Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 高可用性 (HA) 管理ガイド

正常なインスタンス用診断プログラムの追加プロパティー

create-http-health-checker によって作成された診断プログラムは、正常ではないインスタンスのみをチェックします。正常なインスタンスを定期的にチェックするには、エクスポートした loadbalancer.xml ファイルに追加のプロパティーをいくつか設定します。


注 –

これらのプロパティーは、loadbalancer.xml ファイルをエクスポートしたあとに手動で編集することによってのみ設定できます。同機能を持つ asadmin コマンドはありません。


正常なインスタンスをチェックするには、次のプロパティーを設定します。

表 4–3 診断プログラムの手動のプロパティー

プロパティー 

定義 

active-healthcheck-enabled

サーバーインスタンスが正常であるかどうかを調べるために、それらに対して Ping を実行するかどうかを示す true/false フラグ。サーバーインスタンスに対して Ping を実行するには、このフラグを true に設定します。 

number-healthcheck-retries

ロードバランサの診断プログラムが、応答しないサーバーインスタンスを正常でないとマークするまでに、それらに対して Ping を実行する回数を指定します。有効な範囲は 1 〜 1000 です。デフォルト値は 3 に設定します。 

loadbalancer.xml ファイルを編集して、プロパティーを設定します。次に例を示します。

<property name="active-healthcheck-enabled" value="true"/>
<property name="number-healthcheck-retries" value="3"/>

これらのプロパティーを追加し、続いて loadbalancer.xml ファイルをふたたび編集およびエクスポートする場合、新しくエクスポートされた設定には追加のプロパティーが含まれないため、これらを再度ファイルに追加する必要があります。