Sun Java System Calendar Server 6 2005Q4 管理ガイド

Procedureダンプとロードの手順を実行するには

手順
  1. Calendar Server を実行するユーザーやグループ (icsusericsgroup など)、またはスーパーユーザー (root) としてログインします。

  2. Calendar Server が停止していなければ、停止します。

  3. csbackup ユーティリティーや Sun StorEdge Enterprise BackupTM ソフトウェア、Legato Networker® などを使用して、破損しているデータベースのバックアップを作成します。

    詳細は、第 17 章「Calendar Server データのバックアップと復元」を参照してください。

  4. db_dump ユーティリティーを使用して、破損しているデータベースの各ファイルをダンプします。

    データベースファイルは、ics50calprops.dbics50journals.dbics50alarms.dbics50events.dbics50todos.db、および ics50gse.db です。

    データベースが復元されるまで (または復元不可能であると判断されるまで)、次のオプションを順に指定して db_dump を実行します。

    • オプションなし: 軽度のデータベース破損。

    • -r オプション: 中度のデータベース破損。

    • -R オプション: 重度のデータベース破損。-R オプションを指定した場合、破損しているデータベースから、部分的なレコードや削除されたレコードなども含め、-r オプションを指定した場合より多くのデータがダンプされます。

      たとえば、-r オプションを指定して db_dump を実行するときは、次のように入力します。


      db_dump -r ics50events.db \> ics50events.db.txt
  5. db_load ユーティリティーを使用して、出力ファイルを新しいデータベースファイルにロードします。

    次に例を示します。


    db_load new.ics50events.db < ics50events.db.txt

    db_load が奇数のキーまたはデータエントリをレポートする場合は、db_dump 出力ファイルを編集して、異常のあるキーまたはデータエントリを削除します。次に、db_load を再実行します。

  6. 破損しているその他のデータベースファイルに対して、前の 2 つの手順を繰り返します。

    つまり、破損しているその他のデータベースファイルに対して db_dump を実行します。

  7. 「破損したカレンダデータベースの再構築」で説明している csdb rebuild コマンドを使用して、復元したデータベースファイルを再構築します。

    rebuild の実行が完了したら、出力ファイルを確認します。再構築が正常に完了した場合、rebuild.out ファイルの最後の行は次のようになります。


    Calendar database has been rebuilt

    csdb rebuild コマンドが正常に終了しなかった場合は、次レベルの db_dump オプション (-r または -R) を使用してデータベースのダンプを行います。

    db_dump -R オプションを実行しても破損しているデータベースを復元できない場合は、ご購入先のテクニカルサポートまたは販売代理店までご連絡ください。それまでの間は、データベースの最終バックアップを使用する必要があります。