合、インポートされたデータはそのカレンダにマージされます。デフォルト値はありません。 詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
iCalendar 形式 (text/calendar) のファイル tchang.ics から、tchang というカレンダ ID でカレンダをインポートします。
csimport -c tchang calendar tchang.ics
XML 形式 (text/xml) のファイル tchang.xml から、tchang というカレンダ ID でカレンダをインポートします。
csimport -c tchang calendar tchang.xml
csmonitor ユーティリティーは、次の 3 つの監視機能を実行するスクリプトです。
指定した ics.conf パラメータに従って LDAP 接続をチェックする。
トランザクションログをチェックする。 複数のファイルが存在する場合、csmonitor は電子メールで警告を送信する。
カレンダデータベースの使用可能ディスク容量をチェックする。
Calendar Server サービスが実行されているかどうかチェックする。
csmonitor [ -k | -c | -help] |
次の表は、csmonitor ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–22 csmonitor ユーティリティーのコマンドオプション
パラメータ |
説明 |
---|---|
-k |
csmonitor を停止します。 |
-c |
csmonitor のログをバックアップし、破棄します。 |
-help |
csmonitor の使用方法を表示します。 |
次の表は、csmonitor の設定パラメータを示しています。
表 D–23 csmonitor の設定パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
service.monitor.continuous |
csmonitor を連続してループするかどうかを指定します。 "0": 連続的にループしません。 "1": 連続的にループします。 デフォルトは 0 です。 |
service.monitor.loopsdelay |
2 つの監視ループの間の遅延時間を秒単位で指定します。デフォルトは "60" です。 |
service.monitor.emailaddress.from |
csmonitor が送信するメッセージの送信元となる電子メールアドレスを指定します。デフォルトはなしです。 |
service.monitor.emailaddress.to |
csmonitor が送信するメッセージの送信先となる電子メールアドレスを指定します。デフォルトはなしです。 |
service.monitor.csdb.logthreshold |
正常と判断される最大ディスク消費量のしきい値を、ディスク容量全体のパーセント値で指定します。カレンダデータベースが存在するディスク (csdb ディレクトリ) の消費量がこの値を超えると、csmonitor は警告電子メールメッセージを送信します。 デフォルトは "90" です。 |
logfile.monitor.logname |
csmonitor のログファイル名を指定します。 デフォルトは "csmonitor.log" です。 |
logfile.monitor.maxlogfilesize |
ログファイルの最大サイズを指定します。ログファイルのサイズがこれを超えると、csmonitor はログを csmonitor.log.timestamp という名前で保存し、ログをリセットします。 デフォルトは "2097152" です。 |
service.monitor.dbglevel |
デバッグレベルを指定します。この値が大きいほど、csmonitor は詳細なメッセージを送信します。 デフォルトは "0" です。 |
csplugin は、Calendar Server のインストールに設定されている CSAPI プラグインを管理します。次のコマンドがあります。
activate: 指定したプラグインをロードし、開始する。
deactivate: 指定した種類および名前のプラグインを終了し、無効にする (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。
list: サポートされるすべてのプラグインをリスト表示する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
Calendar Server がインストールされているローカルマシンで実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csplugin [-q|-v] [-r] -t ac|attr|auth|locate|lookup|xlate activate|deactivate plugin csplugin [-q|-v] list |
次の表は、csplugin ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–24 csplugin ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
activate -t type name |
指定した種類と名前のプラグインをロードし、有効にします (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。 |
deactivate -t type name |
指定した種類と名前のプラグインを終了し、無効 にします (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。 |
list |
サポートされるすべてのプラグインの種類、名前、有効状態を表示します (サポートされるプラグインの種類については、表 D–25 の -t オプションを参照)。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csplugin ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–25 csplugin ユーティリティーのコマンドオプション
このサーバーインスタンスで使用できるように設定されている、サポートされるすべてのプラグインの詳細 (種類、名前、有効状態) をリスト表示します。
csplugin -v list
種類が lookup で、ファイル名が mylookup のプラグインをロードし、有効にします。
csplugin activate -t lookup mylookup
種類が lookup で、ファイル名が mylookup のプラグインを無効にし、plugin ディレクトリから削除します。
csplugin deactivate -t lookup mylookup -r
