付録 A SSO アダプタテンプレートと設定

この付録では、SSO (シングルサインオン) アダプタを設定して、エンドユーザーが利用できるオプションを調節する方法について説明します。

シングルサインオンアダプタの概要

シングルサインオンアダプタサービスを使用することで、エンドユーザーは Portal Server プロバイダやその他の Web アプリケーションなどのアプリケーションを使用し、1 回のサインオンだけで各種リソースサーバーに認証アクセスすることができます。アクセスできるリソースサーバーは、システムに実装されている SSO アダプタインタフェースによって異なります。

Sun^TM Java System Portal Server はアドレス帳、カレンダ、メールのリソースサーバーに対応した SSO アダプタを提供しています。Instant Messaging チャネルのシングルサインオンは、SSO アダプタ経由では利用できませんが、Sun Java System Identity Server 認証方法経由で利用できます。この方法については、表 17-1 の「authMethod プロパティー」を参照してください。アドレス帳、カレンダ、メールの各サービスは、次の製品で利用できます。

Sun^TM Java System Calendar Server 5.1.1、6.0、6 2004Q2

Sun^TM Java System Messaging Server 5.2、6.0、6 2004Q2

リソースサーバーには、通常はメールサーバー用の JavaMail など、標準的な API (アプリケーションプログラミングインタフェース) を使用して、アプリケーションによってアクセスされます。API を使用して認証接続を作成するには、API が接続の設定データを提供する必要があります。SSO アダプタの目的は、この設定データを供給することにあり、データの格納には SSO アダプタサービスが使用されます。

SSO アダプタサービスは、テンプレートと設定という 2 つのレベルのデータを定義します。SSO アダプタテンプレートは、ユーザーが利用することになる接続のクラスを定義します。複数のユーザーが 1 つのテンプレートを使用できます。テンプレートは、そのテンプレートを使用するすべてのユーザーの同一のデータ値を定義します。これには、デフォルト値と、ユーザーが編集できる値に関する情報が含まれます。このため、SSO アダプタテンプレートは、グローバルサービスレベルで定義されます。

SSO アダプタ設定は、テンプレートの設定に加えて、組織、ロール、またはユーザーに固有のデータ値を提供します。設定はテンプレートを参照し、ユーザーが編集できないプロパティーのデータ値をテンプレートから取得します。エンドユーザーが、SSO アダプタ設定の編集可能なプロパティーを変更すると、その設定は、そのエンドユーザーだけに適用されます。

SSO アダプタサービスを使用する Sun Java System Portal Server の通信チャネルは、テンプレートまたは設定のいずれかを参照し、リソースサーバーとの接続に必要なデータ値を取得します。チャネルがテンプレートを参照する場合、ユーザーが設定情報を保存と、チャネルは設定を参照するようになります。参照された設定は、テンプレートを参照します。

SSO アダプタ属性ページ

SSO アダプタテンプレート: SSO アダプタテンプレートの作成、削除、またはプロパティーの変更が可能。

SSO アダプタの設定: SSO アダプタの設定の作成、削除、またはプロパティーの変更が可能。

SSO アダプタテンプレートを作成する

Access Manager 管理コンソールにログインします。

「サービス設定」タブを選択します。

「SSO アダプタ」から「新規」をクリックして、SSO アダプタテンプレートを追加します。

「新規テンプレート」ページが表示されます。

テンプレート名を入力し、メニューから既存のテンプレートを選択します。

「次へ」をクリックします。

「テンプレートプロパティー」ページが表示されます。

必要に応じてプロパティーを修正します。

完了したら、「保存」を選択します。

SSO アダプタの設定を作成する

「SSO アダプタの設定」から「新規」をクリックして、SSO アダプタの設定を追加します。

「新規設定」ページが表示されます。

設定名を入力し、メニューから SSO アダプタテンプレートを選択します。

「次へ」をクリックします。

「設定プロパティー」ページが表示されます。

必要に応じてプロパティーを修正します。



注	デフォルトのホスト名 MAIL_HOST (DNS 名または IP アドレス) を入力するか、空白のままにします。

完了したら、「保存」を選択します。

SSO アダプタテンプレートのプロパティーを編集する

SSO アダプタテンプレートには、次のプロパティータイプがあります。

新規デフォルト: ユーザーのためにシステムによって提供されるプロパティーを作成、選択、または削除できます。

新規マージ: ユーザーによって提供されるプロパティーを作成、選択、または削除できます。

新規エンコード: エンコードされたプロパティーを選択または削除できます。

変更する SSO アダプタテンプレートの隣の「プロパティーの編集」リンクを選択します。

「テンプレートプロパティー」ページが表示されます。

必要に応じてプロパティーを修正します。

「タイプ」の下にあるリンクをクリックして、プロパティータイプを変更できます。

完了したら、「保存」を選択します。

SSO アダプタの設定プロパティーを編集する

変更する SSO アダプタの設定の隣の「プロパティーの編集」リンクを選択します。

「設定プロパティー」ページが表示されます。

必要に応じてプロパティーを修正します。

完了したら、「保存」を選択します。

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Sun Java System Portal Server 6 2005Q4 管理ガイド