Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 高可用性 (HA) 管理ガイド

データベースの解除

次の場合には、データベースを解除します。

hadbm clear コマンドはデータベースノードを停止し、データベースデバイスを解除してから、ノードを起動します。このコマンドは HADB 内の Application Server スキーマデータストア (テーブル、ユーザー名、パスワードを含む) を消去します。hadbm clear を実行した後で、asadmin configure-ha-cluster を使用してデータスキーマを再作成し、JDBC 接続プールを再設定し、セッション持続性ストアを再ロードしてください。

コマンド構文は次のとおりです。

hadbm clear  [--fast]  [--spares=number]  
[--dbpassword=password | --dbpasswordfile= file]  
[--adminpassword=password | --adminpasswordfile= file]  
[--agent=maurl] 
[dbname]

dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。

次の表で、hadbm clear の特別なコマンドオプションについて説明します。その他のオプションの説明は、「汎用オプション」を参照してください。

詳細については、hadbm-clear(1)を参照してください。

表 3–12 hadbm clear オプション

オプション 

説明 

デフォルト 

--fast

-F 

データベースを初期化している間、デバイスの初期化をスキップします。ディスク記憶装置デバイスが破損している場合は、使用しないでください。 

適用外 

--spares= number

-s 

再初期化されたデータベースに配置されるスペアノードの数。この数は、偶数かつデータベース内のノードの数より少ない数である必要があります。 

前回のスペアの数 

次に例を示します。

hadbm clear --fast --spares=2 --dbpassword secret123