この章では、WebLogic 8 プラグインをインストールして構成する方法について説明します。この章では、次の内容について説明します。
BEA WebLogic 8 プラグインを入手する手順は 2 段階に分かれます。はじめに BEA WebLogic 8 プラグイン JAR ファイルが含まれたパッケージファイルをシステムに追加する必要があります。そのあとに BEA WebLogic 8 プラグイン JAR ファイルをインポートします。
BEA WebLogic 8 プラグインは、Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアに対するプラグインとしてパッケージ化されています。BEA WebLogic 8 プラグイン用のプラグインファイルは、Sun N1 Service Provisioning System Supplement CD または Sun Download Center から入手できます。
パッケージファイルをシステムに追加すると、WebLogic 8 プラグインは 2 種類の JAR ファイルからインポートできます。状況に応じて、適切なファイルを選択してください。
WebLogic 8 プラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.weblogic8_3.0.jar ファイルを使用します。
旧バージョンの WebLogic 8 プラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.weblogic8_2.0_3.0.jar ファイルを使用します。
JAR ファイルを含むファイルを追加します。
JAR ファイルをインポートします。- 「Sun N1 Service Provisioning System への WebLogic 8 プラグインの追加」
BEA WebLogic 8 プラグインは、SUNWspswl8 パッケージに含まれています。
端末ウィンドウで、スーパーユーザーになります。
プラグインパッケージを含むディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力し、Return キーを押します。
# pkgadd -d package_directory SUNWspswl8
スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.weblogic8/ ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.weblogic8/Upgrade ディレクトリにあります。
BEA WebLogic 8 プラグインは、sun-spswl8-3.0-1.noarch.rpm ファイルに含まれています。
端末ウィンドウで、スーパーユーザーになります。
sun-spswl8-3.0-1.noarch.rpm ファイルを含むディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力し、Return キーを押します。
# rpm -i package_directory sun-spswl8-3.0-1.noarch.rpm
スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.weblogic8/ ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.weblogic8/Upgrade ディレクトリにあります。
BEA WebLogic 8 プラグインは、sun-spswl8-3.0.msi Microsoft Installer (MSI) パッケージファイルに含まれています。
sun-spswl8-3.0.msi ファイルを含むディレクトリに移動します。
sun-spswl8-3.0.msi ファイルをダブルクリックします。
インストーラの GUI が起動されます。JAR ファイルは、c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\plugins\com.sun.weblogic8 ディレクトリにコピーされます。
ある特定のプラグインを Sun N1 Service Provisioning System 製品に認識させるには、そのプラグインをマスターサーバーにインポートする必要があります。プラグインをインポートするには、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」で詳しく説明されている手順に従います。
プラグインをインポートまたはアップグレードするには、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」で詳しく説明されている手順に従います。
ブラウザインタフェースのメインウィンドウの「Administrative」セクションで、「Plug-ins」をクリックします。
「Plug-ins」ページの「Action」列で、「Import」をクリックします。
JAR ファイルの場所を参照します。
WebLogic 8 プラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.weblogic8_3.0.jar ファイルを選択します。
旧バージョンの WebLogic 8 プラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.weblogic8_2.0_3.0.jar ファイルを選択します。
「Continue to Import」ボタンをクリックします。
インポートが正常に終了すると、プラグインの詳細ページが開いて、そのプラグインが提供するオブジェクトが表示されます。
コマンド行を使用して、プラグインをインポートすることもできます。
CLI からプラグインファイルをインポートするには、次のように入力します。
% cr_cli -cmd plg.p.add -path plugin-filename -u username -p password |
WebLogic 8 プラグインをはじめてインポートする場合は、plugin-filename は com.sun.weblogic8_3.0.jar になります。
旧バージョンの WebLogic 8 プラグインがすでにインポートされている場合は、plugin-filename は com.sun.weblogic82.0_3.0.jar になります。
WebLogic ドメイン、管理サーバーまたは管理対象サーバーを作成する前に、WebLogic ソフトウェアをインストールする必要があります。WebLogic ソフトウェアをインストールする際には、ソフトウェアインストールを表す仮想ホストが作成されます。この仮想ホストは、WebLogic 管理サーバーおよび管理対象サーバーのターゲットホストとして使用します。
管理対象サーバーと管理サーバーは同じ Install コンポーネントを使用します。このコンポーネントがリモートエージェントに WebLogic 8 ソフトウェアをインストールします。リモートエージェントに Install コンポーネントをインストールしたあとは、そのコンポーネントを再インストールする必要はありません。
この手順で WebLogic ソフトウェアをインストールしたり、markOnly オプションを選択することでプロビジョニングシステム内部で既存のソフトウェアを登録することができます。
手順の概要を確認します。
WebLogic セッション変数 WL_DEFAULT_PASSWORD と WL_DEFAULT_USER を設定します。
『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プランとコンポーネントの開発者ガイド』の第 5 章「セッション変数」を参照してください。
すべてのホストを準備します。