cspurge ユーティリティーを使用することで、削除ログデータベース (ics50deletelog.db) のエントリを手動で削除できます。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cspurge [-q|-v] -e endtime -s starttime |
次の表は、cspurge ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–26 cspurge ユーティリティーのコマンドオプション
削除ログのすべてのエントリを削除します。
cspurge -v -e 0 -s 0
2003 年 7 月 1 日から 2003 年 7 月 31 日までのすべてのエントリを削除します。
cspurge -v -e 20030731T235959Z -s 20030701T120000Z
2003 年 9 月 30 日までのすべてのエントリを削除します。
cspurge -v -e 20031030T235959Z -s 0
csrename ユーティリティーを使用すると、1 人以上のカレンダユーザーの名前を変更できます。このユーティリティーを使用してカレンダユーザーの名前を変更するには、次のことを行います。
カレンダデータベースファイル: カレンダデータベースファイル内のユーザー名 (ユーザー ID) を変更し、新しいデータベースファイルを出力先ディレクトリに書き込みます。既存のデータベースファイルは変更されません。
LDAP ディレクトリサーバー: Calendar Server LDAP 属性 (つまり、“ics” 接頭辞付きの属性) のユーザー ID を変換します。LDAP ディレクトリサーバーが同じ場所で更新されます。
csrename ユーティリティーは次のディレクトリに格納されています。
cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin
csrename を実行する前に、次のことを実行する必要があります。
変換するユーザー用の入力マッピングファイル (-m オプション) を作成します。
必要に応じて、LDAP ディレクトリサーバーの新しいユーザーを作成します。
Calendar Server を停止します。
csrename を実行するには、icsuser (または設定中に指定された Calendar Server ランタイムユーザー ID) としてログインします。スーパーユーザー (root) として csrename を実行する場合は、新しいデータベースファイルに対するアクセス権のリセットが必要になることもあります。LDAP ディレクトリサーバー属性を変更するには、そのディレクトリに対する管理権限も必要です。
インストールしている Calendar Server の構成にフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーが含まれている場合は、各バックエンドサーバー上で csrename を実行する必要があります。
次の構文を使用して csrename を実行します。
csrename [-t DestinationDB] [-c ConfigFile] [-e ErrorFile] -m MappingFile rename [DB|LDAP] |
次の表に、このユーティリティーのオプションを一覧表示し、各オプションについて説明します。
表 D–27 csrename のオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-t DestinationDB |
csrename で、変換後のユーザー名が付いた新しいデータベースが生成される出力先ディレクトリを指定します。デフォルトは MigratedDB です。csrename の終了後、ics.conf ファイル内の caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータは出力先データベースをポイントしている必要があります。caldb.berkeleydb.homedir.path をリセットして出力先データベースディレクトリをポイントするか、または出力先データベースファイルをこのパラメータで指定されたディレクトリに移動します。 |
-c ConfigFile |
Calendar Server 設定ファイルを指定する入力パラメータ。デフォルトは ics.conf ファイルです。csrename は設定ファイルの caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータを使用して、入力カレンダデータベースの場所を特定します。カレンダデータベースのデフォルトの場所は cal_svr_base/var/opt/SUNWics5/csdb です。 |
-e ErrorFile |
csrename でエラーや解決できないデータベースエントリが書き込まれるファイル。デフォルトは MigrateError です。 |
-m MappingFile |
入力マッピングファイルを指定します。デフォルトは MigrateMapping です。入力マッピングファイルとは、既存のユーザー ID を新しいユーザー ID にマッピングするテキストファイルのことです。csrename を実行する前に、マッピングファイルを作成する必要があります。古い値と新しい値の間にスペースを入力し、1 行に 1 つのエントリを指定します。 次に例を示します。 tchang tc897675 jsmith js963123 bkamdar bk548769 結果を調べたときに 1 つ以上の名前変更に失敗したことがわかった場合は、変更に失敗した名前だけの新しいマッピングファイルを作成し、csrename を再実行すると、エラーを解決できます。 |
DB|LDAP |
更新するデータベースを指定します。 DB: 新しいカレンダデータベースのユーザー ID だけを変換します (デフォルト)。 LDAP: 新しいカレンダデータベースと LDAP ディレクトリサーバー属性の両方のユーザー ID を変換します。 |
DBMapFile という名前のマッピングファイルに基づいてユーザー名を変更し、newcalDB という名前の出力先ディレクトリに新しいカレンダデータベースを作成します。
csrename -t newcalDB -m DBMapFile rename DB
NewNames という名前のマッピングファイル内の値に基づいてユーザー名を変更し、NewDB という名前の出力先ディレクトリに新しいカレンダデータベースを作成し、次のように LDAP ディレクトリサーバーの Calendar Server 属性を変更します。
csrename -t NewDB -m NewNames rename LDAP
csresource ユーティリティーは、会議室や機器など、LDAP エントリとリソースのカレンダを作成および管理します。csresource ユーティリティーは、リソースに関連付けられているカレンダだけに対して使用でき、ユーザーのカレンダに対して実行した場合はエラーが返されます。次のコマンドがあります。
create: 指定したカレンダ ID (calid) の新しいリソースを追加する
