Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

書式設定テンプレート

「FROM_FORMAT」「SUBJECT_FORMAT」、およびすべての DSN_* チャネルオプションで指定される書式設定テンプレートは、UTF-8 文字列です。これには、リテラルテキストと置換シーケンスの組み合わせが含まれている場合があります。例として次の電子メールアドレスを使用します。

Jane Doe <user@siroe>

表 D–17 に、認識される置換シーケンスを示します。

表 D–17 置換シーケンス

シーケンス 

説明 

$a

差出人の電子メールアドレスのローカル部分とドメイン部分で置き換えます (例: 「user@siroe」)

$d

差出人の電子メールアドレスのドメイン部分で置き換えます (例: 「domain」)

$p

差出人の電子メールアドレスのフレーズ部分 (ある場合) で置き換えます (例: 「Jane Doe」)

$s

Subject: ヘッダー行の内容で置き換えます

$u

差出人の電子メールアドレスのローカル部分で置き換えます (例: 「user」)

\x

リテラル文字「x」で置き換えます

たとえば、次の書式設定テンプレートがあるとします。

From: $a

このテンプレートは、次のテキスト文字列を生成します。

From: user@siroe

コンストラクタ

${xy:alternate text}

がシーケンス x に関連付けられたテキストで置き換えるために使用される場合があります。このテキストが空の文字列である場合は、シーケンス y に関連付けられたテキストが代わりに使用されます。さらにこのテキストが空の文字列である場合は、代替テキストで置き換えられます。たとえば、次の書式設定テンプレートがあるとします。

From: ${pa:unknown sender}

これを次の差出人の電子メールアドレスに適用します。

John Doe <jdoe@siroe.com>

このアドレスにはフレーズ部分があるので、テンプレートによって次の結果が生成されます。

From: John Doe

今度は、次のアドレスに適用します。

jdoe@siroe.com

このアドレスにはフレーズがないので、次の結果になります。

From: jdoe@siroe.com

さらに、空の差出人アドレスに適用すると、次の結果になります。

From: unknown sender