Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Oracle Database Plug-In 3.0)

第 4 章 Oracle データベースプラグインの使用法

Oracle データベースプラグインは、Oracle 9i および 10g のシングルインスタンスデータベースソフトウェアを使用して作業するための特定のコンポーネントと機能を提供します。この章では、次の内容について説明します。

Oracle データベースプラグインプロセスの概要


注 –

このリリースの Oracle データベースプラグインは、シングルインスタンス環境の Oracle データベースソフトウェアだけをサポートしています。Oracle RAC (Real Application Clusters) のサポートは含まれていません。


Oracle データベースプラグインを使用するためには、いくつかの手順を行う必要があります。

  1. 個別のノードで使用する Oracle データベースソフトウェアを購入します。

  2. Oracle システムをインストールするディレクトリ構造を定義します。

  3. 必要なパッチを Oracle Web サイトからダウンロードして適用します。


    注 –

    現時点では、次に示すリリースに適用される Oracle パッチが提供されています。

    • Oracle 9i (Redhat Linux AS 3.0 システム用)

    • Oracle 10g Release 1 (Solaris 10 システム用)

    Oracle データベースソフトウェアへのパッチの適用の詳細については、http://www.oracle.com の Oracle データベースマニュアルを参照してください。


  4. ターゲットの Oracle システムに適用するディレクトリ構造を定義します。

  5. Oracle 9i の場合

  6. Oracle 10g の場合

Oracle サポートスクリプト

Oracle サポートスクリプトでは主に、適切な Oracle ユーザーの作成を行い、次に Linux システムでは共有メモリーの定義と、セマフォー設定の作成などを行います。これらのスクリプトは OraSpt コンポーネントに含まれています。サポートスクリプトは、シングルインスタンスソフトウェアのインストール時にインストールされます。

Oracle ユーザーおよびグループ

OraSpt コンポーネントは 1 つの OS ユーザーと 2 つの OS グループを作成します。

NIS または LDAP にグループが存在する場合、サポートスクリプトはグループ名に「n1」を付加します。したがって、グループ dba がすでに存在する場合は、ユーザー n1dba が作成されます。

Oracle シングルインスタンスソフトウェア

SingleInst コンポーネントは、シングルノード Oracle データベースソフトウェア用のファイルをカプセル化し、配備します。

Procedureセッション変数を設定する

Oracle データベースインスタンスをインストールしたり、データベースを作成する前に、セッション変数 sysPass を設定する必要があります。この変数は、データベースユーザー SYS や SYSTEM のデフォルトパスワードとなります。


注 –

ここで定義するパスワードは、SQL*Plus の実行に使用するパスワードでもあります。


N1 SPS ブラウザインタフェースからセッション変数を設定する場合は、次のようにします。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースのウィンドウ最上部にある「Session Variables」をクリックします。

  2. 「Session Variable」フィールドに sysPass と入力します。

  3. 「Password」列のボックスにチェックを入れます。

  4. 「Value」フィールドに、データベースユーザー SYS と SYSTEM に使用するパスワードを入力します。

    パスワードは入力と同時に暗号化されます。

  5. 「Action」列の「Create」をクリックします。

  6. パスワードの入力を求められたら、適切な N1 SPS のパスワードを指定します。

ProcedureOracle Database 10g 用の Oracle シングルインスタンスソフトウェアをインストールする

始める前に

Oracle Database 10g ソフトウェアをプロビジョニングする前に、次の作業を実行する必要があります。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで Oracle Database 10g を選択します。

  2. 「Oracle Database 10g Common Tasks」ページで「Install」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. Oracle サポートスクリプト用に使用する変数を選択します。


    注 –

    Oracle 10g データベースプラグインの初回インストール時には、default 以外の変数セットを作成する必要があります。


    • 既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 「Set Name」フィールドに変数セットの名前を入力します。

