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Sun Java Enterprise System インストールガイド (Microsoft Windows 版) 

第 10 章
ソフトウェアのアンインストール

この章では、Sun Java Enterprise System インストーラを使用して、インストールされている Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) コンポーネントをアンインストールする方法について説明します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。


前提条件

この章で説明している作業を実行する前に、アンインストールプロセス全体を十分に理解し、各自のアンインストール状況に特有の問題について認識しておく必要があります。

サイレントアンインストールを実行する場合は、サイレントインストールのプロセスに精通している必要があります。第 8 章「サイレントモードでのソフトウェアのインストール」を参照してください。


アンインストール前の作業

次の表は、アンインストールを開始する前に必要な作業を示しています。この作業の中には、ユーザーが遭遇するアンインストールの特定の状況には適用されないものもあります。

左の列は、作業の一般的な実行順序を示し、中央の列は実行する操作を説明しています。右の列は、便利なその他の情報と参照先を示しています。

表 10-1 アンインストール前のチェックリスト 

順序

実行するタスク

便利な情報と参照先

1

アンインストールする各コンポーネントに必要な処理を確認します。

 

2

Sun Java Enterprise System インストーラによって各ホストシステムにインストールされているソフトウェアを確認します。

「グラフィカルモードでのアンインストールプログラムの実行」

3

以後のインストールでデータの再利用を考えている場合は、アンインストールするコンポーネントの設定データまたはユーザーデータをバックアップまたはアーカイブします。

 

4

設定ディレクトリをホストしている Directory Server インスタンスが稼働していることを確認します。

アンインストールプログラムがアンインストール対象のコンポーネントの設定を解除できるようにするには、この Directory Server インスタンスが稼働している必要があります。

5

必要に応じて、管理サーバー、Directory Server、および Access Manager の管理者アクセス情報を収集します。

 

6

設定によって生じるコンポーネント間の依存関係を調べ、データのバックアップ、依存コンポーネントの設定変更による依存関係の解消、適切な順序でのコンポーネントのアンインストールなど、適切な対応をとる必要があります。

「設定によるコンポーネントの依存関係」

7

独自のシステムにインストールされている Messaging Server をアンインストールする前に、管理サーバーの設定を解除します。

 


グラフィカルモードでのアンインストールプログラムの実行

「アンインストール前の作業」で説明している関連作業が完了すると、アンインストールプログラムを実行する準備が整います。

Windows ウィザード/グラフィカルアンインストールプログラムを起動する
  1. 「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」を選択します。
  2. 「プログラムの追加と削除」をダブルクリックします。
  3. 「Sun Java Enterprise Systems」を選択します。
  4. 「変更と削除」をクリックします。
  5. プログラムを変更または削除するための「ようこそ」画面が表示されます。

現在のインストール内容を変更する
  1. InstallShield ウィザードで、新しいプログラム機能を追加する、または現在インストールされている機能を削除するために「変更」を選択します。
  2. 「次へ」をクリックします
  3. コンポーネント選択画面が表示されます。



  4. コンポーネントを確認します。
    • システムにインストールされて有効になっているコンポーネントを選択できます。システムにインストールされていないコンポーネントは選択できません。
    • コンポーネントによっては、サブコンポーネントを含むものもあります。それらのコンポーネントを展開すると、対応するサブコンポーネントが表示されます。
    • サブコンポーネントを含むコンポーネントの選択を解除したときは、コンポーネントを展開し、サブコンポーネントのリストを確認します。
  5. インストールするコンポーネントを選択し、アンインストールするコンポーネントの選択を解除します。「次へ」をクリックします。
  6. アンインストールプログラムにより、ソフトウェアが変更されます。

インストールされているすべてのコンポーネントを削除する
  1. InstallShield ウィザードで「削除」を選択します。


  2. 「次へ」をクリックします。
  3. 削除の確認ダイアログボックスが表示されます。



  4. 「はい」をクリックして削除を確認します。
  5. 「セットアップステータス」画面が表示され、次に「設定解除」ダイアログボックスが表示されます。これらの製品が設定解除されたあと、サーバーが停止され、削除されます。

  6. ウィザードの「完了」画面が表示されます。「サマリーの表示」ボタンをクリックすると、インストールまたはアンインストールの詳細事項のサマリーを表示できます。「完了」をクリックして、アンインストールのセットアップを終了します。



サイレントモードでのアンインストールプログラムの実行

サイレントアンインストールは、設定内容が似ている複数のホスト上の Sun Java Enterprise System コンポーネントをアンインストールする場合に有効です。サイレントモードでのアンインストールの手順は、第 8 章「サイレントモードでのソフトウェアのインストール」で説明されている、サイレントモードでのインストールの手順に似ています。

応答ファイルを生成する

サイレントアンインストール用の応答ファイルを作成するには、最初にグラフィカルモードでレコードのアンインストールを実行して、応答ファイルを生成する必要があります。詳細は、「応答ファイルの作成」を参照してください。

  1. コマンドプロンプトにログインし、インストーラが格納されているディレクトリに移動します。
  2. cd <インストールディレクトリ>

  3. Setup.bat /r コマンドを入力して、システムの Windows フォルダ内に応答ファイルを生成します。
  4. Setup.bat /r コマンドでアンインストールを実行すると、Setup.iss という名前のファイルにデータが格納されます。デフォルトでは、この .iss ファイルは、Windows の System フォルダ内に作成されます。/f1 オプションを使用すると、応答ファイルに別の名前と場所を指定できます。

  5. その場合は、/f1 を入力して応答ファイルの作成場所を指定し、ファイル名を入力します。.iss 拡張子を持つファイルの絶対パスを指定します。
  6. たとえば、Setup.bat /r /f1"C:¥Temp¥Setup.iss" と入力します。

    相対パスを使用すると予期しない結果を招くため、絶対パスが必要です。

    実行時に、Sun Java Enterprise System Windows インストーラのレコードアンインストールセットアップ用に入力したデータと選択したオプションに関する情報はすべて、<ファイル名>.iss またはデフォルトのファイル名 Setup.iss に記録されます。

  7. 以上で、レコードのアンインストール中に選択したオプションで応答ファイルを使用する準備が整いました。記録したオプションを変更するために、この応答ファイルを手動で編集することもできます。
  8. これで、応答ファイルを使用して、サイレントアンインストールを開始できます。

  9. コマンドプロンプトにログインし、インストーラが格納されているディレクトリに移動します。
  10. cd <インストールディレクトリ>

  11. Setup.bat /s コマンドを入力して、サイレントモードでのアンインストール手順を開始します。

    デフォルトでは、setup.iss ファイルは Windows の System フォルダ内に作成されます。setup.bat /s でサイレントアンインストールを開始する前に、このファイルを Windows System フォルダから setup.bat が存在するフォルダにコピーする必要があります。そうしないと、セットアップ中に -3 エラーが返されます。


サイレントモードでアンインストールを実行すると、デフォルトでは、setup.bat が格納されているディレクトリと同じディレクトリ内に Setup.log という名前のログファイルが作成されます。/f1 オプションを使用する場合は、応答ファイルと名前が同じで .log の拡張子を持つログファイルが作成されます。

  1. ログファイルの別の場所とファイル名を指定するには、/f2 を入力します。ファイルには絶対パスを指定します。

たとえば、Setup.bat /s /f2"C:¥Setup.log" と入力します。


必ず、絶対パスを指定してください。相対パスを使用すると、予期しない結果を招きます。


インストーラの実行中、インストールログの変化に注意することによって、進行状況を監視することができます。



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