Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

ドメインリテラルの処理

ドメインリテラルは、特に書き換えプロセス中に処理されます。アドレスのドメイン部分にあるドメインリテラルが書き換えルールのパターンに一致しない場合、そのリテラルは、角括弧で囲まれ、ドット文字で区切られた文字列の集まりとして解釈されます。そして、もっとも右側にある文字列が削除され、検索が繰り返されます。それでも一致するものが見つからない場合は、角括弧だけが残るまで次々に文字列が削除されていきます。空白の角括弧を使った検索も失敗に終わった場合は、ドメインリテラル全体が削除され、ドメインアドレスの次の部分について書き換え処理が実行されます (次の部分が存在する場合)。ドメインリテラルの内部処理では、アスタリスクが使用されません。ドメインリテラル全体がアスタリスクに置き換えられた場合は、アスタリスクの数とドメインリテラル内の要素の数とが一致します。

通常のホストまたはドメイン仕様の場合と同じように、ドメインリテラルの場合も指定した内容にもっとも近いものから順に検索が行われます。そして、パターンに一致した最初のルールを使って、ホストまたはドメイン仕様の書き換えが行われます。ルールリスト内に同じパターンが 2 つある場合は、先に記述されている方のルールが適用されます。

たとえば、dan@[128.6.3.40] というアドレスを書き換えるとします。この場合、まず [128.6.3.40] の検索が行われ、その後、[128.6.3.][128.6.][128.][][*.*.*.*]、そして最後に全一致ルール「.」という順に検索が実行されます。