delete: 指定したリソースまたはすべてのリソースを削除する
disable: 指定したリソースまたはすべてのリソースを無効にする
enable: 指定したリソースまたはすべてのリソースを有効にする
list: 指定したリソースまたはすべてのリソースを表示する
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csresource [-q|-v] [-a aces] [-b basedn] [-d domain] [-t description] [-k yes|no] [-o owner] [-y otherowners] -m email -c calid create common_name csresource [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] delete|disable|enable [common_name] csresource [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [-h host] list [common_name] |
次の表は、csresource ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–28 csresource ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
create common_name |
指定したカレンダ ID の新規リソースを作成します。 |
delete [common_name] |
指定したリソースを削除します。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが削除されます。 |
enable [common_name] |
指定したリソースを有効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが有効化されます。 |
disable [common_name] |
指定したリソースを無効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが無効化されます。 |
list [common_name] |
指定したリソースカレンダを表示します。name を指定しない場合は、すべてのリソースカレンダが表示されます。 -h host オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のリソースカレンダ (またはすべてのリソースカレンダ) のカレンダ属性が表示されます。 |
上のいずれかのコマンドで name に空白文字が含まれる場合は、引用符 (" ") で囲む必要があります。
次の表は、csresource ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–29 csresource ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a [aces] |
指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ)。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。 デフォルトは、ics.conf ファイルの resource.default.acl パラメータの設定です。 ACE の形式については、「カレンダのアクセス制御」を参照してください。 |
-b [basedn] |
指定したリソースに適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn パラメータの設定から取得されます。 |
-c calid |
icsCalendar 属性。create コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
-d domain |
ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトは ics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。 |
-t [description] |
カレンダの目的として表示されるコメントを指定します。デフォルトは説明なしです。 |
-h host |
リソースカレンダが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。 |
-k yes|no |
会議室などのリソースに関連するカレンダで、複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、リソースカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。 -k オプションを省略した場合のデフォルトは、 ics.conf ファイルの resource.allow.doublebook パラメータの設定から取得されます。ただし、resource.allow.doublebook パラメータはカレンダの作成時にだけ使用されます。 カレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティーデータベース (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを再実行します。 |
-m email |
リソースの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。 |
-o owner |
一次所有者。 デフォルトは、ics.conf ファイルの service.admin.calmaster.userid パラメータの設定から取得されます。 |
-y otherowners |
その他の所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 ( " ") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
すべてのリソースカレンダと、その LDAP 属性をリスト表示します。
csresource -v list
カレンダ ID (calid) が room100 で、表示名 (LDAP cn 属性) が MeetingRoom100 のリソースカレンダを作成します。
csresource -m room100@sesta.com -c room100 create MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダの LDAP 属性を表示します。
csresource -v list MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダを無効にします。
