Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

構文


csresource [-q|-v] 
           [-a aces] 
           [-b  basedn] 
           [-d domain] 
           [-t description] 
           [-k yes|no] 
           [-o owner] 
           [-y otherowners] 
            -m email 
            -c calid 
           create common_name

csresource [-q|-v] 
           [-b basedn] 
           [-d domain]
           delete|disable|enable [common_name]

csresource [-q|-v] 
           [-b basedn]
           [-d domain]
           [-h host] 
           list [common_name]

次の表は、csresource ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–28 csresource ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

create common_name

指定したカレンダ ID の新規リソースを作成します。 

delete [common_name]

指定したリソースを削除します。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが削除されます。

enable [common_name]

指定したリソースを有効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが有効化されます。

disable [common_name]

指定したリソースを無効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが無効化されます。

list [common_name]

指定したリソースカレンダを表示します。name を指定しない場合は、すべてのリソースカレンダが表示されます。

-h host オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のリソースカレンダ (またはすべてのリソースカレンダ) のカレンダ属性が表示されます。


注 –

上のいずれかのコマンドで name に空白文字が含まれる場合は、引用符 (" ") で囲む必要があります。


次の表は、csresource ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–29 csresource ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a [aces]

指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ)。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。

デフォルトは、ics.conf ファイルの resource.default.acl パラメータの設定です。 

ACE の形式については、「カレンダのアクセス制御」を参照してください。

-b [basedn]

指定したリソースに適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn パラメータの設定から取得されます。

-c calid

icsCalendar 属性。create コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。詳細は、「 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

-d domain

ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトは ics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。

-t [description]

カレンダの目的として表示されるコメントを指定します。デフォルトは説明なしです。 

-h host

リソースカレンダが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。 

-k yes|no

会議室などのリソースに関連するカレンダで、複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、リソースカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。

-k オプションを省略した場合のデフォルトは、 ics.conf ファイルの resource.allow.doublebook パラメータの設定から取得されます。ただし、resource.allow.doublebook パラメータはカレンダの作成時にだけ使用されます。

カレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティーデータベース (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを再実行します。

-m email

リソースの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。 

-o owner

一次所有者。 

デフォルトは、ics.conf ファイルの service.admin.calmaster.userid パラメータの設定から取得されます。

-y otherowners

その他の所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 ( " ") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。