Access Manager のインストール後、amtune や関連するスクリプトを使用して配備のチューニングを行い、パフォーマンスを最適化できます。これらのスクリプトを使用すると、Access Manager、SolarisTM Operating System (OS)、Web コンテナ、および Directory Server のチューニングを行うことができます。
Java Enterprise System インストーラにより、チューニングスクリプトと関連ファイルが bin/amtune ディレクトリにインストールされます。
amtune は、対話型のスクリプトではありません。amtune を実行する前に、amtune-env 設定ファイルのパラメータを編集して、特定の環境で amtune が実行するチューニングを指定する必要があります。amtune-env 設定ファイルには、次の 2 つの主要なセクションがあります。
チューニングを制御するパフォーマンス関連のパラメータ。
Access Manager エンジニアリングにより管理される内部セクション。変更不可。
amtune スクリプトは次の 2 つのモードで実行できます。
レビューモード: amtune が推奨チューニングのレポートを行いますが、環境に対して実際の変更は行いません。
変更モード: amtune-env 設定ファイルのパラメータに基づいて、amtune が Directory Server 以外に対して実際の変更を行います。
amtune スクリプトが Directory Server のチューニングを自動的に行うことはありません。ほとんどの配備には、Access Manager 以外にも Directory Server にアクセスす るアプリケーションがあります。したがって、ほかのアプリケーションに与える影響 を考慮せずにチューニングによる変更を行うことは好ましくありません。
Directory Server のチューニングを行う前に、db2bak を使用して Directory Server のデータのバックアップを取ります。
amtune を実行すると、このスクリプトにより、 Directory Server チューニングスクリプト amtune-directory を含む tar ファイルが作成されます。このファイルを一時ディレクトリで解凍し、スクリプトをレビューモードで実行します。この変更が、配備で使用するすべてのアプリケーションで受け入れられるものであることを確認できたら、amtune-directory を変更モードで実行します。
チューニングスクリプトの実行、および amtune-env 設定ファイルでのチューニングパラメータの設定については、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 Performance Tuning Guide』を参照してください。