Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Oracle Database Plug-In 3.0)

環境に応じたソリューションのカスタマイズ

リモートエージェントに関する要件

Oracle データベースソフトウェアをプロビジョニングするには、その前にリモートエージェントで次の追加作業を実行する必要があります。

リモートエージェントでのユーザーロールの設定

プロビジョニングソフトウェアのリモートエージェント (RA) をインストールする場合は、RA が root として実行されるように設定してください。Oracle のインストールでは通常、ユーザーとして oracle が使用されますが、インストールプロセスで生成されるスクリプトの中には root として実行されるものがあります。

Oracle データベースソフトウェアを実行するための Solaris リモートエージェントの準備

Solaris 8 OS を実行している RA で Oracle データベースソフトウェアを実行するには、そのシステムに Xvfb 仮想フレームバッファーがインストールされていることを確認する必要があります。Solaris 9 および Solaris 10 OS では、Xvfb フレームバッファーは SUNWxwsrv パッケージに含まれています。Solaris 9 または Solaris 10 システムに Xvfb フレームバッファーがインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力して、システムに SUNWxwsrv パッケージがインストールされているかどうかを確認します。


# pkginfo -l SUNWxwsrv
   PKGINST:  SUNWxwsrv
      NAME:  X Window System Virtual Servers
  CATEGORY:  system
      ARCH:  sparc
   VERSION:  6.6.2.7400,REV=0.2004.12.15
   BASEDIR:  /usr
    VENDOR:  Sun Microsystems, Inc.
      DESC:  X Window System Xvfb & Xnest Virtual Display Servers
    PSTAMP:  x10s20041215212124
  INSTDATE:  Nov 18 2005 17:24
   HOTLINE:  Please contact your local service provider
    STATUS:  completely installed
     FILES:        4 installed pathnames
                   2 shared pathnames
                   2 directories
                   2 executables
                3259 blocks used (approx)

Solaris 8 オペレーティング環境には、Xvfb フレームバッファーは含まれていません。Solaris 8 リモートエージェントで Oracle データベースソフトウェアを実行できるようにするには、他社製の Xvfb バイナリを入手し、それをシステムにインストールしてください。次の手順は、Xvfb バイナリを Solaris 8 リモートエージェントで構成する方法を示しています。

ProcedureSolaris 8 リモートエージェントで Xvfb バイナリを構成する

  1. 他社製の Xvfb バイナリを入手します。

    他社製の Xvfb バイナリは、オンラインでダウンロードできるものがいくつかあります。このようなバイナリは、Sun Microsystems, Inc. による提供、テスト、またはサポートが行われていません。Xvfb バイナリの使用には、すべてバイナリ提供元によるライセンス契約およびサポート条件が適用されます。

  2. Solaris 8 リモートエージェントに Xvfb バイナリをインストールします。

    提供元から提供される手順に従って、Xvfb バイナリをインストールしてください。

  3. リモートエージェントの /usr/X11R6/bin ディレクトリに移動します。


    # cd /usr/X11R6/bin
    
  4. /usr/openwin/bin ディレクトリに、Xvfb バイナリへのシンボリックリンクを作成します。


    # ln -s Xvfb /usr/openwin/bin
    

Linux システム用の共有メモリーとセマフォーの設定

Linux システムでは、次のセマフォーと共有メモリーの設定が使用されます。


kernel.shmmax = 1073741824
kernel.shmall = 536870912
kernel.sem = 250 32000 100 128
net.ipv4.ip_local_port_range = 32768 65000

注 –

これらの値はインストール時に設定されます。したがって、ユーザーが設定する必要はありません。

kernel.shmmax の実際の値は、ターゲットホストのメモリー量によって異なります。この値は、OraSpt プランによってその実行時に動的に調整されます。


Solaris システム用の共有メモリーとセマフォーの設定

Solaris システムでは、Oracle データベースのマニュアルに従って、セマフォーおよび共有メモリー設定を作成する必要があります。この値の設定後は、システムを再起動してから、Oracle データベースソフトウェアをインストールする必要があります。詳細については、http://www.oracle.com にある Oracle インストールマニュアルで、推奨されるシステム調整パラメータを参照してください。

SPARC システム上で動作する Oracle 9i 用の Solaris パッチ

Solaris SPARC システムで Oracle 9i を実行する場合は、SunSolve web site から 3 つの Solaris パッチをダウンロードし、システムにインストールする必要があります。


注 –

パッチリストおよびパッチバージョンは、本マニュアルの発行後に変更されている可能性があります。Solaris システム上の Oracle に適用される最新パッチについては、Oracle の web サイトおよび SunSolve を確認してください。