Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

自動バックアップの調整

ディスクに保存するバックアップ数と必要性とのバランスを取って、使用可能なディスク容量を越えないようにする必要があります。アーカイブとホットバックアップに必要なディスク容量を管理するために、さまざまな ics.conf パラメータの設定を変更できます。これらのパラメータにより、一度に保存するバックアップのコピー数、および古いコピーのクリーンアップを行うディスク容量のしきい値が決定されます。

アーカイブ、およびホットバックアップのそれぞれバックアップタイプ用に調整できる次の 3 種類のパラメータがあります。

Calendar Server では、ディスク容量のしきい値を超えずに可能な最大日数の間、バックアップを保持します。そのため、現在のバックアップでディスク使用率がしきい値を超える場合、システムは古いバックアップコピーを破棄し、ディスク容量の使用率がしきい値より低くなるかどうかを確認します。システムは、別のバックアップコピーを削除することにより、ディスク上のバックアップ数が最小バックアップコピー数を下回るか、ディスク容量の使用率がしきい値を下回るまで、古いバックアップコピーを破棄し続けます。

その結果、しきい値のパラメータによりディスク容量のバックアップ使用を管理できます。また反対に、許容されるディスク容量やコピーを調整することにより、ディスクで保持するバックアップ量を管理できます。

次の表は、ディスク容量とディスクに保持されるバックアップ数を制御する ics.conf パラメータを一覧表示しています。

表 21–3 ディスク上に保持するバックアップ数の設定に使用される ics.conf パラメータ

ics.conf パラメータ 

デフォルトの設定 

説明 

caldb.berkeleydb.hotbackup.mindays

ディスク上に保持するホットバックアップの最小日数です。 

caldb.berkeleydb.hotbackup.maxdays

ディスク上に保持するホットバックアップの最大日数です。 

caldb.berkeleydb.hotbackup.threshold

70 

ホットバックアップに使用されるディスク容量の割合 (パーセント) です。しきい値を超えた古いコピーの廃棄をトリガーします。 

caldb.berkeleydb.archive.mindays

ディスク上に保持するアーカイブバックアップの最小日数です。 

caldb.berkeleydb.archive.maxdays

ディスク上に保持するアーカイブバックアップの最大日数です。 

caldb.berkeleydb.archive.threshold

70 

アーカイブバックアップに使用されるディスク容量の割合 (パーセント) です。しきい値を超えた古いコピーの廃棄をトリガーします。