      3. installPath 用のフィールドに、サポートスクリプトをインストールする場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /var/tmp/Ora_Spt と入力します。


        注 –

        installPath 変数の値は、/opt などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Solaris リモートエージェントで installPath 変数を opt に設定し、デフォルトのホームディレクトリ /opt/SUNWn1sps/agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは /opt/SUNWn1sps/agent/opt/ に配備されます。


      4. installerHome 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアファイルの場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /mnt/Ora10gR1 と入力します。

        このパスは CD 、または適切なファイルが格納されているほかの場所を示すことができます。Oracle 10g の場合、installerHome 変数はソフトウェア CD の最上位ディレクトリを示します。このディレクトリは、Disk1 ディレクトリの上に位置する親ディレクトリです。

      5. シングルインスタンスサポートファイルに対して、racInstall フィールドが FALSE に設定されているか確認します。

      6. 変数セットを保存します。

      7. 「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。

  5. シングルインスタンスソフトウェア用に使用する変数を選択します。

    • 既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. installPath 用のフィールドに、Oracle サイレント応答ファイルを格納する場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /var/tmp/Oracle10g と入力します。


        注 –

        installPath 変数の値は、/opt などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Solaris リモートエージェントで installPath 変数を opt に設定し、デフォルトのホームディレクトリ /opt/SUNWn1sps/agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは /opt/SUNWn1sps/agent/opt/ に配備されます。


      4. ORACLE_HOME_NAME 用のデフォルト値が使用されるコンポーネントがこのホスト上にすでに存在する場合は、変数 ORACLE_HOME_NAME の値を定義します。


        注 –

        同じ物理ホストにインストールされている 2 つのコンポーネントが同じ ORACLE_HOME_NAME をもつことはできません。


      5. installerHome 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアファイルの場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /mnt/Ora10gR1 と入力します。

        このパスは CD 、または適切なファイルが格納されているほかの場所を示すことができます。installerHome 変数はソフトウェアの最上位ディレクトリを示します。このディレクトリは、Disk1 ディレクトリの上に位置する親ディレクトリです。

      6. ORACLE_BASE 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアをインストールするルートディレクトリへのパスを入力します。

        たとえば /opt/app/oracle と入力します。

      7. このホストで Oracle リスナーを実行する場合は、crListener の値を TRUE に設定します。


        注 –

        1 つの物理ホストでは 1 つの Oracle リスナーだけを実行することをお勧めします。


      8. softGroup 変数と dbaGroup 変数が正しいか確認します。

        1. ターゲットホストで次のコマンドを入力します。id -a oracle.

        2. oracle ユーザー用に作成したグループ名をメモします。

        3. これらのグループ名が softGroup または dbaGroup フィールドのデフォルト名と異なる場合は、これらの値を必要に応じて変更します。

      9. oraPrflFile が正しく設定されていることを確認します。

        • Solaris システムに Oracle 10g データベースをインストールする場合は、oraPrflFile 変数を profile に設定します。

        • Linux システムに Oracle 10g データベースをインストールする場合は、oraPrflFile 変数を bash_profile に設定します


        注 –

        oraPrflFile 変数の場合、環境ファイルは Bourne シェル、Korn シェル、または bash のプロファイルでなければなりません。C シェルはサポートされていません。


      10. TOPLEVEL_COMPONENT 変数が、インストールする Oracle のバージョンと完全に一致しているか確認します。

        たとえば、10.1.0.3.0 をインストールする場合には、TOPLEVEL_COMPONENT 変数の値をデフォルトの 10.1.0.2.0 から 10.1.0.3.0 に変更する必要があります。

      11. 必要に応じてほかの変数を変更します。

      12. 変数セットを保存します。

      13. 「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。

  6. ターゲットホストを選択するには、「Plans Details Run」ページの「Target Host」フィールドの次にある「Select from List」をクリックします。


    注 –

    このプラグインではこのコンポーネントをホストセットにインストールできますが、ホストセットは、シングルインスタンスインストールよりも RAC インストールの場合の方が意味があるといえます。


