ここでは、高可用性の設定を解除する方法について説明します。高可用性をアンインストールするには、Veritas または Sun Cluster のマニュアルに記載された手順に従います。
高可用性の設定解除手順は、Veritas Cluster Server と Sun Cluster のどちらを削除するかによって異なります。
この節には、次の項目があります。
ここでは、Veritas Cluster Server 用の高可用性コンポーネントを設定解除する方法について説明します。
iMS5 サービスグループをオフラインにし、そのリソースを無効にします。
mail リソース、logical_IP リソース、および mountshared リソースの間の依存関係を削除します。
iMS5 サービスグループをオンラインに戻し、sharedg リソースを使用可能にします。
インストールの間に作成されたすべての Veritas Cluster Server リソースを削除します。
Veritas Cluster Server を停止し、両方のノードで次のファイルを削除します。
/etc/VRTSvcs/conf/config/MsgSrvTypes.cf /opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/online /opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/offline /opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/clean /opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/monitor /opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/sub.pl |
両方のノードで、/etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf ファイルから Messaging Server エントリを削除します。
両方のノードから /opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv/ ディレクトリを削除します。
この節では、Sun Cluster 用の HA 設定を解除する方法について説明します。ここでは、「Sun Cluster エージェントのインストール」で説明した単純な設定例を想定します。手順 3 などの一部の手順が異なる場合がありますが、それ以外の手順の論理順は同じです。
スーパーユーザーになります。
以降の Sun Cluster コマンドはすべて、スーパーユーザーとして実行する必要があります。
リソースグループをオフラインにします。
リソースグループ内のすべてのリソースをシャットダウンするには、次のコマンドを実行します。
# scswitch -F -g MAIL-RG
このコマンドは、Messaging Server や HA 論理ホスト名など、リソースグループ内部のすべてのリソースをシャットダウンします。
個別のリソースを無効にします。
続いて、次のコマンドを実行して、リソースグループから 1 つずつリソースを削除します。
# scswitch -n -j mail-rs # scswitch -n -j disk-rs # scswitch -n -j budgie |
リソースグループから個別のリソースを削除します。
リソースが無効になったら、次のコマンドによって、リソースグループからリソースを 1 つずつ削除できます。
# scrgadm -r -j mail-rs # scrgadm -r -j disk-rs # scrgadm -r -j budgie |
リソースグループを削除します。
リソースグループからすべてのリソースが削除されたら、次のコマンドによってリソースグループ自体を削除できます。
# scrgadm -r -g MAIL-RG
リソースタイプを削除します (必要な場合)。
リソースタイプをクラスタから削除する必要がある場合、次のコマンドを実行します。
# scrgadm -r -t SUNW.ims # scrgadm -r -t SUNW.HAStoragePlus |