Service Registry 3 2005Q4 開発者ガイド

レジストリとリポジトリについて

XML「レジストリ」は、Web サービスを構築、配備、および検出するための基盤です。これは中立的なサードパーティーであり、疎結合された動的な B2B (Business-to-Business) 対話を支援します。レジストリは共有リソースとして複数の組織で使用でき、通常は Web ベースのサービスとして提供されます。

現在、さまざまな XML レジストリ仕様が存在しています。これらの仕様には次のものがあります。

「レジストリプロバイダ」とは、XML レジストリの特定の仕様に準拠したレジストリ実装のことです。

UDDI がビジネスと提供するサービスに関する情報を格納するのに対し、ebXML レジストリはより広い範囲をカバーします。それは、レジストリであると同時に「リポジトリ」でもあります。リポジトリには、任意のコンテンツとそのコンテンツに関する情報が格納されます。つまり、リポジトリにはデータとメタデータが格納されます。ebXML レジストリ標準は、相互運用可能な Web サービス用の ECM (Enterprise Content Management) API を規定しています。

Web における ebXML Registry and Repository は、エンタープライズアプリケーションにおけるリレーショナルデータベースに相当します。これは、Web サービスや Web アプリケーションがコンテンツとメタデータを格納および共有する手段を提供します。

ebXML レジストリは、「レジストリ連携」(関連するレジストリから成るグループ) に含めることができます。たとえば、欧州のある国の厚生省があるレジストリを運営し、さらにそのレジストリを、ほかの欧州諸国の厚生省のレジストリが含まれる連携に含める、といったことが可能です。

Service Registry は、ebXML Registry and Repository 仕様のバージョン 3.0 を実装したものです。この仕様は次の 2 つに分かれています。

これらの仕様の最新の公開版を入手するには、OASIS の Web サイト にアクセスし、ebXML RIM V3.0 と ebXML RS V3.0 へのリンクをクリックします。