  7. 必要に応じて、「Limit Overall Running Time of Plan」および「Limit Running Time of Native Calls」フィールドの値を修正します。

    デフォルトでは、プランのタイムアウト値が 30 分に設定されています。古いハードウェア上でプランを実行している場合などは、プランが完了するまでに 30 分以上必要になることもあります。タイムアウト値を増やすには、「Limit Overall Running Time of Plan」および「Limit Running Time of Native Calls」フィールドの値を増やします。

  8. ソフトウェアをインストールするには、「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureOracle Database 9i 用の Oracle シングルインスタンスソフトウェアをインストールする

始める前に

Oracle Database 9i ソフトウェアをプロビジョニングする前に、次の作業を実行する必要があります。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで Oracle Database 9i を選択します。

  2. 「Oracle Database 9i Common Tasks」ページで「Install」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. Oracle サポートスクリプト用に使用する変数を選択します。


    注 –

    Oracle 9i データベースプラグインの初回インストール時には、default 以外の変数セットを作成する必要があります。


    • 既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. installPath 用のフィールドに、サポートスクリプトをインストールする場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /var/tmp/Ora_Spt と入力します。


        注 –

        installPath 変数の値は、/opt などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Solaris リモートエージェントで installPath 変数を opt に設定し、デフォルトのホームディレクトリ /opt/SUNWn1sps/agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは /opt/SUNWn1sps/agent/opt/ に配備されます。


      4. installerHome 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアファイルの場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /mnt/Ora9iR2/3006854 と入力します。

        installerHome 変数はソフトウェアの最上位ディレクトリを示します。このディレクトリは、Disk1 ディレクトリの上に位置する親ディレクトリです。Redhat Linux AS 3.0 用の Oracle 9i では、installerHome 変数は Oracle Patch No. 3006854 の格納されたディレクトリを指します。


        注 –

        Oracle データベースプラグインは、インストール処理時の CD の入れ替えをサポートしていません。Oracle 9i は物理的に CD が 3 枚あるため、各 CD をそれぞれ 1 つの場所の Disk1 Disk2Disk3 サブディレクトリにコピーし、すべての情報にアクセスできるようにする必要があります。


      5. Linux 上で Oracle 9i を実行する場合は、oracleRel 変数に 9iR2 を設定します。

      6. シングルインスタンスサポートファイルに対して、racInstall フィールドが FALSE に設定されているか確認します。


        注 –

        Oracle データベースプラグインのこのリリースは、シングルインスタンス環境の Oracle データベースソフトウェアだけをサポートしています。Oracle RAC (Real Application Clusters) のサポートは含まれていません。したがって、racInstall 変数の値は FALSE のままでなければなりません。


      7. 変数セットを保存します。

      8. 「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。

  5. シングルインスタンスソフトウェア用に使用する変数を選択します。

    • 既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. installPath 用のフィールドに、Oracle サイレント応答ファイルを格納する場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /var/tmp/Oracle9iR2 と入力します。


        注 –

        installPath 変数の値は、/opt などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Linux リモートエージェントで installPath 変数を opt に設定し、デフォルトのホームディレクトリ /opt/SUNWn1sps/agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは /opt/SUNWn1sps/agent/opt/ に配備されます。


      4. ORACLE_HOME_NAME 用のデフォルト値が使用されるコンポーネントがこのホスト上にすでに存在する場合は、変数 ORACLE_HOME_NAME の値を定義します。


        注 –

        同じ物理ホストにインストールされている 2 つのコンポーネントが同じ ORACLE_HOME_NAME をもつことはできません。


      5. installerHome 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアファイルの場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /mnt/Ora9iR2 と入力します。

        installerHome 変数はソフトウェアの最上位ディレクトリを示します。このディレクトリは、Disk1 ディレクトリの上に位置する親ディレクトリです。

      6. ORACLE_BASE 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアをインストールするルートディレクトリへのパスを入力します。

        次に例を示します。 /opt/app/oracle9

      7. このホストで Oracle リスナーを実行する場合は、crListener の値を TRUE に設定します。


        注 –

        1 つの物理ホストでは 1 つの Oracle リスナーだけを実行することをお勧めします。


      8. softGroup 変数と dbaGroup 変数が正しいか確認します。

        1. ターゲットホストで次のコマンドを入力します。id -a oracle.

