Access Manager のインストール時には、次の管理アカウントが作成されます。
管理者ユーザー ID (amadmin) は、Access Manager の最上位管理者で、Access Manager によって管理されるすべてのエントリに無制限にアクセスできます。デフォルト名の amadmin を変更することはできません。
インストール中に、amadmin のパスワードを入力する必要があります。インストール後に amadmin のパスワードを変更するには、Directory Server コンソールか ldapmodify ユーティリティーを使用します。
LDAP、メンバーシップ、およびポリシーサービスのバインド DN ユーザー ( amldapuser) は、すべての Directory Server エントリに対する読み取りおよび検索アクセス権を持つ管理ユーザーです。デフォルト名の amldapuser を変更することはできません。
インストール中に、amldapuser のパスワードを入力する必要があります。amadmin と同じパスワードは使用しないでください。インストール後に amldapuser のパスワードを変更するには、Directory Server コンソールか ldapmodify ユーティリティーを使用します。
amldapuser のパスワードを変更した場合は、LDAP 認証サービスとポリシー設定サービスにも、この変更を反映させる必要があります。amldapuser は、これらのサービスで使用されているデフォルトユーザーだからです。この変更は、これらのサービスを登録している組織ごとに行う必要があります。
プロキシユーザー (puser) は、任意のユーザー (組織管理者またはエンドユーザーなど) の権限を引き受けることができます。
管理ユーザー (dsameuser) は、Access Manager SDK が、特定のユーザーにリンクされていない Directory Server 上で、サービス設定情報の取得などの操作を実行するときバインドするために使用されます。
puser および dsameuser は関連付けられたパスワードを所有し、それぞれのパスワードは serverconfig.xml に暗号化された形式で格納されています。このファイルは次のディレクトリ内にあります。
Solaris システム: /etc/opt/SUNWam/config
Linux システム: /etc/opt/sun/identity/config
インストール後に、puser および dsameuser のパスワードを変更することをお勧めします。ただし、amadmin や amldapuser に使用したものと同じパスワードを使用しないでください。puser または dsameuser のパスワードを変更するには、ampassword ユーティリティーを使用します。
ampassword --admin (または -a) オプションでは、dsameuser のパスワードが変更されます。(このオプションでは、amadmin のパスワードは変更されません。)
ampassword --proxy (または -p) オプションでは、puser のパスワードが変更されます。
puser と dsameuser のどちらのパスワードを変更するかは、ユーザーの配備によって決まります。
Access Manager が単一のホストサーバー上に配備されている場合は、次の手順を実行します。
ampassword ユーティリティーを使用して、Directory Server とローカルの serverconfig.xml ファイル内のそれぞれのパスワードを変更します。
Access Manager Web コンテナを再起動します。
Access Manager が複数のホストサーバー上に配備されている場合は、次の手順を実行します。
最初のサーバー上で、ampassword ユーティリティーを使用して、Directory Server とローカルの serverconfig.xml ファイル内のそれぞれのパスワードを変更します。
ampassword --encrypt (または -e) オプションを使用して、新しいパスワードを暗号化します。
Access Manager の配備されているその他の各サーバー上で、手順 2 で暗号化した新しいパスワードを使用して、serverconfig.xml ファイル内のパスワードを手動で変更します。
パスワードを変更した各サーバー上 (最初のサーバーを含む) で、Access Manager Web コンテナを再起動します。
ampassword ユーティリティーについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。