Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (WebSphere Plug-In 3.0)

Procedureスタンドアロン WebSphere アプリケーションサーバーをインストールする

アプリケーションにサービスを提供できるようにアプリケーションサーバーインスタンスを設定するには、まず、スタンドアロンアプリケーションサーバーをインストールする必要があります。1 台のスタンドアロンアプリケーションサーバーには、複数のアプリケーションサーバーインスタンスを格納できます。このスタンドアロンアプリケーションサーバーは単一のエンティティとして管理するか、配備マネージャーによって管理できます。アプリケーションサーバーについての情報はすべて、アプリケーションサーバーと (配備マネージャーを使用している場合は) 配備マネージャーの両方に格納されます。

コンポーネントをインストールして、新しいスタンドアロンアプリケーションサーバーを作成するときには、次の作業も必要になります。

この手順を使用すると、プロビジョニングシステム 内で、スタンドアロン WebSphere アプリケーションサーバーを作成したり、既存のスタンドアロンアプリケーションサーバーを登録したりできます。


注 –

この作業は、root として実行します。


始める前に

スタンドアロンアプリケーションサーバーを作成するには、ユーザーは、当該コンポーネントが入っているフォルダに「Run Component Procedures」アクセス権を持つユーザーグループに属している必要があります。さらに、ユーザーは、当該コンポーネントを配備するホストセットに「Allow on Host Set」アクセス権を持っている必要があります。

  1. WebSphere セッション変数 WS_DEFAULT_USER WS_DEFAULT_PASSWORD が設定されていることを確認します。

    セッション変数の詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プランとコンポーネントの開発者ガイド』の第 5 章「セッション変数」を参照してください。

  2. ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「WebSphere 5.1」をクリックします。

  3. 「WebSphere Application Server for Standalone Systems: Install」リンクをクリックします。

    プランの「Details」ページが表示されます。

  4. 「Run」をクリックします。

    プランの「Run」ページが表示されます。

  5. 「Plan Parameters」領域で、配備する StandaloneInstall コンポーネントの変数設定を選択します。

    • 当該コンポーネントの変数設定が確立されている場合、メニューから適切な設定を選択します。

    • メニューから設定を選択できない場合は、「Select From List」をクリックします。

      「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

      • 新しい変数設定セットを作成するには、「Create Set」を選択します。

        次のリストに、StandaloneInstall コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。ほとんどの変数はデフォルト値のままでかまいません。


        注 –

        スタンドアロンアプリケーションサーバーのデフォルトのポート値を変更する場合は、配備マネージャーのポート値と衝突しないように注意してください。


        変数セット名

        必須。新たに作成する変数セットの名前。

        installPath

        必須。WebSphere 5.1 をインストールする場所。installPath のデフォルト値は、前回、WebSphere コンポーネントをインストールしたときに使用したインストールパスです。


        注 –

        installPath 変数の値は、/optc:mydir などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Windows リモートエージェントで installPath 変数を c/mydir に設定し、デフォルトのリモートエージェントディレクトリ c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent\c\mydir に配備されます。


        installerHome

        必須。スタンドアロンアプリケーションサーバーのインストーラの場所。


        注 –

        パス名の後に余分な空白を入れないでください。


        name

        必須。スタンドアロンアプリケーションサーバーの仮想ホストの名前。

    • ほかのコンポーネントの変数セットを使用するには、「Import Set」をクリックします。

      変数セットのインポートの詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 オペレーションとプロビジョニングガイド』「プランを実行する」を参照してください。

  6. 「Plan Parameters」領域で、配備する「AppInstance」コンポーネントの「Default」変数セットを選択します。


    注 –

    新しい変数設定セットを作成する場合は、アプリケーションサーバーインスタンス名を変更しないでください。名前は server1 にする必要があります。wasServer コンポーネント変数をデフォルト値の server1 から変更していない場合は、新しい値が無視されます。アプリケーションサーバーインスタンス server1 がインストールされます。


  7. ターゲットホストを選択します。

    スタンドアロンアプリケーションサーバーは、ターゲットホストとして選択したリモートエージェント上にインストールされます。


    注 –

    ターゲットホストは、com.sun.was#InstallTargetsHS ホストセットのメンバーである必要があります。


  8. 「Target Host Set」チェックボックスを選択解除します。

  9. プロビジョニングシステム 内で既存のスタンドアロンアプリケーションサーバーを取得している場合は、「markOnly Install」オプションを選択します。

    このオプションを選択すると、既存の WebSphere 5.1 オブジェクトを表すコンポーネントを作成して、そのオブジェクトを プロビジョニングシステム を通じて管理できます。

  10. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

  11. 「Hosts」ページを表示して、スタンドアロンアプリケーションサーバーとアプリケーションサーバーインスタンスの仮想ホストが作成されていることを確認します。