次のオプションを使用して、生成された SMS メッセージの SMS フィールドに関する指定が行えます。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、宛先アドレスには 0 の NPI (番号計画識別子) 値が割り当てられます。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。表 D–8 に、これらを含む一般的な NPI 値を示します。
表 D–8 番号計画識別子の値
値 |
説明 |
---|---|
0 |
不明 |
1 |
ISDN (E.163、E.164) |
3 |
データ (X.121) |
4 |
テレックス (F.69) |
6 |
地上モバイル (E.212) |
8 |
国内 |
9 |
プライベート |
10 |
ERMES |
14 |
IP アドレス (インターネット) |
18 |
WAP クライアント ID |
>= 19 |
未定義 |
このオプションの値は、次の 3 つのいずれかの方法で指定します。
10 進数値 (例: 10)
「0x」のプレフィックスが付いた 16 進値 (例: 0x0a)
次に示す、大文字と小文字が区別されないテキスト文字列 (括弧内は関連付けられている 10 進値)。data (3)、default (0)、e.163 (1)、e.164 (1)、e.212 (6)、ermes (10)、f.69 (4)、Internet (14)、ip (14)、isdn (1)、land-mobile (6)、national (8)、private (9)、telex (4)、unknown (0)、wap (18)、x.121 (3)。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、宛先アドレスには 0 の TON (番号種別) 値が割り当てられています。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。表 D–9 に、これらを含む一般的な TON 値を示します。
表 D–9 一般的な TON 値
値 |
説明 |
---|---|
0 |
不明 |
1 |
国際 |
2 |
国内 |
3 |
ネットワーク固有 |
4 |
加入者番号 |
5 |
英数字 |
6 |
略記 |
>=7 |
未定義 |
このオプションの値は、次の 3 つのいずれかの方法で指定します。
10 進値 (例: 10)
「0x」のプレフィックスが付いた 16 進値 (例: 0x0a)
次に示す、大文字と小文字が区別されないテキスト文字列 (括弧内は関連付けられている 10 進値)。abbreviated (6)、alphanumeric (5)、default (0)、international (1)、national (2)、network-specific (3)、subscriber (4)、unknown (0)。
(整数、0 〜 255) SMS メッセージには必須の優先順位フィールドがあります。表 D–10 に、SMS 優先順位値の解釈を示します。
表 D–10 各 SMS プロファイルタイプごとに解釈される SMS 優先順位値
値 |
GSM |
TDMA |
CDMA |
---|---|---|---|
0 |
優先でない |
バルク |
標準 |
1 |
優先 |
標準 |
インタラクティブ |
2 |
優先 |
至急 |
至急 |
3 |
優先 |
大至急 |
緊急 |
このオプションを使用すると、SMS メッセージに割り当てるデフォルトの優先度を指定できます。指定しない場合は、デフォルトの優先度 0 が PROFILE=GSM および CDMA に使用され、優先度 1 が 「PROFILE」=TDMA に使用されます。
「USE_HEADER_PRIORITY」=1 であり、電子メールメッセージに RFC 822 Priority: ヘッダー行がある場合は、このヘッダー行に指定された優先順位が結果の SMS メッセージの優先順位の設定に使用されます。USE_HEADER_PRIORITY=0 の場合、SMS 優先順位フラグは常に DEFAULT_PRIORITY オプションに合わせて設定され、RFC 822 Priority: ヘッダー行は常に無視されます。USE_HEADER_PRIORITY=1 の場合、元の電子メールメッセージの RFC 822 Priority: ヘッダー行が SMS メッセージの優先順位フラグの設定に使用されます。このヘッダー行が存在しない場合、SMS 優先順位フラグは DEFAULT_PRIORITY オプションを使用して設定されます。
RFC 822 Priority: ヘッダー行の値を SMS 優先順位フラグに変換するために使用されるマッピングを次の表に示します。
表 D–11 Priority: ヘッダーから SMS 優先順位フラグに変換するためのマッピング
RFC 822 |
SMS 優先順位フラグ | ||
---|---|---|---|
Priority: の値 |
GSM |
TDMA |
CDMA |
Third |
優先でない (0) |
バルク (0) |
標準 (0) |
Second |
優先でない (0) |
バルク (0) |
標準 (0) |
Non-urgent |
優先でない (0) |
バルク (0) |
標準 (0) |
Normal |
優先でない (0) |
標準 (1) |
標準 (0) |
Urgent |
優先 (1) |
至急 (2) |
至急 (2) |
(整数、-1、0 〜 255) DEFAULT_PRIVACY オプションと 「USE_HEADER_SENSITIVITY」オプションでは、SMS メッセージにプライバシフラグを設定するかどうか、またどの値を使用するかを制御します。デフォルトでは、値 -1 が DEFAULT_PRIVACY に使用されます。表 D–12 に、DEFAULT_PRIVACY および 「USE_HEADER_SENSITIVITY」の各オプションにさまざまな値を設定した結果を示します。
表 D–12 DEFAULT_PRIVACY と USE_HEADER_SENSITIVITY の値の結果
DEFAULT_PRIVACY |
USE_HEADER_SENSITIVITY |
結果 |
---|---|---|
-1 |
0 |
SMS プライバシフラグは SMS メッセージに設定されません。 |
n >= 0 |
0 |
SMS プライバシフラグは常に値 n に設定されます。RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行は常に無視されます。 |
-1 (デフォルト) |
1 (デフォルト) |
SMS メッセージのプライバシフラグは、元の電子メールメッセージに RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行があるときのみ設定されます。その場合、SMS プライバシフラグは Sensitivity: ヘッダー行の値と対応するように設定されます。これがデフォルトです。 |