csresource disable MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダを有効にし、複数のユーザーからの予約を許可します。
csresource -k yes enable MeetingRoom100
表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダを削除します。
csresource delete MeetingRoom100
sesta というバックエンドサーバーに存在する、表示名が MeetingRoom100 のリソースカレンダの LDAP 属性を表示します。
csresource -v -h sesta list MeetingRoom100
csrestore ユーティリティーは、 csbackup または csexport ユーティリティーを使用して作成したカレンダデータベース、指定のカレンダ、またはユーザーのデフォルトカレンダを復元します。次のコマンドがあります。
database: カレンダデータベースを復元する。
calendar: 指定したカレンダを復元する。
defcal: ユーザーのデフォルトカレンダをバックアップする。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
バックアップしたカレンダデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。
Calendar Server 6 の csrestore ユーティリティーは、Calendar Server 2 の csrestore との互換性を持ちません。データを喪失する可能性があるので、Calendar Server 2 の csrestore ユーティリティーでバックアップしたデータを復元しないでください。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
カレンダデータベースを復元する場合は、Calendar Server を停止する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csrestore [-v|-q] [-f] database inputdir csrestore [-v|-q] -c calid calendar inputfile csrestore [-v|-q] -a userid [-b basedn] defcal inputfile |
次の表は、csrestore ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–30 csrestore ユーティリティーのコマンド
次の表は、csrestore ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–31 csrestore ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-a userid |
復元対象となるユーザーのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 |
-b basedn |
指定したユーザー ID に適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。 |
-f |
既存のデータベースファイルの削除を強制します。 |
-c calid |
復元対象となるカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。 |
csbackup を使用して作成された backupdir というディレクトリに格納されているカレンダデータベースを復元します。
csrestore database backupdir
backupdir というディレクトリに格納されている、 csbackup または csexport を使用して作成された iCalendar 形式 (text/calendar) の tchang.ics ファイルから、tchang というカレンダ ID でカレンダを復元します。
csrestore -c tchang calendar backupdir/tchang.ics
csbackup を使用して作成した backupdir 内のカレンダデータベースから tchang を復元します。
csrestore -c tchang calendar backupdir
backupdir というディレクトリに格納されている、csbackup または csexport を使用して作成された iCalendar 形式 (text/calendar) の tchang.ics ファイルから、tchang により所有されているデフォルトのカレンダを復元します。
csrestore -a tchang defcal backupdir/tchang.ics
csschedule ユーティリティーは、GSE (グループスケジューリングエンジン) キューに格納されているスケジュールエントリを管理します。次のコマンドがあります。
list: 指定されたカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを表示する。
delete: 指定したカレンダID によって特定される、GSE キュー内のエントリを削除する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は停止している必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csschedule [-q|-v] [-c count] [-e endtime] [-s starttime] [-t scheduletime -o offset] [-u uid] list [calid] csschedule [-q|-v] [-t scheduletime -o offset -u uid -n sequencenumber -r rid] list [calid] csschedule [-q|-v] [-t scheduletime -o offset -u uid -n sequencenumber -r rid] delete [calid] csschedule [-q|-v] [-s starttime] [-e endtime] delete [calid] |
次の表は、csschedule ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–32 csschedule ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
list |
指定したカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを表示します。 |
delete |
