Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

構文


csbackup [-q|-v] 
          -f database target

csbackup [-q|-v] 
          -c calid 
         calendar target

csbackup [-q|-v] 
          -a userid 
         [-b basedn] 
         defcal target

次の表は、csbackup ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–4 csbackup ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

database target

カレンダデータベースを指定のターゲットデータベースディレクトリにバックアップします。デフォルトのターゲットデータベースディレクトリは次のとおりです。 

cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin /target-directory

ターゲットデータベースディレクトリだけを指定するときは、ディレクトリ名の前にスラッシュ (/) を含めません。次に例を示します。

csbackup database backupdir

注: ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在し、-f オプションを指定しない場合は、csbackup ユーティリティーの実行は失敗します。たとえば、backupdir ディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリが空であっても次のコマンドの実行は失敗します。

csbackup database backupdir

このため、既存のターゲットバックアップディレクトリを指定するとき は、-f オプションを指定して csbackup を実行する必要があります。

存在しないターゲットバックアップディレクトリを指定し、csbackup にディレクトリを新規作成させることもできます。 

calendar calid target

指定した ID のカレンダを、指定したターゲット出力ファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。

defcal userid target

指定したユーザー ID のデフォルトカレンダを、指定したターゲットファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csbackup ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–5 csbackup ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a userid

バックアップするカレンダのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 

-b basedn

このユーザーに使用されるベース DN。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。

ベース DN (識別名) は、検索の開始点として使用される LDAP ディレクトリのエントリです。 

たとえば、ベース DN として ou=people, o=sesta.com を指定すると、Calendar Server が行う LDAP 検索では常に o=sesta.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけが対象となります。

-c calid

バックアップするカレンダの ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

-f

既存のバックアップファイルの削除を強制します。 

現在のリリースでは、バックアップターゲットディレクトリがすでに存在する場合は、それが空の場合でも -f オプションを指定する必要があります。

-l

SolsticeTM BackupTM または Legato NetworkerTM バックアッププログラムで使用するバックアップファイルを準備します。詳細は、第 17 章「Calendar Server データのバックアップと復元」を参照してください。