n >= 0 |
1 |
SMS メッセージのプライバシフラグは、元の電子メールメッセージの RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行と対応するように設定されます。電子メールメッセージに Sensitivity: ヘッダー行がない場合は、SMS プライバシフラグの値は n に設定されます。 |
表 D–13 に、SMS プライバシ値の解釈を示します。
表 D–13 SMS プライバシ値の解釈
値 |
説明 |
---|---|
0 |
制限なし |
1 |
制限あり |
2 |
親展 |
3 |
秘密 |
>= 4 |
未定義 |
表 D–14 に、RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行の値を SMS プライバシ値に変換するために使用されるマッピングを示します。
表 D–14 Sensitivity: ヘッダーから SMS プライバシ値へのマッピング変換
RFC 822 Sensitivity: の値 |
SMS プライバシ値 |
---|---|
Personal |
1 (制限あり) |
Private |
2 (親展) |
Company confidential |
3 (秘密) |
(文字列、0 〜 5 バイト) チャネルによって生成された SMS メッセージに関連付けるサービスタイプ。デフォルトでは、指定されているサービスタイプはありません (つまり、長さ 0 の文字列)。一般的なサービスタイプには次のものがあります。CMT (携帯電話メッセージング)、CPT (携帯電話ページング)、VMN (ボイスメール通知)、VMA (ボイスメール呼び出し)、WAP (無線アプリケーションプロトコル)、および USSD (非構造化補足データサービス)。
(文字列、0 〜 20 バイト) 電子メールメッセージから生成された SMS メッセージに使用されるソースアドレス。USE_HEADER_FROM=1 の場合、このオプションで指定した値よりも電子メールメッセージの差出人のアドレスが優先されることに注意してください。デフォルトでは、値は無効になっています。つまり、値として 0 が設定されています。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、ソースアドレスには 0 の NPI 値が割り当てられています。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。一般的な NPI 値の表については、「DEFAULT_DESTINATION_NPI」オプションの説明を参照してください。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、ソースアドレスには 0 の TON 指定子値が割り当てられています。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。一般的な TON 値の表については、「DEFAULT_DESTINATION_TON」オプションの説明を参照してください。
(文字列、0 〜 252 バイト) デフォルトでは、SMS メッセージには相対有効期間は指定されていません。代わりに、SMSC のデフォルト値が使用されます。このオプションは別の相対有効期間を指定するために使用します。値は、秒、分、時、または日の各単位で指定できます。表 D–15 に、このオプションに使用するさまざまな値の形式と説明を示します。
表 D–15 DEFAULT_VALIDITY_PERIOD の形式と値
形式 |
説明 |
---|---|
nnn |
黙示的な秒単位。例: 604800 |
nnns |
秒単位。例: 604800s |
nnnm |
分単位。例: 10080m |
nnnh |
時単位。例: 168h |
nnnd |
日単位。例: 7d |
0、0s、0m、0h、または 0d という指定が SMSC のデフォルトの有効期間を選択するために使用されることがあります。0、0s、0m、0h、または 0d という指定が使用された場合は、生成された SMS メッセージの有効期間に空の文字列が指定されます。
このオプションには UTC 形式の値を使用できないので注意してください。
(0 または 1) 電子メールエンベロープ To: アドレスから抽出された SMS 宛先アドレスからすべての非数値文字を削除するには、このオプションを使用します。たとえば、次のエンベロープ To: アドレスがあるとします。
"(800) 555-1212"@sms.siroe.com
このアドレスは次のように短くなります。
8005551212@sms.siroe.com
このような削除を有効にするには、このオプションの値に 1 を指定します。デフォルトでは、この削除処理は無効になっています。これはオプションの値が 0 である場合に相当します。有効になっている場合は、「DESTINATION_ADDRESS_PREFIX」オプションによって宛先アドレスのプレフィックスが追加される前に削除が実行されることに注意してください。
(文字列) すべての SMS 宛先アドレスの先頭に固定テキスト文字列 (たとえば「+」) が必ず付いていることが必要な場合があります。このオプションはこのようなプレフィックスを指定するために使用します。プレフィックスは、指定したプレフィックスが付いていないすべての SMS 宛先アドレスに追加されます。「DESTINATION_ADDRESS_NUMERIC」オプションによって削除されないようにするため、このオプションは DESTINATION_ADDRESS_NUMERIC オプションのあとに適用されます。
(文字列) SMSC で使用される SMS プロファイルを指定します。指定できる値は、GSM、TDMA、および CDMA です。指定されていない場合は、GSM と仮定されます。このオプションは、「DEFAULT_PRIORITY」や 「DEFAULT_PRIVACY」などのほかのチャネルオプション用のデフォルトを選択するためにのみ使用されます。
(0 または 1) サイズの大きい電子メールメッセージは、複数の SMS メッセージに分割される場合があります。このとき、SMS sar_ フィールドを使用すると、個別の SMS メッセージに順番情報を付加することができます。これにより、「セグメント化された」SMS メッセージが生成され、受信端末で 1 つの SMS メッセージに再構成できます。USE_SAR=1 を指定すると、可能な場合にこの順番情報が付加されます。デフォルトでは順番情報を付加しません。これは USE_SAR=0 に相当します。
USE_SAR=1 が設定されている場合、「REVERSE_ORDER」オプションは無視されます。