        2. oracle ユーザー用に作成したグループ名をメモします。

        3. これらのグループ名が softGroup または dbaGroup フィールドのデフォルト名と異なる場合は、これらの値を必要に応じて変更します。

      9. oraPrflFile が正しく設定されていることを確認します。

        • Solaris システムに Oracle 10g データベースをインストールする場合は、oraPrflFile 変数を profile に設定します。

        • Linux システムに Oracle 10g データベースをインストールする場合は、oraPrflFile 変数を bash_profile に設定します


        注 –

        oraPrflFile 変数の場合、環境ファイルは Bourne シェル、Korn シェル、または bash のプロファイルでなければなりません。C シェルはサポートされていません。


      10. TOPLEVEL_COMPONENT 変数が、インストールする Oracle のバージョンと完全に一致しているか確認します。

      11. FROM_LOCATION_CD_LABEL 変数が、インストールする Oracle ソフトウェアのディスクラベルと完全に一致しているか確認します。

      12. 必要に応じてほかの変数を変更します。

      13. 変数セットを保存します。

      14. 「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。

  6. ターゲットホストを選択するには、「Plans Details Run」ページの「Target Host」フィールドの次にある「Select from List」をクリックします。


    注 –

    このプラグインではこのコンポーネントをホストセットにインストールできますが、ホストセットは、シングルインスタンスインストールよりも RAC インストールの場合の方が意味があるといえます。


  7. 必要に応じて、「Limit Overall Running Time of Plan」および「Limit Running Time of Native Calls」フィールドの値を修正します。

    デフォルトでは、プランのタイムアウト値が 30 分に設定されています。古いハードウェア上でプランを実行している場合などは、プランが完了するまでに 30 分以上必要になることもあります。タイムアウト値を増加するには、「Limit Overall Running Time of Plan」および「Limit Running Time of Native Calls」フィールドの値を増加します。

  8. ソフトウェアをインストールするには、「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureOracle Database 10g 用の Oracle シングルインスタンスソフトウェアをアンインストールする

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで Oracle Database 10g を選択します。

  2. 「Oracle Database 10g Common Tasks」ページで「Uninstall」をクリックします。

  3. 「Plan Details」ページで「run」ボタンをクリックします。

  4. ホストを選択します。

    • 「target host text」フィールドにホスト名を入力します。

    • 「Select From List」リンクを使用します。

      1. 「Select From List」リンクをクリックします。

      2. 「Current Found Hosts」リストからサーバーを選択します。

      3. 「Add Hosts to Main Window」ボタンをクリックします。

  5. 「Cleanup Users, Install File and Start Scripts」チェックボックスを選択します。


    注 –

    Linux アンインストール用の「Cleanup Users, Install File and Start Scripts」チェックボックスが選択されていない場合、あとでデータベースをインストールするときに失敗する場合があります。「Cleanup Users, Install File and Start Scripts」と「markOnly Uninstallation」の両方のチェックボックスを選択した場合は、「markOnly Uninstallation」が優先され、クリーンアップ動作は行われません。


  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureOracle Database 9i 用の Oracle シングルインスタンスソフトウェアをアンインストールする

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで Oracle Database 9i を選択します。