WebLogic 8 プラグインには、プロビジョニングシステム内のすべてのホストに配布する必要がある新しいシステムサービスが含まれています。『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』の「物理ホストの準備」を参照してください。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「WebLogic 8」をクリックします。
「WebLogic Software Installation: Install」リンクをクリックします。
プランの「Details」ページが表示されます。
「Run」をクリックします。
「Run」ページが表示されます。
「Plan Parameters」領域で、配備する Install コンポーネントの変数設定を選択します。
このコンポーネントに対して変数設定が指定されている場合、メニューから適切な設定を選択します。
メニューから設定が使用できない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
変数設定の新しいセットを作成するには、「Create Set」を選択します。
次のリストに、Install コンポーネントに関して共通して更新される変数を示します。
必須。ユーザーが作成する新しい変数設定セットの名前
必須。WebLogic BEAHOME のディレクトリ。beaHome のデフォルト値は /usr/local/bea です。1 台のマシンに複数の WebLogic ソフトウェアをインストールする場合は、この値を更新する必要があります。
このディレクトリまたはリンクはすでに存在しているか、weblogicUser によって作成可能である必要があります。ディレクトリまたはリンクが存在している場合、weblogicUser にはディレクトリへの書き込みアクセス権が必要です。
すべての非 markOnly インストールで必須。WebLogic バイナリパッケージインストーラまたは JAR ファイルへの絶対パス。
Solaris x86 インストールのみで必須。WebLogic Solaris x86 Supplemental JAR ファイルへの絶対パス。
AIX および Solaris x86 JAR ファイルインストーラのみで必須。SDK バージョン 1.4.2 用 JAVA_HOME、または互換バージョン。
任意。インストールする WebLogic コンポーネントを設定。WebLogic 8 プラグインは、WebLogic Server のインストールと構成だけをサポートしています。
デフォルトでは、WebLogic ドメインおよびアプリケーションサーバーの実行に必要なソフトウェアがインストールされます。追加コンポーネントを選択した場合、より多くの容量 (350M バイトより大きい値) が必要になります。
任意。インストールイメージを展開するための代替ディレクトリ。デフォルト値は /var/tmp ディレクトリです。/var/tmp/ ディレクトリに 1G バイトの使用可能な容量が含まれていない場合、altTempDir を別のディレクトリに設定します。
必須。 WebLogic インストールを実行する UNIX ユーザー。このユーザーはインストール先ホストに存在し、beaHome ディレクトリの書き込みアクセス権を有する必要があります。新しいユーザーを作成しない場合は、このデフォルト値を weblogic から root に変更できます。
必須。このインストールの一意の仮想ホスト名。この値はドメインと管理対象サーバーの作成時にターゲットホストとして使用されます。WebLogic のインストールごとに、この変数に一意の値を指定する必要があります。
同じマシンで WebLogic ソフトウェアを複数回インストールする場合、この変数を新しい値に変更する必要があります。beaHome も、インストールごとに異なる必要があります。
表の最上部のテキストフィールドに、新しい変数設定セットの名前を入力します。
WebLogic のインストール先のパスを変更するには、installPath 行を選択して正しいパスを入力します。
installPath 変数、beaHome 変数、および WebLogic BEAHome of installation プラン変数には、同じ値を格納する必要があります。
この 3 つの変数のデフォルト値は /usr/local/bea です。
installPath 変数の値は、/opt や c:\mydir などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Windows リモートエージェントで installPath 変数を c\mydir に設定し、 デフォルトのホームディレクトリ c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent\c\mydir に配備されます。
WebLogic インストーラの場所を変更するには、sourceImage 行を選択して新しい場所を入力します。
追加の WebLogic コンポーネントをこのインストールに含めるには、componentPaths 行を選択して追加コンポーネントを入力します。
追加コンポーネントは、パイプで区切られたリストで指定できます。たとえば WebLogic Server|WebLogic Workshop|WebLogic Integration|WebLogic Portal のように指定します。
「Save」をクリックします。
新しい変数設定が表に追加されます。
「Select」をクリックします。
別のコンポーネントから変数コンポーネントを使用するには、「Import Set」をクリックします。
変数セットのインポートの詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 オペレーションとプロビジョニングガイド』の「プランを実行する」を参照してください。
ターゲットホストを選択します。
管理サーバーまたは管理対象サーバーとして使用するリモートエージェント上で WebLogic ソフトウェアをインストールします。
プロビジョニングシステム内の既存の WebLogic ドメインを取得する場合は、「markOnly」オプションを選択します。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ここでは、アップグレード後の旧バージョンのコンポーネントの表示に関する情報を示します。
新しいバージョンのプラグインにアップグレードすると、そのプラグインの「Common Tasks」ページが更新され、新しいバージョンのプラグインを使用してインストールされたコンポーネントへのリンクが表示されます。この機能により、最新の機能と改善点を含むコンポーネントを簡単に表示できます。古い機能に依存するコンポーネントは、「Common Tasks」ページからはリンクされません。
以前にインストールしたコンポーネントが見つからない場合、そのコンポーネントは旧バージョンのプラグインから作成された可能性があります。
旧バージョンのコンポーネントを表示または使用するには、次の手順に従います。
「Common Tasks」ページで、適切なコンポーネントプロシージャーをクリックします。
「Component Detail」ページが表示されます。
「Component Details」ページで「Version History」をクリックします。
コンポーネントとバージョンのリストが表示されます。
適切なリンクをクリックします。
コンポーネントの機能を実行するには、そのバージョン番号をクリックするか、使用するコンポーネントに適用される「Details」リンクをクリックします。
コンポーネントがインストールされている場所を知るには、「Where Installed」をクリックします。
WebLogic 8 プラグインに適用可能なパッチは、SunSolve サイトを確認します。パッチを適用するには、パッチの README ファイルの手順に従います。