指定したカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを削除します。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csschedule ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–33 csschedule ユーティリティーのコマンドオプション
GSE キューに格納されているすべてのエントリについて詳細をリスト表示します。
csschedule -v list
GSE キューに格納されている最初の 10 エントリをリスト表示します。
csschedule -c 10 list
2000 年 12 月 31 日の 10 時 30 分 45 秒から 11 時 30 分 45 秒の間にスケジュールされている、GSE キューのエントリをリスト表示します。
csschedule -s 20001231T103045Z -e 20001231T113045Z list
tchang というカレンダで、スケジュール時刻が 10 時 30 分 45 秒、オフセット値が 2000 年 12 月 31 日 10 時 30 分 45 秒の 2、一意の ID が1111、定期予定 ID が 0、シーケンス番号が 0 の GSE キューエントリを表示します。
csschedule -v -t 20001231T103045Z -o 2 -u 1111 -r 0 -n 0 list tchang
tchang というカレンダで、スケジュール時刻が 10 時 30 分 45 秒、最初のオフセット値が 2000 年 12 月 31 日 10 時 30 分 45 秒、一意の ID が1111、定期予定 ID が 0、シーケンス番号が 0 の GSE キューエントリを削除します。
csschedule -v -t 20001231T103045Z -o 1 -u 1111 -r 0 -n 0 delete tchang
2000 年 12 月 31 日 10 時 30 分 45 秒から 16時 30 分 45 秒の間にスケジューリングされている、GSE 内のエントリを削除します。
csschedule -v -s 20001231T103045Z -e 20001231T163045Z delete
GSE キューに格納されているすべてのエントリを削除します。
csschedule -v delete
csstats ユーティリティーは、Calendar Server の統計情報を表示します。次のコマンドがあります。
list: 指定した Calendar Server サブシステムのカウンタ統計情報を表示する。
version: 現在インストールされているユーティリティーのバージョン番号を表示する。
カウンタについては、「カウンタ設定ファイル (counter.conf)」を参照してください。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csstats [-q|v] [-r registry] [-i iterations] [-s delay] list [subsystem] |
次の表は、csstats ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–34 csstats ユーティリティーのコマンド
次の表は、csstats ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–35 csstats ユーティリティーのコマンドオプション
カウンタに関する基本情報と、使用可能なサブシステムの種類を表示します。
csstats list
HTTP サービスサブシステム (hpptstat) に関するカウンタ統計情報を表示します。
csstats list http
WCAP サブシステム (wcapstat) に関するカウンタ統計情報を 1 時間 (3600 秒) にわたって 10 秒おきに表示します。
csstats -i 3600 -s 10 list wcap
cstool ユーティリティーでは、次のいずれかの ping を実行できます。
cshttpd: HTTP プロセス
csadmind: 管理サービス
enpd: 予定通知サービス (ENS) プロセス
cstool ユーティリティーでは、バージョン番号も表示できます。
cstool は、次のプロセスでは ping に使用できません。
csnotifyd: 通知プロセス
csdwpd: DWP プロセス
設定ファイルの再読み込みを行うには、stop-cal と start-cal を使用し、Calendar Server を停止してから再起動します。
設定の再読み込みに cstool を使用しないでください。予想外の望ましくない結果を招く可能性があります。
詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。
Calendar Server は稼動している必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
cstool [-q|-v] [-h host] [-p port] [-t timeout] ping [http|ens] cstool [-q|-v] [-h host] version |
次の表は、cstool のコマンドと、各パラメータを示しています。
表 D–36 cstool ユーティリティーのコマンド
コマンド |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
ping |
[http|admin |ens] どのパラメータも指定しない |
cshttpd プロセス、csadmind プロセス、または ENS プロセス (enpd) に対して ping を実行します。 Calendar Server がインストールされているサーバーに対して ping を実行します。 |
version |
なし |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、cstool ユーティリティーのオプションを示しています。
表 D–37 cstool ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-h host |
Calendar Server が稼動しているマシンのホスト名を指定します。デフォルト値はインストール時に設定される、ics.conf ファイル内の local.hostname パラメータの設定です。リモートマシンで稼動する Calendar Server にアクセスする場合はこのオプションを使用する必要があります。 |
-p port |
指定したサービスのポート。 サービスを指定しない場合は、ics.conf ファイルに定義されているポートのデフォルト値が適用されます。 |
-t timeout |
サーバーからの応答を待機する時間を秒単位で指定します。デフォルトは 120 秒です。 |
cshttpd サービスに対して ping を実行します。
cstool ping http
sesta というホスト名のサーバーの ENS に対して ping を実行します。
cstool -h sesta ping ens