  2. 「Oracle Database 9i Common Tasks」ページで「Uninstall」をクリックします。

  3. 「plans」、「details」ページの順に選択し、「run」ボタンをクリックします。

  4. ホストを選択します。

    • 「target host text」フィールドにホスト名を入力します。

    • 「Select From List」リンクを使用します。

      1. 「Select From List」リンクをクリックします。

      2. 「Current Found Hosts」リストからサーバーを選択します。

      3. 「Add Hosts to Main Window」ボタンをクリックします。

  5. 「Cleanup Users, Install File and Start Scripts」チェックボックスを選択します。


    注 –

    Linux アンインストール用の「Cleanup Users, Install File and Start Scripts」チェックボックスが選択されていない場合、あとでデータベースをインストールするときに失敗する場合があります。「Cleanup Users, Install File and Start Scripts」と「markOnly Uninstallation」の両方のチェックボックスを選択した場合は、「markOnly Uninstallation」が優先され、クリーンアップ動作は行われません。


  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

データベースの作成と使用

データベースについて

Oracle データベースには 3 つの種類があります。

ProcedureOracle 9i データベースを作成する

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで Oracle Database 9i を選択します。

  2. 「Oracle Database 9i Common Tasks」ページで「Create」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. 「Plan Details Run」ページで、データベースを作成するターゲットホストを選択します。

  5. 「Plan Details Run」ページでプランの変数情報を入力します。

    1. 必要な場合は Oracle Service の名前を変更します。

    2. このサービスをデフォルトサービスにする場合は、チェックボックスをクリックします。

    3. このデータベースに適用するデータベーステンプレートの名前を入力します。

      デフォルトのデータベーステンプレートは General_Purpose です。このテンプレートは、データベースが、複数のトランザクションタイプに対して使用されることを意味します。そのほかのテンプレートとしては次のものがあります。

      • Data_Warehouse – 長時間を要する非定型的な照会に最適なデータベース

      • Transaction_Processing – 多数の短いトランザクションや定型的な照会に使用するトランザクション指向のデータベース

    4. 必要な場合は、データベースに使用する文字セットを変更します。

      デフォルトの文字セットは Western European (ISO 8859) です。Oracle での文字セットについては、Oracle のマニュアルを参照してください。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureOracle 10g データベースを作成する

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで Oracle Database 10g を選択します。

  2. 「Oracle Database 10g Common Tasks」ページで「Create」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. 「Plan Details Run」ページで、データベースを作成するターゲットホストを選択します。

  5. 「Plan Details Run」ページでプランの変数情報を入力します。

    1. 必要な場合は Oracle Service の名前を変更します。

    2. このサービスをデフォルトサービスにする場合は、チェックボックスをクリックします。

    3. このデータベースに適用するデータベーステンプレートの名前を入力します。

      デフォルトのデータベーステンプレートは General_Purpose です。このテンプレートは、データベースが、複数のトランザクションタイプに対して使用されることを意味します。そのほかのテンプレートとしては次のものがあります。

      • Data_Warehouse – 長時間を要する非定型的な照会に最適なデータベース

      • Transaction_Processing – 多数の短いトランザクションや定型的な照会に使用するトランザクション指向のデータベース

    4. このデータベースに対して使用するストレージタイプを選択します。

      • デフォルトでは、ストレージタイプは FS (ファイルシステム) です。

      • ASM (Automatic Storage Management) では、高可用性 (RAID) ソリューションがサポートされます。

        そのほかの情報や、そのほかのユーザー設定を実行する必要がある場合は、Oracle のマニュアルを参照してください。

        ASM ストレージタイプを使用する場合は、4 つのフィールドに追加情報を指定する必要があります。

        1. ASM 用に使用する一連の raw ディスクを入力します。

        2. 採用する ASM 冗長性タイプを選択します。

        3. ASM 用に使用するディスクグループの名前を入力します。

        4. ASM 管理用に使用するパスワードを入力します。

      • RAW では、どのファイルシステムユーティリティーもサポートされません。

    5. 会社全体をローカルの Web サイトから管理するか、中央の Web サイトから管理するかを選択します。

      中央の Web サイトから一元的に管理する場合は、URL を指定します。


      注 –

      一元的な管理を行う場合は、データベースを作成する前に、管理エージェントをターゲットにインストールする必要があります。ここでローカル管理を選択しても、あとで一元的な管理に変更することができます。


