Gateway SMPP リレーおよびサーバーは、履歴レコードを使用して SMS 返信、SMS 通知、およびモバイルで作成されたメッセージを処理します。SMS メッセージが SMPP リレーまたはサーバーに提示されると、次のルーティングプロセスが実行されます。
SMS 宛先アドレスが履歴レコードに照合され、過去に SMPP リレーが生成した一意の SMS ソースアドレスに一致するものがあるかどうか調べられます。一致するものが見つかった場合は、手順 6 へ進みます。
一致するものはないが、メッセージが SMS 通知 (SMPP DELIVER_SM PDU) である場合、受信確認済みメッセージ ID (存在する場合) が履歴レコードと照合されます。一致するものが見つかった場合は、手順 8 へ進みます。[SMS Gateway Server では、実際にメッセージを SMPP リレーまたは SMPP サーバーのどちらかに提示することができる。]
一致するものがない場合、宛先 SMS アドレスは各設定済みゲートウェイプロファイルの SELECT_RE オプション表現と照合されます。一致するものが見つかった場合は、手順 9 へ進みます。
一致するものがなく、SMS メッセージがゲートウェイ SMPP リレーに提示された場合、メッセージはリモート SMPP サーバーにリレーされます。
一致するものがなく、SMS メッセージがゲートウェイ SMPP サーバーに提示された場合、メッセージは無効なメッセージであると判断され、SMPP 応答 PDU 内にエラー応答が返されます。電子メールから SMS の場合、最終的に配信不能通知 (NDN) が生成されます。
一致する SMS ソースアドレスが見つかった場合は、SMS メッセージは返信であるか通知メッセージであるかどうかについてさらに調べられます。通知メッセージであるためには、受信確認済みメッセージ ID を持つ SUBMIT_SM PDU である必要があります。それ以外の場合は、返信であると見なされます。
返信である場合は、履歴レコードにある元の電子メール情報を使用して、SMS メッセージは電子メールメッセージに変換されます。
通知である場合は、RFC 1892 〜 1894 に従って、SMS メッセージは電子メール配信ステータス通知 (DSN) に変換されます。元の電子メールメッセージの ESMTP NOTIFY フラグ (RFC 1891) が使用されることに注意してください (たとえば、SMS メッセージは「成功」DSN であるが、元の電子メールメッセージは「失敗」通知のみを要求していた場合、この SMS 通知は破棄される)。
宛先 SMS アドレスが設定済みゲートウェイプロファイルの SELECT_RE オプションに一致した場合、SMS メッセージはモバイルで作成されたメッセージとして扱われ、そのゲートウェイプロファイルの PARSE_RE_n ルールに従って電子メールメッセージに変換し直されます。変換に失敗した場合、SMS メッセージは無効になり、エラー応答が返されます。