calserver というホスト名のマシンに対して ping を実行し、Calendar Server の cshttpd サービスがポート 80 で待機しているかどうかを確認します。
cstool -p 80 -h calserver -p 80 ping http
Calendar Server のすべてのローカルサービスの設定を強制的に再読み込みします。
cstool refresh
csuser ユーティリティーは、LDAP ディレクトリサーバーと Calendar Server のカレンダデータベースに格納されているカレンダユーザー情報を管理します。次のコマンドがあります。
check: ユーザーのカレンダ機能が有効であるかどうかを確認する。
create: カレンダ機能を利用するユーザーを作成し、有効にする。
このユーティリティーは Communications Express で必要な Address Book のユーザーを有効にしません。ldapmodify を使用して手動で行う必要があります。
delete: ユーザーとユーザーのデフォルトのカレンダを削除する。
ホストされていないドメインモードの場合にユーザーを削除するには、このコマンドを使用する必要があります。ただし、ユーザーが所有しているほかのカレンダは削除されません。cscal を使用して削除されたユーザーのその他のカレンダを消去します。
disable: ユーザーによる Calendar Server へのログインを無効にする。
enable: ユーザーによる Calendar Server へのログインを有効にする。
list: ユーザーのカレンダ属性を表示する。
reset: ユーザーのカレンダ属性をデフォルトの設定にリセットする。
Directory Server を使用している場合は、ldapsearch ユーティリティーと ldapmodify ユーティリティーも使用できます。これらのユーティリティーについては、次の Web サイトで入手できる Directory Server のマニュアルを参照してください。
http://docs.sun.com/coll/1316.1
Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
このユーティリティーは、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
カレンダユーザーの情報を格納している LDAP サーバーが稼動している必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
csuser [-q|-v] [-a aces] [-b basedn] -m email address [-d domain] -f filename -g givenname [-k yes|no] [-l langcode] -s surname -y userpassword create userid csuser [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [-h host] list [userid] csuser [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [check|delete|disable|enable|reset] userid |
次の表は、csuser ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。
表 D–38 csuser ユーティリティーのコマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
check userid |
指定したユーザー ID のユーザーがカレンダ機能を利用できるかどうかを調べます。 |
create userid |
指定したユーザー ID のユーザーを作成し、このユーザーによる Calendar Server へのログインを有効にします。 |
delete userid |
指定したユーザー ID のユーザーを削除します。 |
disable userid |
指定したユーザー ID のユーザーによるカレンダ機能の使用を無効にします。このユーティリティーは、icsAllowedServiceAccess 属性の値として http を定義します。 |
enable userid |
指定したユーザー ID のユーザーによるカレンダ機能の使用を有効にします。 |
list [userid] |
指定したユーザー ID のユーザーのカレンダ属性を表示します。ユーザー ID を指定しない場合は、有効なすべてのユーザーの属性 がリスト表示されます。 -hserver-name オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のユーザー ID (または有効なすべてのユーザー) のカレンダ属性が表示されます。 |
reset userid |
指定したユーザー ID のユーザーのすべてのカレンダ属性をデフォルトの設定にリセットします。 注: ユーザー ID のカレンダ属性がリセットされると、ユーザーの LDAP エントリからすべてのカレンダ属性 (icsCalendarUser (オブジェクトクラス)、icsSubscribed、icsCalendarOwned、icsCalendar、および icsDWPHost (ユーザーが LDAP CLD 設定に含まれる場合)) が削除されます。Calendar Server 管理者がユーザーに代わってカレンダを作成することはできません。 Calendar Server 管理者がそのユーザーに対して csuser enable コマンドを実行すると、これらの属性はユーザーの LDAP エントリ内に復元されます。 |
version |
ユーティリティーのバージョンを表示します。 |
次の表は、csuser ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。
表 D–39 csuser ユーティリティーのコマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
-v |
冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 |
-q |
非出力モードで実行します。
|
-b basedn |
すべての LDAP ユーザーに使用されるベース DN。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。 |
-b basedn |
ユーザーの ベース DN を指定します。 |
-d domain |
ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトはics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。 |
-a [aces] |