    6. 必要な場合は、データベースに使用する文字セットを変更します。

      デフォルトの文字セットは Western European (ISO 8859) です。Oracle での文字セットについては、Oracle のマニュアルを参照してください。

    7. (省略可能) Flash バックアップを有効にする場合は、バックアップディレクトリへのパスを入力します。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

同じホストで Oracle 9i と 10g を使用する方法

ソフトウェアのインストールとデータベースの作成が終わったら、ソフトウェアの両バージョンを同じホストで実行するために、Oracle ネットサービス構成を結合する必要があります。基本的には、ネットサービス名とリスナー情報をホスト上の 1 つのリスナーとして結合する必要があります。詳細は、Oracle のマニュアルを参照してください。

データベースの管理

Oracle データベースプラグインでは、Oracle データベースに対して次の管理作業を実行できます。

ProcedureOracle データベースを起動する

ここでは、Oracle データベースプラグインを使用して Oracle データベースの単一インスタンスを起動または再起動する手順について説明します。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、対象となる Oracle データベースエントリを選択します。

  2. 「Oracle Database Common Tasks」ページで「Start」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. 「Plan Details Run」ページでプランの変数情報を入力します。

    1. 「Plan Parameters」テーブルの該当するリンクをクリックし、バージョン設定を設定します。

    2. 「Plan Parameters」テーブルの該当するリンクをクリックし、変数設定を設定します。

    3. データベースを起動する、ターゲットホストを選択します。

    4. 「Plan Variables」セクションで、単一インスタンスコンポーネントのインストールパスを設定します。

    5. 「Plan Variables」セクションで、ターゲットホストで起動する Oracle サービスの名前を設定します。

    6. データベースを再起動する場合は、再起動前にデータベースを停止するために使用するシャットダウンモードを設定します。

    7. データベースで ASM が使用されている場合は、「Database uses Automatic Storage Management」の横のボックスをチェックします。

    8. データベースが起動済みの場合は、「Restart, if already running」の横のボックスをチェックします。

  5. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureOracle データベースを停止する

ここでは、Oracle データベースプラグインを使用して Oracle データベースの単一インスタンスを停止する手順について説明します。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、対象となる Oracle データベースエントリを選択します。

  2. 「Oracle Database Common Tasks」ページで「Stop」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. 「Plan Details Run」ページでプランの変数情報を入力します。

    1. 「Plan Parameters」テーブルの該当するリンクをクリックし、バージョン設定を設定します。

    2. 「Plan Parameters」テーブルの該当するリンクをクリックし、変数設定を設定します。

    3. データベースを停止する、ターゲットホストを選択します。

    4. 「Plan Variables」セクションで、単一インスタンスコンポーネントのインストールパスを設定します。

    5. 「Plan Variables」セクションで、ターゲットホストで停止する Oracle サービスの名前を設定します。

    6. データベースを停止するために使用するシャットダウンモードを設定します。

    7. データベースで ASM が使用されている場合は、「Stop Automatic Storage Management」の横のボックスをチェックします。

  5. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureOracle データベースの実行を確認する

ここでは、Oracle データベースプラグインを使用して Oracle データベースの単一インスタンスが現在実行されていることを確認する手順について説明します。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、対象となる Oracle データベースエントリを選択します。

  2. 「Oracle Database Common Tasks」ページで「Verify」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. 「Plan Details Run」ページでプランの変数情報を入力します。

