Sun Java Enterprise System 2005Q4 技術の概要

開発と統合

一般に、配備シナリオに指定された論理アーキテクチャーによって、ソリューションの実装に必要なカスタム開発作業の範囲が決まります。

配備によっては、Application Server または Web Server 環境で実行される J2EE コンポーネントを使用して新しいビジネスサービスおよびプレゼンテーションサービスを最初から開発する必要があるので、開発は非常に大規模な作業になります。このような場合には、ソリューションのプロトタイプを作成して、開発成果の全体を実装する前に概念実証テストを実行します。

大規模な開発を必要とするソリューション用に、Sun Java Studio では分散型コンポーネントまたはビジネスサービスをプログラミングするツールを提供しています。Sun Java Studio は、Java ES インフラストラクチャーによりサポートされるアプリケーションのプログラミングとテストを簡素化します。

状況によっては、Java ES コンポーネントを旧バージョンのアプリケーションやサードパーティーのサービスと統合できます。このような統合には、データ層の既存のディレクトリまたはデータサービス、あるいはビジネスサービス層の既存のコンポーネントが含まれることがあります。Java ES コンポーネントをこれらのシステムと統合するには、データまたはアプリケーションコードの移行が必要になる場合があります。

J2EE プラットフォームでは、J2EE リソースアダプタを開発することによって既存のアプリケーションを Application Server 環境にプラグインするコネクタフレームワークを提供し、Message Queue では、さまざまなアプリケーションを統合するための強力な非同期メッセージング機能を提供します。