指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。 デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g; @^a^sf^g;@^c^^g;@^p^r^g" ACE の形式については、「サービスの設定」を参照してください。 |
-f filename |
パスワード (-y パラメータ) を必要とするオプション用にパスワードを記録したファイルの名前です。スクリプトから csuser を実行する場合、セキュリティーのためにパスワードをこのファイルに指定します。 |
-g givenname |
ユーザーの LDAP givenName 属性 (姓名の名) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。 |
-h host |
ユーザーカレンダが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。 |
-p port |
LDAP サーバーが待機しているポートの番号です。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.ugldapport の設定から取得されます。 |
-k yes|no |
ユーザーカレンダで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。yes を指定した場合は、ユーザーカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。 |
-l [langcode] |
言語コードです。デフォルトは ics.conf ファイルの local.sitelanguage の設定です。 |
-m email address |
ユーザーの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。 |
-s surname |
ユーザーの LDAP surName 属性 (姓名の姓) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。 |
-u adminDN |
ユーザー認証情報を格納している LDAP サーバーに対して管理権限を持つユーザーの LDAP 識別名 (DN) です。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.enduseradmindn の設定から取得されます。 |
-w password |
-u オプションで指定されている LDAP 管理者 DN のパスワードです。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.enduseradmincred の設定から取得されます。-u オプションを使用する場合、このオプションは必須です。 |
-y userpassword |
カレンダユーザーのパスワードで、このパラメータの指定は必須です。デフォルト値はありません。 |
jsmith@sesta.com というカレンダユーザーがカレンダ機能を利用できるかどうか (既存のカレンダユーザーが、この Calendar Server のカレンダデータに対するアクセス権を持っているかどうか) を調べます。
csuser check jsmith@sesta.com
ユーザー ID が jsmith@sesta.com、名が John、姓が Smith、電子メールアドレスが jsmith@sesta.com、ドメインが sesta.com という設定の LDAP ユーザーを作成します。
csuser -g John -s Smith -y password -m jsmith@sesta.com create jsmith@sesta.com -d sesta.com
jsmith@sesta.com というカレンダユーザーを削除します。
csuser delete jsmith@sesta.com
jsmith@sesta.com カレンダユーザーによる Calendar Server へのログインを無効にします。
csuser disable jsmith@sesta.com
このコマンドを実行することで、jsmith@sesta.com は Calendar Server にログインしてカレンダデータにアクセスすることができなくなりますが、jsmith のデータはカレンダデータベースから削除されません。ただし、jsmith が現在 Calendar Server にログインしている場合は、ログオフするまでカレンダデータへのアクセスを維持できます。
jsmith@sesta.com のカレンダの作成を有効にします (既存のカレンダユーザーが Calendar Server へログインできるようにする)。
csuser enable jsmith@sesta.com
jsmith@sesta.com というユーザーのすべてのカレンダ属性を表示します。
csuser -v list jsmith@sesta.com
ユーザー ID が user という文字列から始まるすべてのカレンダユーザー ID を表示します。
csuser -v list "user*"
jsmith@sesta.com のすべてのカレンダ属性をデフォルトの設定にリセットします。
csuser reset jsmith@sesta.com
sesta というバックエンドサーバーに存在する tchang というユーザーのすべてのカレンダ属性を表示します。
csuser -v -h sesta list tchang
start-cal ユーティリティーは次の順序で Calendar Server サービスを開始します。
enpd: 予定通知サービス (ENS)
csnotifyd: 通知サービス
csadmind: 管理サービス
csdwpd: DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス。 リモート Calendar Server データベース設定だけによって起動される分散データベースサービス
cshttpd: HTTP サービス
start-cal は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
start-cal |
cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。
stop-cal ユーティリティーは、すべての Calendar Server サービスを終了します。
stop-cal は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。
インストール時に指定した Calendar Server の実行ユーザーまたはグループ (icsuser、icsgroup など)、または root としてログインする必要があります。
stop-cal |
cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin/stop-cal
詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。