    1. 「Plan Parameters」テーブルの該当するリンクをクリックし、バージョン設定を設定します。

    2. 「Plan Parameters」テーブルの該当するリンクをクリックし、変数設定を設定します。

    3. データベースが実行されていることを確認するターゲットホストを選択します。

    4. 「Plan Variables」セクションで、単一インスタンスコンポーネントのインストールパスを設定します。

    5. 「Plan Variables」セクションで、ターゲットホストで停止する Oracle サービスの名前を設定します。

  5. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

  6. 「stdout」リンクをクリックし、Oracle データベースが実行中かどうか確認します。

    データベースのステータスが「stdout」ウィンドウに表示されます。

    • データベースが実行中の場合は、次のようなメッセージが表示されます。


      Total System Global Area  320308312 bytes
      Fixed Size             730200 bytes
      Variable Size          285212672 bytes
      Database Buffers       33554432 bytes
      Redo Buffers             811008 bytes
    • データベースが実行されていない場合は、次のようなメッセージが表示されます。


      ORA-01034: ORACLE not available
注意事項

Oracle データベースが実行されていない場合は、データベースを再起動してください。詳細については、「Oracle データベースを起動する」を参照してください。

ProcedureOracle データベースのリモートエージェントに関する情報を表示する

Oracle データベースプラグインを使用すると、Oracle データベースのリモートエージェントに関する情報を表示できます。この情報を表示するには、次の手順に従ってください。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、対象となる Oracle データベースエントリを選択します。

  2. 「Oracle Database Common Tasks」ページで「View All」をクリックします。

    「Components Details Where Installed」ページが表示されます。「Hosts Where Installed」テーブルに、Oracle データベースソフトウェアがインストールしたリモートエージェントの一覧が表示されます。「Hosts Where Installed」テーブルには、各リモートエージェントに関して次の情報が表示されます。

    • リモートエージェントのホスト名

    • そのリモートエージェントのインストールに使用された Oracle データベースコンポーネントのインストールパス

    • データベースのインストールに使用された変数設定

    • データベースのインストールに使用されたコンポーネントのバージョン

    • データベースがインストールされた日時

    • データベースのインストールに使用されたプラン

    • データベースをインストールしたユーザーのユーザー名

    「Hosts Where Installed」テーブルの「Actions」列を使用すると、各ホストの詳細情報を表示できます。

    • 各ホストのホストタイプ、およびホストセットと各ホストに関連するほかのホストを表示するには、「Details」リンクをクリックします。

    • コンポーネントの依存性など、各ホストにインストールされたコンポーネントに関する情報を表示するには、「Relationships」リンクをクリックします。

    • このコンポーネントのプラン実行履歴を表示するには、「Results」リンクをクリックします。

コンポーネント

Oracle データベースプラグインには 2 つのコンポーネントが含まれています。

OraSpt コンポーネント

OraSpt コンポーネントには、Oracle データベース用のサポートファイルがあります。

SingleInst コンポーネント

SingleInst コンポーネントは、シングルノード Oracle データベースソフトウェア用のファイルをカプセル化し、配備します。

障害追跡

問題:

データベースソフトウェアのインストール時にエラーが起こった。

対処方法:

installerHome 変数の値をチェックしてください。この変数は、installerHome の値にある種の情報を自動的に付加します。たとえば、Oracle ソフトウェアがディレクトリ /appsrc/Disk1/runInstaller にある場合は、installerHome 変数に /appsrc だけを設定します。必要に応じてプラグインは、installerHome 変数に定義されているパスに Disk1/... を付加します。

問題:

コンポーネントの配備時にエラーが起こった。

対処方法:

次の手順を実行します。

  1. installPath か ORACLE_BASE 変数で指定したパスに配備されているファイルを削除します。

  2. Linux システムの場合は /etc ディレクトリにあるファイル oraInst.loc を、Solaris システムの場合は /var/opt/oracle ディレクトリにあるファイル oraInst.loc をそれぞれ削除します。

  3. oracle ユーザーが所有するプロセスを終了させます。

  4. 配備を再度行います。